祖晴、学晴、隊晴です。
※文章下手、ヤンデレ
脳死した状態でご覧下さい。
昔から死神だとか悪魔と呼ばれた。だがもちろん僕は殺人なんて一度もした事ないし、できる器でもない。周りの人達は僕を恐れて近づかない。だから友達も出来たことがない。
僕と関わった人は必ず死んでしまうのだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
これは僕がまだ6歳だった時のこと。
☀️「このお花綺麗や!!」
「ね、ねぇそこの君」
☀️「ん?晴のことやねんですか?」
背は男性の中では小さく、小太りな中年のおじさん。この時の僕はまだ小さかったからいかにも怪しいことに気が付かなかった。
「そう、君の事だよ。今からおじさんの家で一緒に遊ばない?」
☀️「ごめんなさい、知らない人にはついてっちゃいけないって言われてるんですねん!!」
でもお母さんとのルールはちゃんと守るためお誘いを断った。
「そんなこと言わないでよ。ほら、お菓子もいっぱいあるからさ」
そう言っておじさんは僕の腕を掴んで無理やり連れていこうとした。
☀️「い、痛いっ!!離して!!」
「おもちゃもいっぱいあるんだ。とても楽しいよ。」
どんどん力が強くなる腕、僕は痛みと恐怖で泣き出してしまった。
☀️「や、やぁ泣 誰かッ…助けて!!」
その時、おじさんが目の前で潰された。上から何かに押しつぶされるかのように。
☀️「……………え?」
何が何だか分からず、ぼーっと立っているだけ。
肉塊になったおじさんから血の水溜まりができる。さっきの現象で僕も血を浴びるようにかぶり、血まみれだった。
そこからはよく覚えていない。
通りかかった人が見つけて通報してくれたらしい。その後僕は警察へ連れていかれ、事情聴取を受け、幸いにもこんな子供があんなに残酷に殺せるはずがない、と殺人犯にされずに済んだのだ。
だがその日からだ。僕に近づく人が死ぬようになったのは。
最初は僕に近づく悪い人だけだった。だが次第にエスカレートしていき僕に近づく人達にも被害が及ぶようになっていった。
死に方は決まって3パターン。燃える、潰れる、消える。必ずこの3つで殺されていく。だから僕からも人を避け、影響が出ないようにしている。この呪いを解くために、毎月のように占いだのお祓いなどで原因を探っているのだが、原因が見つからない、分からないと言われてしまうのだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
僕は学校終わりの放課後、予感が当たると噂の占い師を訪ね、占いをしてもらった。
🔮「これは…貴方、よく生きて来られましたね……」
☀️「え!?」
🔮「不幸体質ってレベルでは無いですよ。ここまで大きなものは見た事ない……きっと呪いの類でしょう。」
☀️「やっぱり呪いなんですか!?」
🔮「まだ断言出来ません。しかし、もし呪いだとして、その対象を祓えばきっと無くなることでしょう。」
☀️「本当ですか!?」
🔮「腕のいいお祓い屋を紹介しますね。」
☀️「ありがとうございます!!」
🔮「ですが、忙しいようなので2ヶ月後くらいになってしまうかもしれませんがそれでもいいでしょうか?」
☀️「はい!!!!」
やっぱり呪いだったんだ……
16年間分からなかったこの現象の正体。それが分かり原因を取り除けるかもしれないという期待と興奮が僕の頭の中に広がっていた。
いつもより軽い足取りで家に帰る。
☀️「今日はいい収穫だったぞ!!」
いつも通る帰り道、景色もいつも通りのはずだった。
☀️「…?こんなとこに神社なんてあったっけ」
見覚えのない神社が建っている。新しく作ったと言ってもたった1日でできるわけがない。誰1人いない異様な雰囲気を出す神社。
☀️「なんか嫌な予感するなぁ。帰ろっと」
僕はそのまま帰ることにした。
「……る………き、」
「は………き」
僕を呼ぶ声がしたんだ。
☀️「………」
☀️「え!?僕いつの間に神社の中入ってたんだろう」
僕は帰ろうとしたのに、いつの間にか神社の中に入ってしまった。神社に足を踏み入れてからここに来るまで全く覚えてないのだ。そして目の前にあるものに目を向ける。
☀️「なにこれ、祠?」
少し珍しい彫刻が掘られている祠。僕はそっとその祠に手を伸ばした―――
その瞬間、
バチッ!!!
