この作品はいかがでしたか?
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注意
この話は太宰さんが15歳の時の妄想になります。探偵社も太宰さんが15歳の時の感じになります。(=与謝野さんは17歳、社長は38歳)地味に太宰愛されになるかもです。 そこら辺の理解をよろしくお願いします。
今日はいい天気だなぁ、と云うか周りからの視線が痛い。あと眠い、疲れてるのかな?そう考えているとだんだん足元がおぼつかなくなって来た。そして今思い出した
あぁそういえば撃たれたんだった、と
*****
目が覚めたら何処か知らない所にいた。病院かな?と思いながら辺りを見回していると仕切りの奥から、起きたのかい?と声が聞こえた。声からしてまだ若い女性のようだった。
「ちょっと待ってな」
女性はそう云うと何処かへ行ってしまった。その数分後また声を掛けられた。今回違ったのは仕切りが開けられて互いの顔が見れる様になったという所と声を掛けてきたのが30、40代くらいの男性だったという事だ。
「気分はどうだ?」
その問いに、いいと云えばいいの?と答えたら少し呆れたような顔をされた。でも仕方ないじゃない、いきなりどうって聞かれたって何と答えたらいいのか分からないんだもの。男性は少しの間を置いてから次は「貴君、名前は?」と云ってきた。その問いに僕は、先ず、貴方達が先に名乗るべきでしょう?と云った。そしたらまた呆れた様な顔をして確かにそうだ。と、ひとつ頷いて云った。
「私の名は福沢諭吉と云う。そして私の隣に居るのは与謝野晶子君だ。」
福沢と名乗る男性は僕の目をガン見し乍ら名前を教えてくれた。でも正直に云うと迫力が凄い。そこらの娘子くらいなら視線を送るだけで気絶させられそうだ。
「あと今日は不在だけど江戸川乱歩さんって言う”名”探偵が居るよ」
与謝野と云う女性はそう云った。
「ふぅん、それじゃあ次は僕だね。僕の名前は太宰。太宰治だよ」
「そうか。それでは太宰君」
「君はつけないで。彼の人を思い出すから」
「そうかなら太宰。貴君の身体には銃創があったそれも複数。貴君は何処の出だ?」
そう云われて少し驚いた。この人はそんなに深掘りしてこないと思っていたから。それから僕は少し考える素振りを見せてこう云った。
「何処だと思いますか?」
そしたら与謝野晶子という人も、福沢諭吉という人も苦虫を噛み潰したような顔をした。何故そんな顔をしているのだろう。そんな僕の考えを読んだかの様に与謝野晶子さんは云う。
「すまんね、アンタには彼奴の面影を感じさせる動作がどうにも多くてねぇ」
どうしても、思い出しちまうんだ。そう云った彼女はちらりと福沢諭吉さんを見た。
「ああ、だがこれで分かった」
貴君ポートマフィアの出だな?そう云った福沢諭吉さんの目はやっぱり鋭くて、でも少し幼い子供に質問するみたいな温かさも含まれていた。僕は少し間を置いて云った。
「…うん。僕はポートマフィアだ」
「それより、貴方がずっと云ってる彼奴って森さんの事で合ってる?」
ああ、そう云い乍ら福沢諭吉さんは頷いた。
「うげぇ…森さんに似てるってなんか変な感じ自殺でもしようかな」
僕がそう云ったら女の人は無意識だろう手がぴくりと動いていた。
「何だって?」
怒ったみたいな声色だった。
「アンタ、医者の前でなんて事云うんだい!」
「何ってただ思った事をそのまま云っただけだけど?」
「ッ!アンタねぇ!」
胸ぐらを掴まれそうになった
「そこまでだ与謝野君」
流石に不味いと感じたのか福沢諭吉さんが僕と与謝野晶子さんの間に入った。
「太宰もだ。そんなに容易く死にたいなんて云ってくれるな。」
福沢諭吉さんはそう云いうと、与謝野晶子さんと一緒に何処かへ行った。
「死にたいなんて云ってくれるな、ね。」
酷い事云ってくれるじゃあないか。
*****
一方その頃、ポートマフィアでは
「太宰君、、、どこに行ってしまったんだい!」
と、喚くポートマフィア首領_森鴎外の姿があった。
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