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ちゃちゃ
3,567
ー心音視点ー
駅に向かって歩き出す。
追いかけてくる、あいつは誰だろう。
考えているうちに、駅に着く。
ホームで電車を待つ。
その間も誰か、と考えてしまう。
いつもなら、何も思わないのに。
それだけ、気になるのだろう。
「2番線電車が参ります。」
「危ないですから、黄色い線の内側でお待ちください。」
電車がやってくるアナウンスと
その警告アナウンスが流れる。
来た電車に乗り、
空いていた席に座る。
そしてまた考える。
どうしても、思い出せない。
でも、俺にとって、大事な人な気がする。
「次は渋谷~渋谷です。」
考えているうちに、
目的地の駅に着く。
エスカレーターで改札まで行く。
もしかしたら、こんな当たり前の行動が
できなくなるのかもしれない。
絶対に勝ち取ってやる。
少し歩いて、会社に着く。
エレベーターに乗り、34階のボタンを押す。
その間も考えてしまう。
「34階でございます。」
その声を聞き、
ドアが開いたエレベーターから降りる。
今日は会議。
会議室へ向かう。
ドアを開けると、
もう何人かのファミリーが集まっていた。
Lapisが気づいてくれた。
「珍しく早いやん」
「今日雷でも降る?」
「流石に酷いわ!」
「俺もやる時はやる!」
こんな他愛のない会話が、
もしかしたらあと1週間で
終わってしまうかもしれない。
その、「もしかしたら」
がより使う機会が増える。
なーくんが、やってきた。
「みんな揃ったかな?」
「じゃあ会議始めちゃうよ〜」
ライブや企画などいろいろな話をする。
みんなそれぞれ意見を出し合っている。
俺もそれに合わせて意見を言う。
「ーーーだからーーーとか、いいと思います。」
「俺はーーーーーーの方に賛成です。」
だが、少しして気づく。
あっきいが何も喋ってない?
いつもだったら1番か2番に言うのに。
みんなは気づいていない。
声をかける。
「あっきい!」「あっきい!」「あっきい!」
「ん?何?心音」
「俺ずっと声掛けてたよ?」
「ごめん、ちょっと考えごと」
素直に謝るなんて珍しいな、と思う。
なーくんが、
「あっきいちゃんと話、聞いててね」
と注意する。
「でも集中力切れちゃったと思うから一旦休憩!」
ファミリーがぞろぞろと出ていく。
でも俺はすることが無くて、
カバンからスマホを出す。
15分後、だいたいが戻ってきて会議が再開した。
それからも、みんな色々と意見を出し合った。
あっきいもちょくちょく発言してた。
なーくんが、時計を見る。
もうちょっとで7時だ。
「あ、もうこんな時間!」
「今日は一旦解散!」
ファミリーが次々とでていく。
その波に乗り、俺もでる。
今日も勝ち星を挙げるために、帰路を急ぐ。
「絶対に勝つ」
ーあっきぃ視点ー
とりあえず、駅へと向かう。
なんだろう、この怖さ。
生きている心地がしない気がする。
負けが確定している気がする。
絶対に勝つって、誓ったばっかなのに。
多分、「逃げているもの」が、
ファミリーだ、って気づいたから。
罪悪感が勝つ。
でも、正直生きたい。
例え相手が師匠やリーダーとしても、
この気持ちは変わらないと思う。
ごめんね。ごめんね。ごめんね。
ただひたすらに思いながら、
会社へと向かう。
駅に着いた。
電車に乗った。
何かもう、考えられない。
考えたくないの方が正しい気もする。
ファミリーのみんなを
誰1人として、失いたくない。
心音とも不仲だけど根はいい奴って、
誰よりも胸を張って言えると思う。
でも、どこか死にたくない自分が居る。
自分が負けるか相手が負けるか。
俺は追いかける側。
その事実だけが、
考えても考えても残ってしまう。
そんなこんなしているうちに、
目的の駅まで着く。
改札を出て、外の空気を吸う。
当たり前のことなのに
当たり前じゃ無く、感じてしまう。
でも、少し吹っ切れた。
正解に辿り着いていないのに。
少し歩いてオフィスに着く。
会議はのドアを開けると、
もう何人かが座っている。
少しして気づいたぷーのすけが、
話しかけてくれる。
「おはよう、何か今日雰囲気違うけど大丈夫?」
流石。
相棒だし、何年かの付き合いか分からないくらい
ずっと一緒にいる。
そんなぷーのすけには見透かされてた。
でも、心配はかけたくない。
「ちょっと悩み事。だから大丈夫」
「そっか!何かあったら頼ってや」
俺と違って頼りになる。
いいな。
少しして親分が来た。
「みんな揃ったかな?」
「会議始めちゃうよ〜」
会議が始まって数分しか経ってないのに、
長く感じてしまう。
考えてしまう。
ファミリーの誰だろう、って。
「、、」「、、っきい」「あっきい!」
「ん、何?心音?」
「俺ずっと声掛けてたよ?」
「ごめん。ちょっと考え事。」
でも、それは違くて、
考えているうちに2.3時間が経ってたらしい。
それを見た親分が
「あっきい、ちゃんと話聞いててね」
軽く注意する。
でも、親分は優しいから、
「でも、集中切れちゃったと思うから一旦休憩!」
気分転換しようと水を買いに出る。
それで気分転換ができたのか、
あとの会議は集中して
出来たと思う。
親分の
「あ!もうこんな時間!」
「今日は一旦解散!」
その言葉を合図に
みんなぞろぞろと出て行く。
ご飯や一緒に帰る約束をしているファミリー。
ご飯に誘われたけど、
今日は乗り気がしないから断った。
心音みたいに細かいところでも
気づける人はいいな。
ぷーのすけみたいに頼れて、
ささやかな気配りができる人はいいな。
そう思いながら帰路へと、急ぐ。
まだ、1週間ある。
そのうちに何か正解に辿り着けたらいいな。
無理だとわかってても考えてしまう。
両方が助かる「正解」を。
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人気ランキングに乗らせてもらいました!
ありがとうございます!
すごい嬉しいです😭
これからも、
見てくれると嬉しいです✨
では、おつちゃちゃ~
コメント
3件
ランキングおめでと~!! 今日も最高でした👍