☀️「いっ”………!!!」
僕の手と祠の間に電気が走った。
静電気なんて電気の量じゃなかった。
訝しみながら祠を見続ける。しかし、数分経っても何も起きなかった。僕の警戒心は緩くなり、少しほっとした気持ちになった。
☀️「何だったんだろう」
そして帰ろうと下に落としたバッグを拾う。
そして後ろを振り返った次の瞬間
☀️「わっ !?!? 誰 !?!?」
目の前に3人の知らない人が立っていた。だが、この3人は人とは言えぬような用紙をしている。足は軽く透けていて、身長が高い晴明さえも越す異様な背の高さ。それが今、晴明を囲んでいるのだ。
「ようやく見てくれた」
⭐「晴明」
☀️「え……」
なんで僕の名前を知ってるんだろう…
⭐「僕は安倍晴明。君を守るべき存在だよ」
🎭「こんばんわ、晴明くん。私は蘆屋道満と申します。やっと触れられますね」
🐦🔥「僕は、うーん、蘭丸さんでいいよ。やっと晴明くんと喋れる!!」
☀️「え、え……?」
⭐「ごめんね、混乱してしまったね。」
やっと頭が回って、僕は距離をとる。
☀️「お、おおおおお化け!?!?」
🎭「お化け……ではありませんがまぁ似たような類でしょうか」
🐦🔥「僕たちはさっき晴明くんも言ってた通り君を守る的な存在だから害はないよ。ちなみに僕たちの姿は晴明くんしか見えない。」
☀️「守護霊的な…?」
🐦🔥「まぁそゆこと」
☀️「凄ーい!!しかも3人も!!」
守護霊が、3人も……
これなら僕の呪いを抑えてくれるんじゃないのか。僕の呪の原因を、突き止めてくれるのではないか。
僕はそんな可能性を思い浮かべた。そして徐々に期待感が増す。
この3人なら…………
☀️「あの、実は僕呪われているみたいでして……人が僕に近づくとその人が死ぬんです。その呪いの正体を知りたくて……」
そして僕は打ち明けた。
⭐「へぇ、呪いねぇ……」
🎭「人が近づくとその人が死ぬのは晴明くんに距離的に近づくとですか?」
☀️「えっと、距離ではないです。僕と関わった人とか仲良くなった子とか僕に悪意を持っている人とかです。」
🎭「なるほど」
🐦🔥「まぁ心当たりはあるっちゃあるけどねー」
☀️「ほんとですか!?!?」
⭐「分かった、その呪いを抑えてみるよ」
☀️「ありがとうございます!!」
☀️「これからよろしくお願いします!!」
それから1ヶ月、何も起こらなかった。
☀️「やっぱり晴明さん達の力のおかげだ!!」
僕はルンルンで学校の帰り道を歩いていた。今はすっかり秋で山に見える紅葉がなんとも美しい。
☀️「ただいまー」
家に着くといつも出迎えてくれる3人なのだが、今日は二人しかいない。
🐦🔥「あ!!おかえりー」
🎭「おかえりなさい」
☀️「あれ?晴明さんは?」
🎭「ちょっと出かけています」
☀️「へぇー」
僕は特に気にとめないまま、部屋着に着替えて有意義な家の時間を楽しんだ。
👨🏫「昨日、山田さんが行方不明になりました。警察も捜査を続けているそうです。」
☀️「……え?」
