コメント
3件
🌾失礼しますっ! 作品を見た瞬間自分ぶっ刺さったというか…… なにもかも良すぎて一目惚れしてしまいましたっ🫣💕( 自分の方で宣伝したいんですけど大丈夫ですかね…? ダメだったら全然大丈夫ですのでっ!
最高(*`ω´)b
⚠注意⚠
・cpは🌟より水赤(💫🎨×❣️🌸)です。
※途中、人によっては赤水に見えるかもです……。
・nmmnであり、ご本人様とは関係ありません。
・Dom/Subユニバースです。
※この小説では、コマンドにはすべて日本語がついています。
地雷でない方はお進みください!5行下から本編です。
やばい、やばい……!
信号が青に変わるなりダッシュして、すぐ正面のドラッグストアに入り、お目当ての商品があるところへと急ぐ。
本来はこんなに時間ないときに買うものではない。でも、ダンス練の前にこれだけは買わないと。
お店に入って3列目の、右側の棚。そこに僕の探している商品がある。目についてすぐさま手にとり、レジに向かう。
店を出るとタイミングよく信号が青になり、なんとか今日の予定には間に合いそうだ。
着いたらギリギリすぎ、って揶揄われるだろうけど、それでもなおダンス練の前に買った理由が、僕にはある。
…Subとしての欲求を抑えるため。
本当はPlayをして解消するのがいちばんいいんだけど、グループのリーダーをしていることもあり、Subだとは公言したくない。活動者をしている間はこの抑制剤の手を借りるつもり。
スタジオに着くとこれまたタイミングよくやってきたエレベーターに乗り込む。自分しか乗っていないことを確認して、さっき買った抑制剤の瓶から1錠取り出し、ごくんと飲み干す。
走ってきたからかいつもより飲み込みにくくて、ペットボトルの水を流し込む。
エレベーターが目的の階に止まってからも急いで部屋に向かったから、練習を始める前から息が切れてしまってメンバーに笑われた。
頭がずきん、ずきんと痛む。
薬は飲んだはずなのに、うまく効いていないのか体調が悪く、思い通りに動けない。
休憩の時間になって、「ちょっと外出てくる」と断って練習部屋を抜ける。
外の新鮮な空気を吸ってみても、いっこうに直る気配がない。今から部屋に戻ってもう1錠飲んでこよっかなぁ……。
そのとき、パタンとドアが開いて誰かが近づいてきた。
「れる?」
「外まで行くとか珍しいなって思って」
一応心配して来てくれたのかな?確かに僕は休むときも、部屋の中で寝っ転がって休んだり涼んだりすることが多い。
「ええよ、れるにコマンド出しても」
「……?」
突然、何を言ってるんだ……?
コマンド、ってDomがSubに出す、あのコマンド??頭には疑問符が浮かぶばかりで、れるは矢継ぎ早に説明を続ける。
「実はさ、さっきちむのかばんにDomの抑制剤入ってんの見ちゃってさ」
「Domの欲求解消できてなくて体調悪いんやない?」
Domの抑制剤……?そんなもの入れた記憶はない。
だってちむはSubで、そんなもの必要ないから。でも、れるが嘘をついているようにも見えない。
……もしかして、さっき急いで買った薬、Domの抑制剤だったり……?
だとしたら効かないのも、れるがDomの薬見たってのも納得できる。
……違うよ、それは間違って買っちゃっただけで、本当の第二性はSubなの。
伝えなきゃって分かってはいるけど。
「……ほんとにいいの?」
いつも生意気なれるを従えるのとか、ちょっと面白そう。
れるが「ちょうど自分も満たせるし」って言うから、それに乗っかってみる。
「Sit」
その指示通り、れるはすぐそばのベンチに腰を下ろす。
…これ、楽しい!Subだからこんな風に命令を出したことはないけど、こんな感じなんだ。
「Look」
僕の指示に抵抗することなく、座ったままこちらを見上げる。
褒めてみても喜ぶかなぁ?
「Good boy」
頭を撫でてみると、れるは気持ちよさそうに目を閉じた。
……なんか、ちょっとかわいいかも。
しばらくそうしていると2人ともそろそろ戻ってきて、と招集がかかった。
実際にDomでコマンドを出したわけではないけれど、心なしか身体が軽くなっていた。
自分に従順なれるを見るのが面白くて、その後も度々Playに誘った。…Subの僕がニセモノのコマンドを出すだけの、ニセモノのPlayだけど。
最初はどちらかの家を訪問したときについでにやる程度だったのに、だんだん事務所の誰もいない部屋でこっそりやるようにもなった。
それが習慣になってきた頃、話があるとのことで時間と場所を指定された。Playをするときは特に示し合わせることはしないから、何か別件があるのだろう。
時刻ちょうどにれるは現れて、なんの前触れもなく本題に入る。
「なぁ、こえくんって本当にDom?」
心臓がどくどく、と音を立て始める。
どうしてそんなこと聞くんだろう。Domだって信じているはずなのに。もしかして、本当はSubってこと……バレた?
