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なーな@🐶🎀💭
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# ルー子とリスナー
サテツの居る階に着くと、チョモは倒れるように座り込んだ。
「サテ…ツ…ル、ルーの…テープ…は、外して」
サテツは驚きながらもルーを解放した。
チョモは思いっきり泣き叫ぶ。嗚咽が桐山の耳に届いたほどだった。
「ごめん…ごめんね…ルー…僕も…なんで…」
途切れ途切れで話ができなくなったチョモに、ルーは優しく歩み寄る。叫んだせいか声が上手く出なかったが、それでも声を出してルーは言った。
「チョモがそんなことするとは思わないよ。
チョモも、大変だったんだよね。
チョモとサテツのしたことは許されない…でも…」
その先が上手く出なかった。サテツは呆然と立ち尽くしていた。
「ピッタリ同じになったの、あれは奇跡じゃないよね?
チョモがちゃんと作ってたんだよね?」
ルーがやっと絞り出したその言葉と同時に、チョモはさらに涙を流した。
「なんで、なんでわかってんだよぉ…なんで僕は、思いきれないんだろう…
あぁ、凛子を救えなかったのも、一生のお願いを叶えられなかったのも…なんで、なんでなんだよ…僕は…なんで…そんなに甘いんだろうっ…」
チョモが必死に声を出すと、サテツが口を開けた。
「何泣いてんだよ。それがお前のいいところだろ?
ルーを殺すなんて、俺にお前にもできねえだろ!
リスナーを同じ目に合わせるのだってさ、出来ねぇよ!」
チョモはぽつりとつぶやくように言った
「僕たちはまだ、子供だなぁ…」
無理をしたように笑った。