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雪村 麻耶 @ ペ ア 画 中
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#年齢操作
めぐ
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#時代劇
めぐ
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コメント
5件
初コメ失礼します。 kymさんの重くて深い愛情が日が進むに連れ、どんどん具体的に見えてくるのが最高です! 本当にいい意味で何の変哲もない日常の1部にkymさんのようなイレギュラーが現れて、何者かの影をなんとなく感じて怯えるhkさんがもう可愛すぎます…泣 ひとつひとつのエピソードが全部印象深くて、読み応えありすぎです!
ああ……もう、このエピソード、胸がぎゅうってなった🥀💔 京本くんの執着がじわじわと日常を侵食していく感じ、読んでて息が詰まるのに目が離せなかった。特に、北斗くんが自分の持ち物に違和感を持ち始めて、誰もいない教室で泣いてるところ……「どうして……なんで無くなるの……」って声が切なくて、心臓が痛かった。 はんぺんさんの書く“愛の温度”が歪んでて、でもそれがすごく丁寧で、静かな狂気ってこういうことか…って思いました。次、どうなるんだろう。読みたいけど、心の準備がいるかも。 新作、届けてくれてありがとうございます。ちゃんと受け取りました🌙🤍
9月11日(金) 曇り
今日の収穫:折れたシャーペンの芯(3本)
今日の北斗は、珍しく数学の小テストで苦戦していたらしい。前の席に座っている俺の背中にまで、あいつが焦ってカリカリと文字を書く振動が伝わってきた。
「チッ」と小さな音がして、あいつのシャーペンの芯が折れた。
放課後、全員が帰った教室で、俺は北斗の机の周りの床を入念に調べた。
あった。あいつが指先で払って床に落とした、黒い芯の破片が3つ。
ピンセットで慎重に拾い上げ、小さなチャック付きの袋に入れる。
あいつが必死に思考し、指先に力を込め、そして折ってしまった思考の残骸。それすらも俺にとっては宝物だ。
俺の部屋には、もう北斗の生活の一部がこんなにも溢れている。あいつは何も知らずに、明日も俺の後ろの席に座る。
9月16日(水) 雨
雨の日は北斗の髪が少しだけ湿気で跳ねる。本人は気にして手で直しているけれど、それが最高に可愛いということに、どうして誰も気づかないんだろう。
今日の昼休み、北斗はめずらしく机でお弁当を食べずに、購買へパンを買いに行った。
俺はあいつが席を立った瞬間を見計らって、北斗の机の中を覗いた。
教科書とノートの間に、あいつがいつも使っている黒いボールペンが挟まっていた。
グリップのゴムの部分が、あいつの指の圧力で少しだけ凹んでいる。
俺は自分のカバンから、昨日全く同じ店で買っておいた新品の、全く同じ黒いボールペンを取り出して、あいつの机の中に滑り込ませた。そして、あいつが今朝まで使っていた本物のボールペンを、俺のポケットに仕舞った。
5時間目の授業が始まって、北斗がボールペンを握った。一瞬だけ、不思議そうに指先を見つめていたけれど、そのままノートを書き始めた。
ねえ、北斗。君が今握っているのは、俺が昨日まで一晩中、ずっと握りしめていたペンだよ。俺の体温が染み込んだペンで、君は楽しそうに文字を書いている。
9月24日(木) 晴れ
今日の放課後、北斗は日直の仕事で、一人で教室のゴミ箱のゴミをまとめに後ろへ行った。
教室には俺と北斗だけ。
あいつが大きなゴミ袋を縛ろうと苦戦しているのを見て、俺は静かに近づいた。
「手伝おうか、松村」
声をかけると、北斗はビクッと肩を跳ね上がらせて、怯えたような目を俺に向けた。
「あ、京本くん……ううん、大丈夫、すぐ終わるから……」
「いいよ、やりなよ」
俺はあいつの手元に無理やり手を伸ばし、ゴミ袋の紐を一緒に握った。そのとき、俺の親指が、北斗の人差し指の背にわざと触れた。
北斗の指は冷たくて、触れた瞬間にあいつの呼吸が「ひっ」と止まったのが分かった。
「手が冷たいね、松村」
俺が耳元でそう囁くと、北斗は顔を真っ赤にして、逃げるようにゴミ袋を置いて一歩下がった。
その怯えた瞳、震える肩、すべてが俺の存在によって引き起こされている。この快感は、何物にも代えがたい。
9月30日(水) 曇り
最近、北斗の様子が少しおかしい。
休み時間、急に振り返って誰もいない後ろの壁を見つめたり、カバンの中身を何度も何度も確認したりしている。
自分の持ち物が少しずつ新品にすり替わっていたり、なくなったりしていることに、ついに勘づき始めたらしい。
今日の放課後、北斗が誰もいない教室で、自分の机に突っ伏して小さく泣いているのを見た。
「どうして……なんで無くなるの……」って、消えそうな声で呟いていた。
俺は教室の入り口の影から、その姿をじっと見つめていた。胸の奥が、狂おしいほどの愛おしさで満たされていく。
可哀想な北斗。誰にも言えずに、一人で恐怖に震えているんだね。
でも大丈夫だよ。君の失くしたものは、全部俺の部屋の、一番綺麗な箱の中で大切に保管されているから。君の日常のパーツは、何一つ失われていない。俺が全部、守ってあげているんだから。
明日も、俺の前の席で、可愛い顔を見せてね。
10月12日(月) 晴れ
今日の収穫:数学の教科書の角の破れ(数センチの切れ端)
4限目の数学の授業中。北斗は先生に指されるのを恐れて、ずっと教科書の端を親指と人差し指でいじっていた。あいつが緊張したときにやる癖。何度も何度も同じ場所をめくって、擦って、折って。
ついに「ピリッ」と小さな音がして、あいつの教科書のページの角が少しだけ破れた。北斗は一瞬焦った顔をして、その小さな破れ端を机の隅に置いた。
放課後、あいつが下校した後の教室。俺は北斗の机の椅子の下に落ちていた、その数センチの紙切れを拾い上げた。
あいつの指の脂が染み込んで、少しだけくしゃくしゃになった紙の破片。
「北斗専用ボックス」を開けて、ガラスの小瓶の中にその紙切れを収める。
あいつの緊張、焦り、指先の温度。そのすべてがこの小さな紙に閉じ込められている。あいつの感情の揺らぎすら、俺はこうしてコレクションできる。