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krsm
キャラ崩壊 地雷 閲覧注意
kn nk br sha 友人出演
kr side_______
俺は言葉を失った。
目が覚めた時には見慣れない風景だった。
真っ白な天井。
自分の部屋では無い事は眠たい頭でもよくわかる。
周りを見ると様々な機械やチューブに繋がれている。
俺の脳が病院だと言っている。
俺の身に何があったのだろうか、頭を動かすと酷い頭痛に襲われる。
強く頭を打ったのだろうか。
しばらく周りを見渡していると、1人焦ったような表情を顔に浮かべ息を荒くして部屋に入って来たようだ。
病院の先生では無い。
その人を目を追うように見ると、俺の顔を見るなり足に力が入らないのか、彼はゆらゆらと近ずいてきて俺の前で涙を流した。
俺はどうすればいいのかわからなかった。
目の前にいるのは俺は誰だか知らない。
でも何かしらの関係が無いとここまで泣いてもくれないし、病院にも来てくれないだろう。
彼はどこか懐かしくて顔立ちも良くて素敵だった。
涙を流す彼はどこか愛おしく感じた。
彼をよく見たくて、俺は体をゆっくりと起こした。
体を起こすと、彼は驚いた様に顔を上げた。
それでもまだ涙を流している。
彼の涙の理由がわかるなら、彼に触れられるなら、記憶が蘇るのならば、
彼と俺はどんな関係でしたか?
sm「 ____ 」
俺は首を傾げる。
sm「_____」
もう一度傾げる。
彼は泣き崩れていく。
俺はなにか彼に伝えたいことがあった。
言葉にならないけれどカスカスの声が出せた気がする。
気がするだけで出ていたのかは分からない。
「ありがとう」
と彼の目を見て言えた気がする。
相手は目を大きく開けた。
またボロボロと目から大きな涙を流している。
するとまた人が入ってきた。数えると4人。
4人とも心配そうな顔をしていた。
泣いている彼を慰める涙ボクロのある人
俺を見て静かに涙を浮かべるパンダの人
じっと見つめてくる小さいギザ歯の人
俺に心配そうに触ってくる猫の様にふわふわしてる人
の計4人。
そこで笑顔をを向けてくる人が、俺になにか喋りかけて来る
br「______」
聞こえない。
nk「___」
すると彼が何かをみんなに喋っている。
何も聞こえないから分からない。
何かを聞いたみんなびっくりしている様子だった。
するとパンダの人が何かを思い出したかのように、ルーズリーフとペンを取り出して何かを書き始めた。
nk「きりやん」
と書かれていた。
きりやんとはなんなのだろうか、首を傾げると、また書き始めた。
nk「きりやんは君の名前だよ」
俺の名前はきりやん、?
そしてパンダの人がひとりひとりに紙を渡した。
そこには何かが書いてありそれを読むと、
涙ボクロの人には「きんとき」
パンダの人には「なかむ」
小さいギザ歯の人には「シャークん」
笑顔の人には「ぶるーく」
そして彼には「スマイル」
と書かれていた。多分彼らの名前だろう。
俺はなかむさんから、ルーズリーフとペンを貰い、言いたい事を沢山書いた。
それを見せるとみんなケラケラと笑い出すので、
kr「なんで笑うの!」
と書くと、ぶるーくさんは
br「前と変わってなくて嬉しくてぇ」
と書かれていた。俺は疑問に思った。
前とはどういうことなのだろう。
前俺はこの人達と仲が良かったと言うことなのか、俺にはわからなかった。
俺はしっかりとした記憶を持っていないのだ。
いいや、思い出せないんだ。霧がかかってる様な記憶。
ただ懐かしさだけが感覚的に残る。
窓を眺めると青空が広がっていた。
こんなに晴れてる空は何回見たのだろうか、この人達と笑いあった日は何回あったのだろうか。
それすらも分からない。しばらく悩んでいるとぶるーくさんが心配そうな顔をしながら
br「ごめん、気に触るような事書いちゃった?」
俺は大きく首を振る。
もしかしたら俺は顔に出やすいのかも知れない。
皆と楽しい時間も着々と進んで行き、皆も帰って俺は病室で1人だ。
俺は何も出来ずずっと機械に繋がったまま。
喋れる訳でもなく、聞くことが出来る訳でもない。
ベットに横になって真っ白な天井を眺める。
やっぱりスマイルと言う人は素敵だった。
そのまま俺は眠りについた。
目が覚めると、手を握られていることに気づいた。
起き上がって見てみるとスマイルだ。
彼は俺の手を握りながら寝ている。
不意にも可愛いと思ってしまう。
よく顔を見てみると涙の跡が残っていた。
嗚呼、また俺のせいで彼を悲しませて泣かせていると思った。
それが苦痛で仕方なかった。涙の跡をそっと撫でるように取った。
そのついでに頭を撫でた。
彼はそれで起きた。
sm「_______」
めちゃくちゃ驚いた顔してこっちを見ている。
それでも繋いだ手を離そうとしなかったので、腕を少しふるふるっとさせると目をぱちくりさ焦りながら手を見つめたあと、手を振り離された。
真っ赤に染まっていく耳がとても愛らしい
昨日なかむさんから貰ったルーズリーフに可愛いと書き見せる。
スマイルはクシャッと笑って、ルーズリーフに書き出した。
そんな表情に不意にもドキッとした。
sm「ありがとう、きりやんも可愛いよ」
ニヤニヤしながら俺の顔を覗き込むスマイルは愛らしい。
俺は何も考えずスマイルにハグした。
びっくりしたのか動きが固まったが少し待っているとスマイルからも優しくぎゅっと返してくれた。
ゆっくりと身体を離した。
そしてふと思ったのだ。スマイルに気持ちを伝えたい。
今すぐにでも俺の気持ちを伝えたかった。
ダメだってわかってる。でも俺はそれでいい。
思い切って、ルーズリーフにペンを走らせた。
好きです、と書いた紙を見せると、紙をじっと見つめたままスマイルは涙を流した。
やばい。また泣かせてしまった。そんなに嫌だったのだろうか。
もしかしてそんなに俺のこと好きじゃなかったのか?
色々不安が積もってきた。
スマイルもペンを走らせる。
ルーズリーフには
sm「きりやんはきっと記憶がないけど、俺たちは恋人だったんだ」
あまりの衝撃なカミングアウトに俺も泣いてしまった。
スマイルに引き寄せられハグをしてくれた。
スマイルの瞳に俺が映る
キスをした。
“俺も好きだよ”
そう聞こえた。