バトルフィールドに立つ二人、ハルナと
セツナ。青空の下、緊張感に包まれた
空気が漂っていた。彼女たちの目は真剣
そのもので、互いの強さを測り合っている。
「セツナ、準備はできてる?私が全力を
出すから、覚悟しておいて!」ハルナは
挑戦的に言った。頭脳派な印象とは
裏腹に迫力を感じさせる。
「もちろん。でも無理はしないでね、
私も手加減しないから。」セツナは
キリッと言い、無属性の魔法を
使うための準備を整える。
「それじゃ、行くよ!」ハルナは
勇ましく叫び、まずは防御を固める為に
ブロックの体勢に入る。彼女の防御力は
高く、相手の攻撃を受け止める
準備ができた。
セツナは集中し、手を大きく
振り上げた。「トリアージ・
スローダウン!」無属性の魔法が放たれ、
空気が歪む。ハルナはその瞬間、
一瞬の間にセツナの魔法が
自分の方に迫っているのを感じた。
「くっ、避けられない!」ハルナはすぐに
ブロックの体勢を強め、魔法の力を
受け止める。しかし、予想以上の力で
彼女は少し後方に弾き飛ばされた。
「まだまだ、これで終わらない!」
整えた姿勢を崩さず、すぐさま
立ち上がったハルナはセツナの隙を狙う。
思考が冴え渡り、その瞬間セツナの弱点を
探るスキルが発動。「なるほど、貴方が
魔法を使う時は集中しているのね…
それを利用する!」
「行くわ!あなたの隙をつく!」ハルナは
素早く接近し、何度も接触を試みる。
ハルナの速さは決して速くないが、
セツナが魔法を操る瞬間を見逃さず、
間合いを詰めていく。
「バカな!何でそんな近くに!」セツナは
驚き、反射的に新たな魔法を放とうとした。
しかし、ハルナはそれが発動する前に
接触をし、セツナの動きを少し鈍らせた。
「逃がさない!」ハルナが叫ぶ。セツナの
表情が変わる。「くっ、仕方がない。
フルパワーで行くよ…!
トリアージ・スローダウン!」
しかし、力を発揮しようとした瞬間、
ハルナの接触による集中力の切れ目が
響く。セツナは魔法を発動させるも、
ハルナの頭脳がいたずらを始めたのだ。
「その隙間…調整できるわ!」
魔法がやや不完全に発生し、ハルナは
それを巧みに受け流す。「私の勝ち!」
一瞬で接近したハルナが、セツナに
接触し勝利を確信した。しかし、セツナも
意地を見せる。「まだ終わってない…」
セツナは再度、力を振り絞る。しかし、
それはもはや彼女の限界を示していた。
最終的に、ハルナが勝利を収め、
セツナは苦笑いをしながら倒れ込んだ。
「やっぱ、ハルナは強いね。」
「ありがとう、セツナ。でも、
次はもっと真剣にやるよ?」
二人は信頼と友情を感じながら、
勝負を終えた。