母「桃、お帰り。」
桃「ただいま」
母「なんで車で帰ってきたの?」
桃「…え」
母「随分と高級そうな車だったじゃない」
桃「あ、えっと……友達が送ってくれるって…」
母「桃、私達は貴族じゃないの!普通の人なの!普通の学生は車なんて乗って帰ってこないの!!」
桃「……っ……ごめんなさい」
母「あそこの学園じゃ普通に暮らせないわよね……」
桃「母さん、大丈夫だよ。普通に暮らせるように頑張るから」
母「桃……ごめんね。普通の暮らしをさせられなくて……桃には苦しい思いをさせたくないの……普通になって欲しいの」
桃「……うん、大丈夫だよ」ニコッ
母「桃……」
桃「苦しくないよ…俺こそごめんね。中々普通になれなくて……ちゃんと普通になるから心配しないで」
母「うん……わかったわ」
桃「部屋戻るね」
母「もうすぐ家庭も普通になるから。あとちょっとまっててね」
桃「……え?」
家庭が普通になる?どうゆうこと……
母「ご飯すぐできるから、鞄とか片付けてきなさい」
桃「うん……」
ーーー夜ご飯ーーー
母「桃、今度の土曜日、予定空けときなさい」
桃「う、うん」
なんでだろ
母「桃にとって嬉しいことが起きるから」
桃「……嬉しいこと?」
母「楽しみにしてなさいっ!」
桃「……わかった」
ーーー土曜日ーーー
母「桃!こっちに来なさい!」
桃「はーい」
ガチャ
桃「……え」
養父「君が桃くんかい?」
桃「…………はい」
昨日のはそう言うことか……
養父「君の新しい父さんだよ。よろしくな」
桃「は、はい……よろしくお願いします…」
母「普通の家族はお父さんも居なきゃね!嬉しいでしょ!?桃」
桃「……うん」
今更……父さんなんていらない……
養父「寂しい思いをしただろう…これから父さんがいるから大丈夫だ!」
桃「…………」ニコッ
もうなんでもいいや……
養父「母さんと似て可愛らしい息子だ」
桃「…………」
気持ち悪いっ……
母「あら、桃はかっこいいって言われたいわよね?」
桃「……そうだね」
養父「あぁ、ごめんよ!」
桃「いえ」
母「ふふっ、仲良くなれそうで良かったわ」
桃「……ん」ニコッ
どこがだよ……
母「これからよろしくお願いします」
養父「こちらこそ」
桃「母さん……俺戻るね」
母「もう戻るの?お話しないの?」
養父「初めて会ったからな、緊張してるんでしょう、今日はもう大丈夫じゃないかな」
母「そっか、そうよね!」
桃「……うん、戻るね」(戻る)
ーーー桃の部屋ーーー
桃「……最悪だっ」
また面倒臭いのが増えた……
母さんだけでも面倒くさいのにっ……
早く……1人になりたい……
早く……楽になりたい……
コメント
5件
最高!!
新しいお父さん、、!? 普通だけど、、お母さん桃くんの意見も聞いてあげたら良いのに、、