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大森side
はぁ…
全然歌詞が思いつかない。後30分以内で曲仕上げてスタジオ行かないといけないのにいつもみたいにイメージが沸かない。
なんで。なんで。なんで。なんでよっっ…!!
いつもみたいにすぐ思いつかないんだよ。
「こんな気分で曲作るとか無理だろ…」
「くそっっっ」
あーもういらつく机なんて殴ったところで歌詞は落ちてこないのに。落ちてきたのは睡眠薬の瓶だけ。
最近寝れてないせいでこんな惨めな自分に腹が立つ。
とにかく今は歌詞を考えろ。ファンのみんなが求めてるような曲を、完璧なメロディーを、そして何よりメンバー2人に
喜んでもらえるものを…
あれなんで俺はこんな必死なんだろ。前まではこんなんじゃなかった。
フェーズ2に入ってから常に「完璧」をじゃないと評価してもらえない世の中を心底僕は壊れろと思う
…なんかもう馬鹿らしくなってきた
前まではみんなのためにって頑張れたはずだったのにいつからかメンバー2人の生活を守るっていう義務感に
追われながら仕事を続けてる。
まあ自分はずっと守り抜かなければいけないものなんて一つもない空っぽな人間だから笑
でもみんなは俺のこと大きな存在として見過ぎだし「神」として崇めようとかしてくる人もいる。
正直そういう考えの人はみんな馬鹿すぎる
俺は世間一般が思っているような天性の才能を持った人間でもなんでもない。ただの人間だ。
ただの人間が音楽に取り憑かれて引き剥がせなくなったから音楽界の中で生き続けてる。
でもそんな中でメロディーの中に存在する言葉に人々が吸い込まれて今がある。
だから正直今はもう限りなく思いついた中できれいで繊細な言葉を並べて音を重ねれば何不自由ない生活ができる状態。
その並べた言葉の中に僕の闇の部分の汚れてて誰にも需要のない俺自身の「本心」を書き綴ることはしない、絶対に。
もう正直若井と涼ちゃんには申し訳ないけど俺疲れたよ。
求めてもらうために頑張って内面に潜む心の闇を表舞台に立つときには気配を消して明るく振る舞って
そんなに器用に自分自身を隠し切ることができなかったんだ俺には。
…でもなぁ新しい曲が出るたんび世間から注目を浴びれて、仕事がもらえて、お金が手に入る今が
幸せだと思っといたほうがいいんだろうな。
そんな事を考えながら書いていた歌詞用のメモには大きくはっきり書いてあった。
2人は俺のこと大切に宝物みたいに扱ってくれるからそんなこと絶対してくれないよなぁ…俺なんかただのゴミなのに。
こんな事考える前に早く曲作らないと。
でも心からいつも笑ってキラキラしてる2人が羨ましい。
若井side
いつも通り元貴に会えるの幸せすぎる。いつも新曲を持ってくるときは誰よりも早く一番に練習室に来るからこのドアを開けたら
元貴と涼ちゃんやスタッフさんが来るまで二人っきりだ!
いっそのこと鍵閉めてもっと長い時間2人になりたいなぁ笑…いや我ながらキモいな流石に元貴に引かれる
ガチャ
「おっはよー!元貴…?」
あれおかしい。必ず居るはずの元貴がいない。
…まあもうそろ来るでしょ!それまで待ってよー
30分後
ガチャ
あ元貴かな
「おはよもと…涼ちゃん!」
「やっほ。若井ごめんね元貴じゃなくて僕で」
一瞬涼ちゃんの顔が歪んだ。
…え?何今の怒ってるようで寂しそうな複雑な感情の顔
少し違和感に感じてすぐに俺は表情を変えた
「言い間違えただけだから気にしないで笑笑」
「ならよかったぁ~笑」
「次は間違えないでよねっ!」
「はいはい笑」
正直来たのが元貴じゃなくてショックだったけどこの時間まで来ないとなると少し心配…
でも今日はただの寝坊で偶然遅れてくるはずだよね。
#ご本人様とは一切関係ありません
あんり
9,335
441
そうだ涼ちゃんは元貴のことなんか知ってるかな、聞くか。
「ねえねえ涼ちゃん」
「なに〜」
「今日元貴新曲持ってくる日じゃん」
「そうだね」
「いつもなら必ず一番早く練習室来るはずなのに来てないの珍しくない?」
「だからなんか涼ちゃんに連絡入ってたりしないかなって思ってさ」
「あー連絡特に来てないからただ単に寝坊とかじゃない?」
「最近特に元貴疲れてるしさ」
「たしかにそれある」
そっか連絡来てないか。少し安心した
俺に来てなくて涼ちゃんに連絡来てたら嫉妬する。
ん…暇だし元貴来る前にギターの手入れでもするかぁ
藤澤side
6時30分
ピピピピッ
目覚ましの音が僕は嫌いだ。
だって、はぁ今日も長くて憂鬱な一日が始まるのか…って無意識に体が感じるから。
やる気が無くなる前にスケジュール確認だけしとこ
…うわっ元貴ほぼ休みないじゃん。イカれてんじゃないのこのスケジュール。
ミセスの要の元貴を壊す気かっつーの
元貴に無理させないように若井と協力しないと!
「若井、今日のスケジュールやばいぐらい詰まってんじゃん」
「特に元貴はほぼ休みないからさ僕達で改めて支えていけるように頑張ろうね!!」
「俺はもちろん元貴を支えられるなら何でもやるよ」
「出来ることなら俺、元貴の苦しくて辛いことは肩代わりしたい」
「流石幼馴染だねぇ笑」
「何年一緒にいると思ってんの笑」
やっぱり若井はすごいよ。
元貴の為なら何でも出来るなんてすぐ言えちゃう所がかっこいいし尊敬する。それに比べて僕は今自分のことで精一杯だから。
人のために自分を犠牲にできる若井が羨ましい。
後バレてないと思ってるのかもしれないけど若井10年以上元貴に恋心抱いてるんだろうなぁー
僕も好きな人から一途に思われてみたい。
でも元貴と若井がイチャイチャ(?)すぎて少しイラっときちゃう事がある笑
本当はずっとこの言葉が言いたかった。
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