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郁不
340
341
サウジアラビア
103
Hisui Mizushiro
44
「千空ちゃん、聞いて〜」
「んだ」
「『唆るぜ、これは!』」
「似すぎだろてめー、声帯模写…」
「でっしょー?」
「あ゙ぁ゙、声だけなら100億%俺本人レベルで似てる」
「なんか今日はやけに褒めてくれるね…?」
若干警戒するゲン。
千空はにやにやと笑う。
「だから実験助手付き合え」
「ドイヒー…」
半ば察していたゲンはため息をつく。
どこか嬉しそうなため息に、千空は首をひねった。
「何で嬉しそうなんだ?」
「え嬉しそう!?俺そんな顔してる!?」
「無意識かよ…」
「えーと…『100億%んな顔してねえよ。頭湧いてんのか』」
「俺の声で俺の口調で赤の他人が話すのって何か腹立つな」
「うん酷くない?」
「『ジーマーでゴイスー!』」
「確かに」
「だろ」
「うん」
ゲンは数回の咳を挟み、完全に地声に戻す。
「声帯模写とか喉の負担ゴイスーなんだから使わせないでよね」
「おめーが勝手にやったんだろうが」
「マジ?」
「なんでそこの記憶ねえんだよ」
「あー声帯模写したら記憶飛んだー」
にやにや笑いながら、わざとらしく棒読みでゲンが言う。
「わー大変だー今すぐぶっ叩いて直さなきゃー」
「俺昭和のテレビじゃないよ」
速攻乗っかる千空にちょっと嬉しそうにツッコむゲン。
「たしか斜め45°で…」
「違うってば!!」