「いや、変なこと聞いてごめんなんやけど」
弁解するかのように、れるは記憶を呼び起こして語りだした。
習慣になりつつあるちむとのPlayを終えて、先に廊下に出たときのこと。廊下にいたくにおに「こっち」と手招きされて、それに着いていく。
たどり着いた部屋は薄暗く、今からくにおにされる話の深刻さを表してるみたいだった。
「れるち、さっきちむとPlayしてたよね?」
「あー、でも軽いやつしかやっとらんよ」
「いや、それはいいんだけどさ」
言いにくそうにしているくにおの次の言葉が出てくるのをじっと待つ。
ようやく開いたその口から出てきたのは、
「ちむって多分Domじゃないのに、なんでPlayしてるの?」
そんな疑問だった。
ちむがDomじゃない?何を言ってるんだ。
「でも前Dom用の薬持ってんの見たし……」
そこまで言って、あまり証拠がないのに気づく。ちむがDomじゃないってのが真だとしたら、最近頻繁になってきているPlayの説明がつかないけど。
「俺、昔あるんだよね。Dom用の薬とSub用の薬を間違えて買ったこと。それに、」
「俺ちむがコマンド出したタイミングでちょうど部屋の前通って声聞こえちゃったんだけどさ、効力なかったんだよね」
俺もSubだからDomのコマンド聞こえたら絶対反応するはずなんだけど、とも言っていた。
言われてみれば、初めてちむとPlayしたときからどこか違和感があった。
命令の内容は分かるけど、何かが足りていない。
もっと本能から、Domに従いたいという感覚が生まれてこない。
もともとれるは支配されたい願望が弱いし、ここ数年Playをしていなかったからその感覚を忘れただけだと思うようにしていたけれど、どうやら違うらしい。
「怒んないから本当のこと、言って」
こんな真剣な表情を見てしまっては、これ以上嘘はつけない。
「……ほんとはSubです、興味本位でDomのフリしてました」
ごめん、と深く頭を下げたから、れるの表情が分からない。
「Kneel」
「へっ、?」
それが聞こえた瞬間、がくっと膝から崩れ落ちる。なに、これ。ただの音声じゃなくて、本物のコマンド…?久しぶりの感覚に冷や汗が止まらない。
「コマンド…?れるさんSubだって…」
「れるがSubだなんて一言も言っとらんよ。Switchって知ってるやろ?」
……そうだ。Switchは個体数が少ないし、れるはたくさん指示聞いてくれるから勝手にSubだと思い込んでいたけれど、Switchっていう人種もいるんだった。
じゃあ、ちむはSubなのにDomにもなれる人を、偽コマンドで従わせようと……。自分でも分かるほどに手が冷たい。
「散々れるのこと騙してたみたいやから、今度はれるの言うこと聞いてな」
「怒んないって言ったじゃん…!」
「別に怒ってへんよ。コマンド従ってくれればええから」
騙してきた罪悪感と、どんなコマンドが出されるんだろうという恐怖で目が合わせられない。れるは口は悪いけど、目に見えて怒ることは少ないから緊張してしまう。
「Stand up」
跪いていた体勢から、脚に力を込めて立ち上がる。れると目線の高さがほとんど同じになる。
じゃあ次の命令な、と有無を言わさない様子で続けて指示を出す。
「Kiss」
「はぁ!?」
当然、意味は分かる。分かるけど、その意図は分からない。
メンバーにキスを強いるとか、こいつ正気なのか?あたふたしていると「従わないともっと難しいコマンド出しちゃうよ」と唆される。
どうやら本気みたい。
意を決して、右頬に手を添える。
れるが目を閉じるのを確認して、軽く唇に触れる。
すぐに離れようとすると、ソファに押し倒されて、僕の上に覆いかぶさってくる。手首が掴まれて押し返せない。
「っん、!?」
軽く触れるだけだったのに何度も唇が吸われて、舌まで入ってくる。
「ん………っ、」
「はぁっ、ふ…♡」
舌先からその奥まで絡まって、口内も頭の中もれるでいっぱいになる。
このまま、ぜんぶ飲み込まれちゃいそう。
いつの間にか掴まれていた手首が放されていて、代わりに僕の指と指の間にれるの指が縫いつけられる。解けないくらいに、強く。
抵抗する気もなくなって、自分も目を閉じる。だんだん、ふたりの体温が同じになっていく。
「…ぁ、」
れるの手がインナーの中に入ってきて、すり、と指先で腰のあたりを掠める。
くすぐったいけれど……。
とっくに抵抗するどころか、れるを求めている自分がいることに気づく。
もっと触ってほしいし、褒めてほしいし、ひとりじめしてほしい。
そんな僕の頭上から降りかかる、聞いたこともない甘い声。
「もっと、命令されたい?」
返事を言い淀んでいると、魔法のコマンドをかけられる。
「Say」
教えて、なんて。分かってるくせに。それでも僕の口は勝手に答えてしまう。
「……おねがいします…」
消え入るような声で呟いたけど、確かにその声は届いた。
「よく言えました」
“Good boy“じゃなくて、ただ褒められてるだけなのに。こんなにもドキドキして、喜びで満たされる。
従わせるのが、楽しいと思っていたのに。
きみに支配されるPlayは、今まででいちばん幸せだった。