僕の隣の席の女の子。昨日筆箱を忘れてしまい困っていたところを「ペン貸すよ」と声をかけてくれた。
もしかして、僕のせいなんじゃ…
でもここ1ヶ月何も無かったし、晴明さん達の力があるし……
☀️「たまたま…だよね」
休み時間。やはり先生がホームルームで言っていた山田さんのことが気になって落ち込んでいた。
田中「晴明、大丈夫か?」
すると、2週間前に転校してきた田中くんが声をかけてくれた。僕を心配している様子で顔を覗く。
☀️「えっ…僕に話しかけたら死んじゃうんだよ……?」
田中「そんなもん信じるわけがねぇだろ?誰かが晴明をいじめるために流した噂だろどうせ。俺は信じないからな!!」
そう言い笑いながら僕の背中を叩いてくれる。
田中「元気出せって!!」
☀️「…うん!!ありがとう…」
少し、救われた気がした。
👨🏫「昨日、田中くんが焼死体で見つかりました。家の火事だそうです。」
☀️「え……」
頭の血がサーっと引いていくのを感じる。昨日まであんなに元気だったのに。それに焼死体って…
☀️「ごめんなさいっ早退します」
👨🏫「え、あ!ちょっと!!」
そう言い捨て、教室を出た。
目的地はもちろん、田中くんの家だ。
☀️「はぁ、はぁ……」
規制線が貼られており、近くには行けなくなっていたが、はっきり見える。
跡形もないほどに家が焼けていたのだ。
☀️「っ……」
🐦🔥「あれ?晴明くんどうしたの?」
振り返ると蘭丸さんがいた。なんでこんな所に、と普通は聞きたくなるだろう。だが晴明にはそんな余裕もなかったのだ。今までの思いが、真っ白だった頭が戻ってくる。感情が爆発し、洪水のように溢れた涙。
☀️「ら、蘭丸さんっ……
大事なっと、友達が、
火事で死んじゃって…ッ っう泣 」
🐦🔥「そっか……それは辛かったね。
……おいで」
蘭丸さんは特に何も言わずに優しく抱きしめてくれた。その温もりがまた僕の涙を溢れさせた。
やっぱり、まだ終わってなかったんだ。晴明さん達の力は効いてないってこと?
そこから、被害がまた出るようになった。しかも前よりも頻度が上がったのだ。
☀️「やばいやばいやばいやばいみんな僕のせいで死んでいく。なんで、晴明さん達の力は効いてないの?」
冷静になって考えてみよう。どこかに原因が隠れているかもしれない……
山田さんの死からまたみんなが死ぬ頻度が上がった。そして山田さんの死因は行方不明。きっと僕の3つのうちの1つの消えるだ。
そして田中くんの死因は炎。これも僕の1つ。さらに渡辺くんは突然の圧迫死。
最後の1つ。全て僕に関わる。3つの呪い。3つ。3。3人?――――
そーいえば誰かが死ぬ時って決まって3人のうちの誰かが出かけてたっけ。それに田中くんの家に行った時、蘭丸さんがいたのは田中くんを殺したのを確認するためだとしたら……
僕が3人と出会った時も、「やっと」と言っていた。やっとって言うことは、僕が見えなかっただけで小さい頃からずっといたっていうことだ。
犯人は…あの3人――――?
