⚠️注意⚠️
🎲様のお名前をお借りしています
ご本人様には関係ありません
nmmn、irxs
地雷様、夢女子様ブラウザバック
こちらをご理解頂ける方のみご観覧ください。
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なんでそんなに特別扱いなの!!!!
そんな声が家に響き渡った土曜日の夕方。普段騒がしいが、怒ったりはしないイムが珍しく声を上げた。
「ほとけ?どうしたん?」
「ずるいもん」
「なにがずるいん?言ってみ」
「ん”〜〜〜っ!!」
「もうヤダ!!!僕出てく!!」
「ちょ!ほとけ!」
なにがあったのか、俺らの対応が気に入らんかったんか。とりあえず探そうと玄関に手をかけた時。
「あにき、俺が行ってくる」
と、まろに声をかけられた
「そうか?じゃあ頼むわ」
「うん!」
まろなら何とかしてくれるそう確信していたから、ありがたく代わってもらった
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「…っ」
さっきから止まらない涙をもう拭うのをやめて、しゃがんで身を隠してた
でも、僕はここしか落ち着ける場所を知らなくて。ここにいればなんとかなるって知ってるから動けなかった。
ほら、やっぱり来てくれた
「ほとけ」
「いふくん」
僕たち6人は、3年前出会った血が繋がってない兄弟で、
僕が唯一繋がってるのはいふくんだけ。
「なんかあったん?」
「…言いたくない」
「なんかされたん?」
「されてない」
言いたくなかった、もし言っていふくんに嫌われちゃったら僕は1人になっちゃう気がして。
「ごめんなさい、ほんとに何も無いの!」
そう言っていふくんに笑ってみせる
いふくんが、僕の笑った顔が好きだって言ってくれたから。
「…なあ、ほとけ?」
「ん?」
「ここでは、隠し事は無しやろ?」
「してない」
「いやしてるな、ずっと我慢してたんやろ?言うてみい」
ここは僕たちが小学生の時からの秘密基地
お母さんとお父さんの喧嘩が酷くて、よくふたりでこの秘密基地で遊んでた。ここでは隠し事はだめで、何回いふくんに助けられたかなんて数え切れない。
再婚が決まった時も、僕は不安になっちゃってずっとここにいた。その時も帰ろうって言わずにずっといふくんがそばに居てくれた
「ギューして話してもいいかな」
「ええよ、ほら」
「あのね、初兎ちゃんたちが、なんか、すごい羨ましくなっちゃったの」
「朝ごはんは出てくるし、新しいお洋服も買ってもらえてる、熱出したら看病して貰えて、一人一つの寝るところがあって、寒くなくて暑くなくて」
「僕みたいな出来損ないにも優してくれて」
「ごめん、何言ってるんだろw違くて、あのね」
「ほとけ、ええよ分かったからもう話さんで」
「僕もう家帰れない、みんなに酷いこと言っちゃった、顔見せたくない」
「なら、俺もここおるよ」
「なんで?いふくん心配されちゃうよ」
「皆ほとけのことも心配しとるよ」
「いふくんは、なんでこんなに僕に優しくしてくれるの?僕以外にも兄弟できたのに」
「たしかに、兄弟は増えたしみんな平等に大切にしたいと思っとるよ」
「でも、1番長くいて、ずっと前から大切に大切にしてきたんはほとけやしな、」
「こんな特別扱いするんは、ほとけだけ」
「俺らはさ、今と比べたら、良いって言えるような環境でそだってない。だから、今の生活がすんごい特別に見えて、今までの人性がずっとこんな特別だったあいつらを見て、羨ましくなってまったんやろ?」
「出来損ないなんて言葉久しぶりに聞いたなぁw」
「ほとけ、大丈夫やで。もうどこにもお前を出来損ないなんて呼ぶやつはおらんよ」
「みんなお前が大好きなんよ?自分を下げすぎんなよ、今回みたいに溜め込まんで、俺の部屋ならいつでも話し聞いてやれるし、不安で眠れないんやったら一緒に寝たる」
「僕ばっかそんなことして、怒られないかな」
「怒らんよ、俺が保証する。」
「ありがとう」
「あいつらが羨ましくなるんは仕方の無いことや、俺だって最初は思ってた。でも、過去は変えられんし、今自分がその特別に入れてるならいいやって、思うようにしとるんよ」
「自分ばっか嫌なこと考えてるとか思っとるんやったら、心配せんでええからな」
「うんっ」
「ん、頑張ったな。ええこやな」
「ほとけ、帰れそ?」
「うん」
「じゃ、帰ろっか。多分そろそろ夕飯やろ」
「明日は久しぶりに買い物でも行くかね」
「ほんと?」
「好きなの1個だけなら買ったる」
「やった!w」