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えじゃあもともと一方的な愛だったってことですか、? それかどっちかが(多分🍣が)愛重めだったのかな?
そろそろサブタイトルの意味に気がついてほしいな
「もう一度、りうらにないくんをちょうだい」
気がつけば口からそう発されていた。りうらは別にこういうことを言おうなんて意図して発言してたわけじゃなかったのに、気がつけば口に出してた。どうしよう、ないくんを困らせちゃっただけだよね。だってないくん驚いた顔してるもん。…りうらが記憶なくしてないくんが頑張ろうとしてくれてるのに、こんなこと言ってないくんを困らせるなんて本当にりうらはないくんと付き合ってたのかな。付き合ってたとしてもないくんをただひたすらに困らせてただけなんじゃないかな。
「〜っ りうらのバカ、好きにさせないでよ」
辛そうに笑みを浮かべるないくんの顔をただひたすら眺めることしか出来なくて、りうらはどんだけないくんを悲しませてもないくんと楽しかったその時間を思い出すことが出来なくて、ただないくんを悲しませることしか出来なくて、そんな自分が嫌になる。
「別にいいじゃん、りうらのこと好きになってくれたって」
…でも俺はこんなことしかできないから、彼に伝えるだけ。早く記憶取り戻したいのになぁ、ないくんのこと今はまだ友達として好きな感じ。ないくんと付き合うなんてありえないくらいに恋愛感情なんて一切ない。
そういえば、りうらたちってどっちから告白したんだろう。どういう風に付き合ったのだろう。ないくんは付き合った後のことは教えてくれたのに、前のことは教えてくれなかった。…両片思い?それとも最初は興味無かった感じ?わかんない。そもそもりうらはどこまで覚えてるんだろう…、学生だったときのことは覚えてる。ないくんと出会ったときのことも覚えてる。…1stワンマンライブの時も覚えている。…あれ、意外と覚えてるじゃん。
「りうら、俺のことすき?」
「…うん、すきだよ」
ごちゃごちゃ考えてるときにふとそう問いかけられる。確証はない、でも好きじゃないかすきかどうか訊かれたら好きって答えたくなる気持ち。ないくんが訊いてる「すき」はきっとそっちじゃない。でもりうらはその「すき」を受け入れる事ができないからりうらなりの「すき」を返してあげるしかないの。
…ごめんね、ないくん。りうらもこうなりたくてこうなってるわけじゃないけどさ、全部全部りうらのせいだから、もう少しだけ。もう少しだけ我慢してくれると欲しいな。
「…そっか、ありがとうね」
またごちゃごちゃ考えていたら、ないくんがそう返事してくれる。…やっぱないくんは頭がいいなぁ、りうらの言った「すき」と自分の「すき」の違いに気がついてるもんね。だから『ありがとう』って返すんだ。また、その辛そうな笑顔。見るだけで胸がズキズキして逃げ出したくなって泣きたくなっちゃうよ。
「じゃ。また来るね」
「…またね」
そういって閉じられた病院の扉はやけに静かで、ものすごく寂しくなる気持ちになった。
続く