☀️「お祓い…早めてもらわなきゃ。」
僕は確信した。
そして僕はお祓い屋に連絡して2週間早くやってもらう事にした。
そして当日お祓い当日。
僕は準備を済ませこっそり家を出ようとした。
🎭「晴明くん、どこ行くんですか?今日は学校休みでしょう?」
☀️「っ!?!?」
☀️「はは、ちょっと……」
🐦🔥「僕たちに隠れて何かしようとしてるでしょ〜!!」
☀️「そ、そそそんなことないですよ!!」
🐦🔥「もー分かりやすいなぁ。」
🎭「……もしかして、気づきました?」
☀️「っ!!な、何がですか?」
🎭「私たちの正体」
☀️「な、なんのことですか?」
🎭「…いいえ、分からないのなら大丈夫です。」
☀️「あっ、行ってきます!!」
🐦🔥「あぁ、ちょっ!!」
🐦🔥「行っちゃったー」
⭐「……」
そういい僕は駆け足で出ていった。行動が悟られたのだろうか。心臓がバクバクする。
時は夕暮れで、朱色の空が広がっている。目的地までなかなか遠く、夕方になってしまった。周りは田んぼで広がり、沢山の稲が育っている。そんな田んぼ道を真っ直ぐ行くと山の麓に着き、階段が上へと繋がっている。
階段をのぼると、立派な社が見えた。そして、道を掃除する神主さんらしき人が1人。
☀️「あの、今日予約した安倍晴明です。」
⛩️「安倍さんですね。」
☀️「今日はよろしくお願いします。」
⛩️「よろしくお願いします。」
⛩️「お話は伺っております。それではどうぞ。神社の中へ」
☀️「はい」
そして、流されるがままに神社の中へ入っていった。
⛩️「いいですか、私が開けるまで決してこの扉を開けないでください。そして、声をかけられても返事はしない。外を覗かない。この御札を絶対に離さないでください。一応お守りも差し上げます。」
一通り説明を聞いて、御札とお守りを渡された。
☀️「分かりました。ありがとうございます!!」
⛩️「いいですか、以上のことを必ず守ってください。2人がかりで行います。それでは、始めますよ。」
☀️「よろしくお願いします。」
さっきまでの朱色の空が暗闇に包まれる頃、僕のお祓いは始まった。
⛩️「ーーーーーーーーー。」
⛩️「ーーーーーーーーー。」
☀️(これで、やっと)
⛩️「ーーー、」
☀️「……?」
お経が止まった……?
⛩️「っひ…!!なぜ、貴方様が降りてきているのです!!」
⛩️「い、嫌だ!!死にたくない、
いや――― 」
☀️「……え?」
☀️「神主さん…?」
神主さんの声が聞こえなくなった。それに、貴方様って……
⭐「晴明、迎えに来たよ。」
☀️「ひゅッ……」
よく、聞いたことのある声。
🐦🔥「晴明くん、あーけーてー」
🎭「晴明くん?返事をしてください」
☀️(答えちゃダメ、答えちゃダメ、答えちゃダメ)
耳を塞ぎ、自分にそう言い聞かせる。
🎭「……はぁ、神主さんがどうなってもいいんですか?」
☀️「っ!!」
🎭「一応まだ生きてますよ?」
神主さんがどうなったのかだけ確認したい。だが、神主さんとの約束を破ることになってしまう。
☀️「……」
🎭「チッ……」
⭐「……仕方がない、道満、朱雀。一度戻ろう」
🐦🔥「え?いいの?」
🎭「戻ってどうすんだよ」
⭐「まぁまぁ…ね」
🐦🔥「分かったよ」
そう言って3人は去っていった様子だった。だがまだすぐ近くにいる可能性がある。そう思いもう少し閉じこもることにした。
2時間経過
☀️「もう、いない?」
さすがに2時間も待てば居ないよね、気配も無いし。
神主さん達がどうなったかも気になる。もしかしたら生きているかもしれないし
少しだけ……除く程度なら
僕は神社の扉の鍵穴から外を覗いた。
――――覗いてしまった。
☀️「んー、何も見えないな……」
⭐「晴明」
☀️「ひっ……ッ!!」
去っていったはずの彼らの声がする。でも姿も見えないし、鍵穴は何かで塞がれているよう……塞がれている?
☀️「まさか…ッ」
鍵穴は塞がれている訳じゃない。塞がれているように見えたのは、晴明さんの目だ。去ったふりしてずっとそこから覗き見ていたんだ。
しかし、覗いた時に時すでに遅し。晴明さんと、目が合ってしまった。
⭐「晴明」
☀️「………はい」
ガチャリと扉の開いた音がする。誰だ、誰が扉を開けたんだろう。しかし、扉を開けられる人物は、僕しか居ないのだ。
あれ?僕、いつの間に扉を開けて…
☀️「………あ」
⭐「おかえり」
そこで僕の意識は途絶えた――――
続くか分からないです。
やっぱ同じような内容になっちゃった。
感想やアドバイスなどコメントしてくれると嬉しいです。
コメント
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ほんっっっっっとに大好きです.…!!最高好きすぎて…!!もぅ、見てて口角が上がり上がりすぎて…!! 本当に神作品ありがとうございます🙇♀️💖