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〜1話〜
始まりはなんだっけ
ママ、パパ
どこにいるの
ねぇ誰か助けてよ、お願い
またみんなで笑いたいよ…
意識が遠くなる中私はこんなことを思った
今日は家族でお出かけをして夜ご飯を食べに行く予定だったのに
その予定は全部壊れてしまった
何故かって。そう、
今私たち家族は前からトラックが突っ込んできて
私を含めて5人救急搬送されている
私だけが意識が少しだけあって
ほかの4人は無い
弟といもうとは私よりも年下なのに、
そう思いながら私は血だらけになっている二人を見ている
意識がなくなる直前に聞こえた言葉は
「もうこの女の子以外の4人は無理だろう」
その言葉だった
事故から3日後私は目を覚ました
テレビでニュースになっていた
女の子以外全員死亡
そう書かれており女の子というのは私だ
ただ毎日繰り返されている日常が
一瞬でひっくり返ってしまうなんて
中学校3年生の私には考えられないことだった
「桜子ちゃん、体調はどう?」
そう優しく看護師さんは私に声をかけてくれた
「まま、?」
何故か看護師さんってわかっていても
ままと聞いてしまった
なんでだろ居ないのはわかってるのに、
「ママは、もう居ないの、、もう、」
私が目を覚ますまで4人は火葬しないでくれたらしい
車椅子で4人がいる部屋に行った
すると
ぐちゃぐちゃになってしまったパパ
陽菜を抱きしめたんだろうとわかるママ
最後まで自分を守った彼方
車は
運転席にパパ、隣に彼方
その後ろにママと陽菜で座っていて
その後ろに私が座っていた
前からだったため私は生きることが出来た
悲惨な姿に私は涙を流してしまった
「みんなぁぁ、、なんで私を置いて言っちゃうの、お出かけしようよ、夜ご飯行くんでしょ、、、。」
そんなこと言っても無駄なのに
泣きながらずっと話しかけていた
大好きで仕方がなかった
いつか恩返しするからって約束してて
将来は海外旅行に行こって話をしていた
その時のみんなの顔は忘れない
何年後になるか分からないのに
楽しそうに話をしていて。
それが一瞬で崩れてしまうなんて…