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お前、俺の事好きなんじゃないの？（knkz）

第6話 - 一時の安らぎを。

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2025年06月14日

#にじさんじBL

#葛葉受け

#くろのわ

#knkz

#叶葛

#BL

きい。

注意事項

地雷さんや苦手な方はそっと閉じてください

この作品はご本人様と何一つ関係ありません

コメントをする際には批判ではなくアドバイスをしてください。

それでは楽しんでいってください！

葛葉さん視点。

靴を履く余裕も無くて裸足で外を走る。血も出てるし牙とか戻っているから完全に不審者だ。どうしよう。どうにかしないといけないのに涙が止まらなくて目の前がぐるぐるとまわって見える。そのまま歩道にしゃがみ込んでしまう。今は深夜だから人が少ししか居ない事が唯一の救いだった。

「助けて…」

〚葛葉さんの味方です、絶対に。〛

ふと脳裏によぎったのは弦月さんの力強い言葉だった。考えるより先に体が動くとはこういう事だろう。迷惑だとかを考えず電話をかける。お願い、出てくれ。

〚もしもし？どうしt〛

「助けて！弦月さん怖いよ…助けて。」

弦月さんと電話が繋がると食い気味に言葉を発する。弦月さんが電話越しに息を飲むのが分かった。

〚分かりました。今は何処にいますか？〛

「〇〇の近くの道に居ます、、、。」

〚今すぐ行きます、大丈夫ですよ。僕がついてますからね。大丈夫ですからね。〛

弦月さんの優しい声で励まされる。一人じゃない、弦月さんが来てくれる。そう思うと心細さは消えた。タクシーの音とか道路の音が聞こえる。本当に来てくれるんだ。

〚あと5分ぐらいで着きますからちょっとだけ我慢してください。出来ますか？〛

「うん…」

〚偉いですよ、葛葉さん。〛

褒められたのはいつぶりだろう。それがすごく心地よくて、安心できて意識を手放してしまった。

弦月藤士郎さん視点。

夜の配信を終えてスキンケアをしていた時に電話がかかって来た。相手は葛葉さんで変な胸騒ぎですぐに出た。そうしたら泣き叫ぶような葛葉からのSOSを求める声。思わず僕も泣きそうになるくらいに辛くて苦しいのが伝わってきた。なんで昼間にもっと話を聞かなかったのかと後悔に変わる。でも僕が今することは葛葉さんを助けることと落ち着かせる事。僕まで泣いたら葛葉さんが心細くなってしまう。その一心で声をかけ続ける。頼むから早く着いてくれ。

〚葛葉さん！！〛

葛葉さんは道にしゃがみ込んでいて意識が無かった。汗をかいていて体が熱い。おそらく38度は超えているだろう。この時間は病院に行けない。ならするべき事は1つしか無い。元々モデル並に細かった体はさらに細くなっていて触るだけで折れてしまうのではと心配になる。タクシーに優しく寝かせて僕の家に向かう。叶さんじゃなくて僕を頼って来た事には必ず理由がある。叶さんにも知らせない方が良い。そう判断した。間違った判断じゃない事を祈りながら。

葛葉さん視点。

誰かの声で目が覚める。起きたら知らないベットの上に居てしかも冷えピタとか薬が置いてあった。弦月さんが運んでくれたのかな。

お礼を言わないとな。夜中にいきなり呼び出しされて行ったら倒れてたとか迷惑すぎるだろ。何してんだろ…。かっこいい先輩でいたかったのに。

〚あっ！起きたんですね。〛

「なんか色々すみません。帰りますから💦」

ベットから降りようとするとすごい力で止められた。こんな力がいったいどこに！？

〚駄目です。今の葛葉さんを大人しく帰えすわけには行きません！〛

「いや仕事とかありますし迷惑ですよね？」

〚迷惑なんかじゃありません。あとお仕事は僕から電話して1週間お休みにしてもらいましたから気にしないでください。〛

さっきのは電話をしてた声だったのか。

「えぇ！そんなわざわざすみません。」

申し訳ないよ。そんな何から何までやってもらって。今度なんか奢ってあげよう。プレゼントでも良いかな。