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・///、♡、濁点有 ⌇ 攻め喘ぎ有
・kn×hb / 拾って愛してノーティナイト / ®
・kn 「」 ⌇ hb『』
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hb.side
『……んだコイツ』
ザーザーと音を鳴らして雲から零れ落ちる無数の雫 .
傘は差しているものの、風が強いせいか顔や肩に水がかかって気持ち悪い .
そんな中で気分が上がるはずもなく、暗い気持ちのまま帰路に就いていたときだった .
道の端っこで、汚れている茶色の小さい子犬が水で濡れた新聞紙の上にくるまって震えていた .
その子犬は雨から自分を守るように手で顔を隠していて、俺に気付いているかどうかわからない .
「………ぅ、…」
その子犬は小さく鳴いた .
きっとここに俺以外の人がいたら、周りがこんなに静かでなければ聞こえてなかった、それぐらい小さな鳴き声 .
雨に打たれて寒さに苦しんでるその子犬を見ると居ても立ってもいられなくて、子犬の前にしゃがみ込んだ .
『…お前、大丈夫か』
「…ぅ、?」
子犬はゆっくりと顔を上げた .
初めて、その子犬の目が俺を捉えた .
宝石のような青い瞳が光に反射して、所々に色んな色が混じっている .
『お前、その見た目の割に目すっげえ綺麗やん』
「、わ?、う”っ……」
不思議そうに俺を見た子犬は、たまたま上にあった電線から垂れてきた水が頭に直撃してぺしゃっと倒れ込んだ .
『ふはっ 笑』
その子犬に傘を差し出す .
『なあ、ずっとそこにいたら寒いやろ』
『…俺ん家、来る?』
子犬は俺の目を数秒じーっと見詰めた後、俺の手に前足をちょんと置いた .
「わぅ!」
俺はその子犬を抱き抱えて家に帰った .
さっきまで降っていた雨はいつの間にか止んで、太陽が俺達を照らしていた .