テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
237
にさん(23)
217
続きです。
赤side
そんなことより俺の方が謝らなきゃいけない。桃くんの気持ちに気づいてなお、自分の気持ちを優先して青ちゃんと黄ちゃんをくっつけたんだから。俺が桃くんと付き合う確率を少しでも上げるために。我ながら最低な考え方をしたよな。それを止めずに実行した俺の頭のストッパーもやばいね。
赤「俺さ、」
桃「うん…」
赤「まだ桃くんの事好きって言ったら幻滅する?」
桃「しねぇだろ、」
本当、かっこいいんだから。付き合っちゃえか…黄ちゃんはほんと、
赤「凄いや」
桃「何が?」
赤「黄ちゃんだよ。出来るだけお互いが傷つかないようにってあれこれ考えてくれてたみたいだよ」
桃「あいつのことだからな」
赤「俺は図々しく自分が好きな人とくっつける確率上げようとしてさ、好きでもない相手を彼氏にさせるような奴なのに」
桃「犯人お前かい」
赤「バレてると思ってたわ」
まーさかバレてないとは。鈍感なんだか敏感なんだか、わからないなぁこの人は猫みたいに気まぐれで、掴めないところあってでもそこが…
赤「好き」
桃「ありがと」
赤「重い?」
桃「いや?別にただ色々と赤の裏知ってびっくりしてる」
赤「裏って言うな」
醜い部分なんて絶対見せたくなかったからねそりゃそうでしょ誰もが思うわばーか。吹っ切れたわもうこの際絶対付き合って帰ってやる、
赤「まだ黄ちゃんのこと好きなの〜?」
桃「聞き方軽。何とも言えないくらいだな」
赤「確率狙ってる感じ?」
桃「頭では理解してるつもりなんだがな」
赤「あーなるほど…ね。逆にさ」
桃「おん」
赤「なんで俺は駄目なの?純粋じゃないから?」
桃くんの好きなタイプも知らないのに、なんてこと聞いてんだろ、ほんとにこの頭ではストップ出してんのに口が勝手に動く謎の機能なんとかしたいんだけど。
桃「う〜ん…」
赤「なんだよ、俺じゃ不満ってか?」
桃「いや?赤には赤にしかない魅力はあると思うけど」
赤「じゃあなんだよ!」
桃「そうだな、赤が黄のこと好きなのと一緒だな」
ただのカリスマ性に近いじゃんよ…そんなのないわー…
赤「最低」
桃「無意識に惹かれるって大事じゃね?」
赤「後回しに俺には魅力が足りないって言ってんじゃねぇよ」
桃「…ずっと思ってたんだけど」
赤「なんだよ」
桃「赤の素ってこんな感じなの?」
赤「なんで?こんなんだけど」
桃「へー」
いや興味無!なんだよ興味無いなら最初から聞いてくんなよ。猫かぶってたって所詮は俺ってか?
桃「俺的にはこっちの方が赤がイキイキしてて好きだよ?」
赤「その好きにはどれだけの重みがあるかね」
桃「ペラッペラだなw」
赤「まぁ気に入ってもらえたならいいけどさ」
桃「ちなみに赤はほんとに俺のこと慰めるために来たの?」
赤「素の俺に聞いてるの?」
桃「おん」
赤「ばーか。そんなわけないじゃん。今日は桃くんと付き合うまで帰らないから」
桃「最悪じゃん」
俺がどれだけ好きなのかもどれだけ本気なのかもわかってないなぁ…ほんと、どうやったら伝わるの…この想いさ、
赤「俺の愛がどれだけ伝わってないんだよ…」
桃「愛とか言っちゃってるわ」
赤「これはまじで恋じゃ収まりきらないからな」
桃「はいはい」
くそぉ…軽く受け流しやがって…こちとらまだ心臓爆発しそうなのに、さっきまでベッドで消えたいって思ってたんだぞ!今やっと食いついて踏ん張ってるのに、
赤「俺さ、さっきまで家でベッドに突っ伏してたもん…」
桃「へ〜それは意外」
赤「俺が 恥ずかしいこと言ったんだから教えてよ」
桃「え〜、」
賭けに出るんじゃなかったぁ…やらかしたかも…うわぁ、
桃「…赤が来るまで俺もいじけてた」
赤「…え?」
え…なにそれ可愛いてか桃くんもいじけたりするんだ…えまじ?かわ、いや顔はいや今は可愛いわ…
赤「可愛いところあるんだね」
桃「うっせ」
赤「ひっどぉ…」
う〜ん…これ以上は距離詰められないな…一旦帰るか、一応黄ちゃんに連絡はしとくか
赤「んっしょ、帰る」
桃「え?俺と付き合うまで帰らないんじゃなかったんかよw」
赤「これ以上は無理だから」
桃「意外に赤って色々と考えて行動してるんだな」
そんなに意外かよ…酷いなぁ、
赤「じゃあねお邪魔しました」
