テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
stxxx
nmmn
本人様とは関係ありません
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
黄side
紫「…苦手から逃げちゃ、何も進まないよ」
黄「、その言葉そのまま返します」
紫「んー…、笑」
僕が学校を嫌がる横で外を嫌がる紫にぃ。
いつも、お見送りしてくれるけど紫にぃは
外は嫌がる。正直外に出てるところを
見たことないほど。
でも、確かに今も、元気ではなさそう。
体調も、ずっと崩してるの。そんな人を
無理に外出させるのも、だめだし。難しい
黄「だって、先生怖いんだもん」
紫「…おとなは、こわいよ」
黄「高校の先生は怖いですか?」
紫「しらない。会ったことないし」
僕は中学生で紫にぃは高校生。そんなに年は
離れてないけど、紫にぃとの関係はまだ浅い。
兄弟だけどずっと顔を合わせることはなかった
お母さんと、お父さんは僕と紫にぃを
不自然に遠ざける。でも、急にその壁が
なくなった去年。
お母さんが亡くなって紫にぃがいることを
知った僕はお父さんを詰めてお父さんが
僕の圧に負けて会わせてくれた。
黄「まだ僕はおぼえてますよ。」
黄「すごい怖がられたの」
紫「初めて人と会うの、こわくて、笑」
黄「…初めてってのも、おかしいけどね」
お母さんがうつ病になり、自殺して亡くなった。
そんなお母さんのストレス発散の相手は
紫にぃだった。きっと、紫にぃがいなかったら
僕はぼろぼろだった。
でも、僕が元気で、紫にぃはぼろぼろだった。
親以外は会ったことないとお父さんは言ってて
紫くんはお父さんに隠れて僕のことも
すごく怖がってた。
紫「ぁー…おむらいす、ほんとおいしかった」
紫「あの時初めて食べた」
黄「…あのとき体重どのくらいだった?」
紫「ぇー…30ぐらい、だけど背も低いから」
紫「平均下かなって感じ今も、そんなかんじ」
黄「身長伸びた?」
紫「…のびてない」
紫にぃはご飯も少しだけで、僕とあったときは
僕より細くて、僕より小さかった。
まだ僕より小さいし、体重もなかなか
増えてないみたいだけど。
黄「抱っこしていい?」
紫「できないでしょ」
黄「できるし」
やっぱり軽々できた。
黄「…行ってきます」
紫「いってらっしゃい。」
黄「ふふ。やっぱ可愛いサイズです」
紫「む…っ、はやくいけっ…」
紫にぃは頑張ってとは言わない。きっとこれも
紫にぃの気遣いだろう。
今日も、お見送りは玄関まで。
やっぱり紫にぃといると遅刻ギリギリになる。
今日も超ギリギリだった。
帰りは、今日も紫にぃはお出迎えしてくれない。
いつも、自分の部屋にいるの。
黄「今日はねてたの?」
紫「んー…ぅ、っ…ねてたぁ」
黄「おはよ。」
夕方は寝てるか、なにかしてるか。
今日は寝てた。
黄「…体調は?」
紫「んー……ちょっとむかむかする」
黄「大丈夫、?」
紫「このくらい平気。」
紫「りびんぐいこ。」
相変わらず、人に頼るのは下手。
今日も体調は良くなさそうで夜はあまり
話せなかった。
夜はいつも調子悪そうにしている。
聞いても、理由は教えてくれないし
僕は、少し諦めてる。
紫「ねぇねぇ。…すきだよ」
黄「…なんですか急に」
紫「ふふ…もぉ、ねむたい…けど、」
紫「きもちわるいし、ねれそうにないから」
紫「しゃべりかけてみた」
黄「…明日、休みだからいいよ、許す」
今日は、夜更しし放題。
僕が中学生になっても、一人部屋があっても
紫にぃと寝ることにしたのは紫にぃと
一緒にいれなかった分を過ごすために夜は
紫にぃといるんだから、喋りかけられると
嬉しくなる。紫くんが、ぼくに抱きついてくる。
紫「はぁ…よるはこわい」
黄「……僕が守る。」
