『ねっ、目標。決まった?』
色々ありガン無理を決め込んでいるにもかかわらず、1人で元気に鳴くやつに心底腹が立つ。目標など、ものの数分で決まるわけがないじゃないか。やはり頭が足りていないらしい。
「きまらない、決める予定もない。そもそも まずお前に話さない。」
『はあ、そんな言い方ある? オレだってお前を選んで来たわけじゃねぇし!
ホントなら上から見下ろすのが良かったし!』
「?、その来たくてきた訳じゃないってどういうこと」
唸りながら、足りない頭をひねる様子を見せるこいつに多少怒りが遠のいてしまった。大人びた横顔は、幼い子供のように顰めっ面をしている。
『オレが住む世界_まぁ、いわゆる天界。には、この世界と同じように偉い人とか沢山いるんだけど、その偉い人に指名されて下界の…』
『……で¸出来損ないを助けろと、言われてやってきた。…質問ある?』
怒りは再び詰め寄り、コイツのド直球な言葉は僕の頭を容赦なくぶん殴ってきた。
「、えなに?僕は天の上のお偉いさんたちに可哀想な奴って思われてんの?」
『まぁ、そのまま隠さず言うと。』
さっきも隠せてはいないだろう、と突っかかる部分は多々ある。にしてもお偉いさん達というのは僕のダメな部分を見透かすことは出来るのに、僕とコイツの相性の悪さは分からなかったのだろうか。
「お前は僕を出来損ないから脱出するまで帰れないの?」
『そう。なんかごめんね』
「はぁ、来てしまったもんはしかたないかぁ“〜」
全てを置いて、
先程言われた目標。
目標、目標。
__昔、ベースを触ったことがある。その時は幼かったこともあり“俺はこれで生きていこう”なんて思っていた。この年になり、そんなことは実現できるか怪しいラインだということがわかった。
でも、でも、でも。
「目標って実現できるか怪しいものでもいいの?」
『No problem.元貴が叶えたいなら』
「音楽で食っていきたい。 」
『ンへ?音楽できんの?』
「っいや、触ったことがある程度」
『………いいじゃん、いいじゃん!
いい夢じゃん!ナイスだよ、元貴!』
ははっ、音楽で食う。音楽で…。久しぶりに胸が高鳴り、苦しいのか嬉しいのか分からない。怖くはない。
『でも、元貴。ここからが大事なんだけど。人間って夢を見る時がピークなんだよ。例えば毎日日記を書こうと思っても続かなかったりするでしょ。』
「うん、三日坊主みたいな、?」
『そう。夢を叶えるためには夢見ているときをピークにしちゃだめ。今の胸の高鳴りを叶うまで持続させなきゃだめ。』
「叶うまで、、、。」
『叶うための教えはたっくさんあって、それを実行すれば絶対に叶う。だけどその途中で高鳴りが途絶えてしまったら可能性は失くなる。分かった?』
「うん、」
『じゃあまずは未来の自分を頭に思い浮かべて。』
「うかんだ。」
『もっと具体的に、詳しく、細かく。』
ーーーーーーーーーー5分後✂ーーーーー
「うん、出来た。」
『よしっ、じゃあ早速今日の教え。』
~靴を磨く~
「え?」
『はやく、玄関に行っておいでよ』
「え、ちょっとまって。今考えた僕の未来像と、この行動に関係が見えないんだけど」
『…イチロー選手ってしってる?』
「当たり前じゃん。馬鹿にしてんの」
『イチロー選手はね、才能であんなに素晴らしい成績を残したと思う?』
「多少の努力はあったんだろうけど、そう思う。」
『違うね。イチロー選手はほかの選手が休憩していても自分の靴や道具を磨いてたんだよ。』
「、、、な、んで?」
『そんなんも分かんないの?自分の成功に貢献してくれてる1番の感謝すべき相手が道具だからだよ。』
一言多い。
「道具?」
『そう、サラリーマンなら靴。学生なら勉強道具。主婦ならエプロン。道具はいつも人間達の成功に貢献してくれてるんだよ』
「へぇ、面白い話」
『さっ、はやく磨いてきなよ』
ーーーーーーーーーーーーーー✂ーーーー
今日の教え
靴を磨く
ーーーーーーーーーーーーーー✂ーーーー
今日の教えの歌
キコリ時計/Mrs. GREEN APPLE
https://youtu.be/vzkfMO2BWUA?si=l1bDKjQuf2DNToyZ
コメント
1件
相性悪いとか言ってるけど、心開いてきたらなんだかんだ良さそう…可愛いな…笑 キコリ時計…?!!なんか考えさせられる…🤔🤔