桃「…」
その後俺は真っ直ぐ帰ったか覚えていない、けど気がついたら自室のベッドの上に居て、スマホには桃くんからのメッセージの通知。なぜだ、さっきまでの記憶は桃くんの家で帰るために靴を履いていたはず、無いのは帰宅路の記憶か?ん?混乱しつつスマホのメッセージアプリで状況整理を務む。桃くんからのメッセージには取り敢えずよろしくの文と猫のスタンプ。
赤「いや状況がわかる文送れや!」
と一人で騒いでいても仕方ない。グループLINEを開いても黄ちゃんや青ちゃんのメッセージのほうも何もなく、来ていたのは公式ラインと桃くんのメッセージだけだった…
赤「取りあえず、寝る!」
俺は諦めて寝ることにした。何があったかは分からないけど、俺のことだからきっと後悔する事は避ける、…はず青ちゃんと黄ちゃんの偽装彼氏を進めてそれに自分で傷ついてる俺にはちょっとなんとも言えないけど、ね。そうやって心を落ち着かせているとグループLINEから通知が来て、見ると青ちゃんだった。
青『ねぇー明日皆で映画見ない?』
呑気だなー…なんも知らないの青ちゃんだけだもんね、3人の事情も知らないんだよな…この人多分。
黄『僕は大丈夫だけど、赤と桃くんは?大丈夫そっち?』
黄ちゃんからの文には心配と気遣いを感じた。俺は既読をつけることくらいしかできない。なぜなら俺の記憶で桃くんとの会話は、靴を履くまでしかないからだ、何か俺が行動している場合下手に動くことができない。桃くんが、行くなら、…いや、今回はなんかあった時のために断ろうかな?なんかあったら大変だし、夏バテしたとでも言って…
赤「俺が何かやってるかがわからないんだよなぁ〜」
断りのメッセージを考えていた頃やっと桃くんからメッセージが来た。
桃『俺ら2人とも参加ー』
いや勝手に決めんな。何があったんだ…弱み握らせたからか?なんだ、奢りとか?なんだ?
黄『赤?いる?参加で大丈夫?』
やばい。黄ちゃんから来ちゃったのメッセージどうしよ…既読つけてる限り無理だよな、しゃーない。
赤『大丈夫だよ!集合何時?』
よし、自然な文章。
青『10時半くらいでいい?』
黄『分かりました。迎えに行きますね』
桃『バカップルがよ』
青『あれ?知ってたっけ?』
桃『これだけ一緒に居て分からん方が少ないわ』
青『そうかなー?まぁ偽装だけどね』
桃『俺らもね』
へ?ん?何?俺ら?誰かいたの?黄ちゃん二股?
よくわからなくなった俺は既読しかつけられない状態になってしまい、桃くんの俺らもねの意味を探っていた。
黄『誰とですか?』
桃『ん?赤』
青『まじで?なんで偽装なの?普通に付き合えばよくない?』
桃『そこは俺らなりに考えて』
やっばい記憶無い。え?そんなことやってたの?桃は教えろや。今のところお前しか知らんわ。あーそんなこと考えてるうちに黄ちゃんから個人の方でメッセージ来ちゃったよ。通知の方で確認すると、何があったんですか?と書いてある。いや俺が一番知りたいわ。黄ちゃんの方には『詳しくは明日ね。明日9時くらいに家来れる?』と送っといた。もう寝よう。考えたくないと言うよりマジでなんもわかんない。
〜朝〜
うるさい目覚ましで目を覚ました俺は目覚ましを止めて時間を確認する。時刻は8時。黄ちゃんとの約束まで1時間。取りあえず顔を洗って朝ご飯を食べようと考えていたが、パンやご飯などの炭水化物を食べられないと判断し、ウィダーインゼリーを食べながら今日の服装などのために黄ちゃんに連絡をとった。
赤『おはよー、今日ってさ服装とかどうする?』
流石と言うべきか、黄ちゃんからの既読はめちゃめちゃに早い。
黄『すいません。服装に関してなんですが、青ちゃんとお揃いコーデにしようと』
赤『なるほどねーイチャイチャしてんねぇ、偽装とは思えないわ』
黄『いや、僕はそこまでしなくてもいいと言ったんですけど、青ちゃんが何処に誰がいるかわからないから少しでもって、』
赤『はいはい。バカップルがよー』
黄『桃くんとはお揃いのものにしないんですか?』
赤『いや、なんとゆうか…』
黄『てゆうかどうゆう経緯で付き合ったんですか?そこんところ教えてくださいよー!』
赤『俺も記憶ないんだってー!』
黄『取りあえずもう30分したら行きます!服は自分で決められますか?僕が決めても大丈夫ですか?髪型は揃えましょう!』
