『ぼ く は な に も の ? 』
この小説にでてくる子
『白瞳 アリス』はくどう ありす
__という名の女の子
彼女は自分がなんなのか分からない
これは 彼女の日常__。
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『アリスって可愛いよね 〜 ♡』
『いやいや アリスはクールでかっこいいよ』
『そもそもアリスって 可愛くもかっこよくもないじゃん』
みんな 都合のいいことしか言わない
僕はみんなの着せ替え人形
時には可愛い服を着せる(可愛いと褒める)
時にはかっこいい服を着せる(かっこいいと褒める)
時にはダサい服を着せる(侮辱する)
僕はなに言われてもどうでもいい
だって
自分がわかんないから
みんなには感謝している
少しの間でも
姿の違う『白瞳アリス』を作ってくれるから
僕は
自分を作るのが嫌い
新しくなる自分が怖い
今までそうやって
と モ ダ ち を傷つけた
僕は中学生の頃
いつも1人だった
誰かとつるむのが苦手だったから
話を合わせたり
無理に笑ったり
ある日
学級委員の子が話しかけてきた
その子はクラスの人気者
その子が話しかけてきたもんだから
クラスのみんなも話しかけてきた
僕は怖かった
人と話すのが怖いから
もし仲良くなって
大切になって
裏で悪口とか言われてたり ………
__って考えると怖い
大切なものを失うことが怖かった
人間は大切なものを失うのが怖い
だから
人間は一生懸命守るんだ
僕は守れる程の力がないから__
だから
大切なものをつくるのが怖い
クラスの子から話しかけられて数日たった
僕は最初こそ怖かったもの
みんな優しいことが分かり
どんどん心をひらいていった
それと同時に
大切なものを失うという恐怖が薄れていった
恐怖は突然やってくる
忘れ物をした日
急いで教室に戻ると
1番仲良しな学級委員と副委員がいた
2人は僕について話していた
『アリスって可愛いけど ……… 』
『あんまり話し合わないよね(笑』
『わかる 〜 』
『無理に話合わせるとことか』
『わかんねぇなら黙っとけってな(笑』
『アリスって なんか』
『つまんないよね(笑』
心に響いた
無理に話合わしてる ?
つまんない ?
辛かった
裏切られたくない人達だった
裏切って欲しくなかった
次の日
僕はまた1人ぼっちになろうとした
だけど
邪魔してきた奴らがいた
この時から僕は
操り人形になった
ある日
学級委員がこういった
『アリスって可愛いよね』
『もっと可愛くなろうよ』
僕はなにも言えなかった
嫌だ
そう言いたかったのに
言えなかった
操られていたから
嫌だと言えないような状況だったから
周りには彼女のことが好きな人がいたからだ
ここで断ったら
その子らから何かされる
怖かった
結局
言われるがまま もっと可愛いくさせられた
そのせいで
泥棒猫と言われた
『私の彼氏とらないで』
『人の彼氏に色目使わないでよ』
僕は操られていただけなのに
なにも信用出来なくなった
新しくなったら
誰かを傷つける
僕は
自分を作らないことにした
だから
僕は今
着せ替え人形
〜 白瞳アリスの日常 〜
コメント
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とーこーしてくれてありがとぅすち︎💕︎ 結婚するっ?
話作るの天才だ!