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主人公の心情めっちゃ分かる。 考え事してると本当に寝れないよね。 えっと…我流丸さん?投稿が早すぎやしませんか?オーバーワークで死にません?
今だってそうだ。こうして何もせず無駄に考えてばかり。そのくせして時間を消費したのだから、と何かを成したように高らかな気分でいる。だが実際は僕が今日、ここまで必死に考えたいた事らは既に数日、もしくは数分前に通っている同じ道だ。この無限の苦しみを努力と呼ぶ人間もいるかもしれない。ただ、僕には言える。これは努力なんていう見事なものでは決してないと。徒労。この下衆な言葉こそがまさに見合う。
暑い。ただひたすらに暑い。僕の家庭は貧乏と言うほどではないが、決して裕福な訳では無い。海外旅行どころか国内旅行だって行ったことはない。まあ、金があったところで行きたいとは思えないのだろうが、それでもそれらを産まれ持ってして手にしたようなヤツらには事情だとか性格なんか関係なく辟易する。それくらいには金銭的余裕が無いため、この部屋にはクーラーなるものが無いのだ。扇風機ならあるが、あれはあれで夜使うにしては五月蝿いし、涼しさを実感するほど電気代が勿体ない気がしてきて物置きの奥に残してしまった。とんだ失態だ。
いつもそうだ、僕という人間は。先の事を考えて動いているようで意味のある思考は出来ていなく、最低限の行動で効率的に生きているようで本当は努力不足で既に手遅れ。現に今僕がしなくてはならないのは逸早く眠りに就く事だというのに、いつまでも無駄な思考が止まらない。ああ、明日も学校だ。別に友達と呼ばれるような関係性のある相手がいない訳でも無いのだが、少なくとも僕から見た時に友達はいない。浅い友人関係と言えば良いのだろうか。幼い頃から対人経験が一際少なく、他人にどう自分を曝け出せば良いのかがわからない。それにそういった事にはある一定のリスクを伴うため、いつも安全策に徹してしまう。結局のところ僕は孤立が怖いのだ。
と、また思考が脱線してしまった。こんなであるから、いつまで経っても眠れないのだというのに。こういう時は一度深呼吸をし、思考を再び零に戻すのだ。
はいっ、一……二……三……四。
「――のど。喉が渇いた」