嬉しいなぁ、黄ちゃんは優しいよな。髪型は、どうなるんだろう。髪の毛を最近切ってないから、伸びてるんだよな。ちょっと…黄ちゃんは黄ちゃんと切ってるだろうし、なんかできる髪型あるかな?と思いスマホで【髪型アレンジ、短い】で調べている中に思ったよりも早く―まじで10分くらい―で黄ちゃんが来た。
黄「赤!来ましたよ!」
赤「早、どしてこんなに早いのよ…」
黄「ガンダで、来ました!」
ガンダで来たからか水色のシャツと髪はぐちゃぐちゃになっていた。
赤「ほんとだ、全体的にぐちゃぐちゃw」
俺の部屋の姿見で自分の姿を見た黄ちゃんは元々赤かった顔が、さらに赤くなっていた。かわいい。
黄「ほんとだ、最悪この状態で普通に3人くらいとすれ違ったんですけど…」
赤「まぁまぁ、彼氏に見られてないだけマシでしょ」
黄ちゃんと言う生き物はどれだけ可愛いのだろうか、
赤「まぁまぁ、それより服選んでよ!」
気持ちを切り替えてクローゼットを開いた。黄ちゃんはやる気満々でクローゼットから服を選んだ。黄ちゃん曰く、桃くんとの関係も考慮して、桃くんを思わせるような色合いや形の服を取り入れて、キュンキュンさせよう作戦が、あるらしい。俺は全く覚えてないけど。気絶してただろ、もう。
赤「今日ちゃんと桃くんから話し聞かないとなぁ…」
黄「2人きりにさせますね!」
きっとこれは黄ちゃんに、とってはワクワクのwデートなんだろう。俺からしたらやることまみれて大変なだけなんだけどなぁ…そんなふうに考えてる中に黄ちゃんが服を選び終わった。結果的に奇跡に近い形であったピンクと白のグラデーションのシャツと白のワイドパンツに、ボディバッグで王道スタイルで、決まった。ちなに黄ちゃんは淡い水色のストライプシャツに黒いスキニーパンツだった。身長がある黄ちゃんはすごく決まっている。
赤「かっけー」
黄「でしょ!ネットで沢山調べたんですよ!」
調べただけのことあってか、色合いも形のいい感じに、決まっている、と思う。
黄「さぁ!髪型やりましょ!」
赤「オッケー」
その後少しおぼつかない手で、編み込みをやってくれた。夏祭りのクルリンパとは違って、今回は編み後だったので、ゆるゆるになってしまった。
黄「ごめんなさい、なんか、緩いですね、」
赤「う〜ん、そうだね引き出す?」
黄「ちょっと手直しお願いします…」
ここからは俺にバトンタッチ、いい感じに編み込みを引き出していく!
赤「はい!」
黄「あとは向かいましょうか、青ちゃん迎えに行く時間なので、失礼します。」
赤「おっけー」
黄ちゃんと別れた時には9時30分くらい。俺もそろそろでないと間に合わなくなりそう。映画館はモールの中に入っていて、徒歩で15分くらいのところにある。最後にトイレに行っておこう。
赤「あれ、桃くんからだ」
桃くんから電話があった。なんの用だよ
赤『もしもし。』
桃『一緒に行こもう着く』
赤『はいはい。今出るから』
30秒くらいの短すぎる電話にびっくりしつつ、スニーカーを履いて家を出る。
赤「行ってきます。17時までには帰ってくる」
母「行ってらっしゃい。暑いから気をつけてね。」
母とそんな会話をしている間にインターホンが鳴った。
母「ほら行ってらっしゃい」
母からぬくもりを感じつつドアを開けると白のセットアップの桃くんが、いた。
赤「かっけーなおい、」
桃「だろ、デートだし」
急に耳と頬が熱くなる。
桃「ほら行こうぜ」
なんて桃くんに手を引いてもらいながら映画館まで向かった。
NEXT映画
2026/05/31 23:57まだ日曜日
急いでるので誤字脱字はすいません。
コメント
4件
桃くんと赤くんの関係を皆さん考察してみてください。そこの部分を二人の関係の鍵にしています。考察のコメントなどいただけると嬉しいです。楽しんでみてください!
うわっ、ついに動き出した——!赤sideのこの回、胸がぎゅっとなりました。「まだ好きって言ったら幻滅する?」からの「付き合うまで帰らない」宣言、でもいざ距離が縮まると「これ以上は無理だから」って引くところがもう、赤の不器用さ全開で愛おしいです……。それでいて記憶飛んでるのに桃くんが「俺らもね」って既成事実作ってるの、絶対ちゃんと想い伝わってたんだろうなって想像が膨らみました。黄ちゃんが髪型やってくれるシーンの優しさも、この世界のあったかさを感じられて好きです。続き、映画デートがどうなるのか気になって仕方ない!