紫「…おかあさんはね、よるがきらいだから」
紫「たくさん、叩かれ。薬のまされたときは」
紫「ほんとにしにそうだった、」
暴力暴言は日常だったからなのか。よく話は
聞くけど薬飲まされるなんて。初めて聞く。
やっぱり、僕が幸せをたくさんたくさん
取りすぎたんじゃないかってもっとはやく
言えなかったことに後悔する。
紫「…はぁ…っ、くるし…」
黄「…朝は、寝れずそのまま見送ってくれるの」
黄「僕知ってるからね。」
紫「……んー、ぅ…」
喋る余裕もなさそう。
紫くんの体を起こして、いつもお父さんが
夜用意してくれてるゴミ箱を口に当てる。
間接照明も、お父さんがこのときのために
いいやつ買ってくれた。
紫「は、…ぁ…ぅッ…え…っ、」
黄「…っ、」
なんで僕は、こんなことしかできないんだろう
この後も、僕は何も知らないから、お父さんに
頼るしか無かった。普段夜更かしなんてし
ないから眠くて、眠くて。必死に抗っても
起きれず、隣なんか気にせず僕は眠りに落ちた。
翌日も、紫にぃは僕より先にリビングにいた。
寝れてなさそう。夜中持ってたゴミ箱は
まだ紫にぃの近くにあった。
黄「おはようございます」
紫「ん……おはよう、」
まだまだ、しんどそう。喋るのもしんどい
だろうし無駄な会話は控えて僕は朝の準備進める
黄「お腹、痛い?」
紫「すごく。」
黄「…毛布持ってくる」
お腹痛そうにしてる紫くんに寝室から毛布を
持ってくる。僕は、暑がりだから寝るときも
使わないけど紫にぃは寒がりだから。
紫「んぅっ、…ぅへ、」
黄「やめて、笑」
構ってアピールなのか、僕のほっぺを
引っ張ってくる。可愛く笑うの。
紫「…きょう、おそといこうよ。」
黄「ぇ、…何言ってるの、」
紫「……ほら、苦手から逃げちゃだめって」
紫「おれきがえるから、まってて」
黄「体調は…」
紫「そんなのいいの!」
黄「はぁ、?」
昨日まであんなに嫌がってたのに。体調も
良くなさそうだったのに。
紫にぃの急すぎる発言に、僕がついていけない。
でも、確かに紫にぃは着替えてきて。普段は
見慣れない帽子を被り僕の手を引っ張ってきた。
紫「……やぱ、ちょっとまって」
黄「別、無理しなくても…」
紫「んん……だいじょうぶ、」
勢いはあるけど、勇気がなさげ。もちろん
体調も治ってないだろうし。
紫「…だっこして、」
黄「だっこ?、笑」
紫「おれおそとあるけない…」
黄「…笑、わかった。だっこする」
急な願い。頑張ってるのに断れるわけがない。
今日も軽々抱っこ。僕に抱えられた瞬間
僕の肩に顔を埋めてぎっちり捕まってくる。
紫「…はなれないの」
黄「笑、10分だけね。頑張り過ぎ良くない」
それもそうだけど僕の体力も持たなさそう。
少しだけドア開けてみる。僕も実は
ドキドキしてるなんて言えない。
紫「ぅう…っ、」
黄「…まだ外出てない。笑ドア開けただけ」
紫「ひざしきつい…」
でも、決めたもんだし少し、公園目指して
歩いてみる。紫にぃは相変わらず僕に
捕まってる。耳元では唸り声が聞こえる。
震えてるのも、わかってる。
でも、外から見ればただの小学3年生に
見えるのかもしれない。ぁー。言いふらしたい
高校生の僕のおにぃちゃんですって。
10分で、帰ってくるもやっぱ夏は暑いし
僕も疲れた。紫にぃとくっついてたから
もっと暑かった。
紫「ぁう、っ……」
黄「…お疲れ様」
紫「、がんばった…、」
あーあ。ぐったりしちゃった。
ソファに下ろせば小さく丸まって眠そう。
でも、ぼくはそんな紫にぃもきらいじゃない。
黄「…いつもありがとう」
紫「ふふ…きゅうだなぁ…」
紫「こらちこそだよ、…いつもありがとう」
黄「…笑、」
こういう日も、いいでしょ
だいすき
𝙚𝙣𝙙 .
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!