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朝の光が差し込む部屋で、僕はぼんやりと目を開けた。身体中に残ったキスマークや手錠の跡を見て、顔が熱くなって思わず目を伏せる。
「こんなについてるなんて…もうっ」
恥ずかしさでつい小さく呟くと、布団の中で体を丸めて隠そうとした。
すると、部屋の扉がゆっくり開いて、龍水が入ってきた。
僕はびくっとして、慌てて顔を背ける。
「右京、体調はどうだ?」
彼の声は静かで落ち着いていて、心の奥がきゅんとした。
僕はびくっとして思わず布団をぎゅっと握りしめる。
「う、うん、大丈夫だよ…」
小さな声で答えると、龍水はにやりと笑った。
「昨日は随分と気持ち良さそうに咥えていたが、貴様苦しいのが好きなのか?」
軽くからかうようなその言葉に、僕は顔を真っ赤にして布団を握る手に力が入る。
「や、やめてよ!大人をそんな風にからかうなんて…」
むっとしながらも、心のどこかで嬉しさが湧いてくる。すかさず彼は、
「ハッハーそれは残念だが、俺は貴様のことを大人だと思ったことは1度もないぜ、右京」
なんて調子のいいことを言う。
呆れている内に 龍水は静かに近づいて、僕の頭をそっと撫でてから言った。
「無理するなよ、右京」
その優しい声に、僕は胸がいっぱいになって、布団の中でこくりと頷いた。