テラーノベル
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「チュンチュンッ」と、鳥の鳴き声が聞こえてくる。…もう、朝になったのか?
…やべ! 今日、入学式じゃん!
慌てて俺はお金を取り、制服に着替えて、昨日ヤった相手を起こさずにラブホを出た。
…大切な人とオソロにしたクマのぬいぐるみのキーホルダーを、持ちながら走った。
自己紹介が遅れた、俺は早瀬風(はやせふう)。 今日は入学式なのに、普通に遅刻しそう。絶対に間に合わないと。
俺は足の速さには自信がある。中学校の頃、リレーのアンカーを任されたり、選抜リレーに出たりしていた。 だけどここから走って、学校に間に合うか怪しい。… 入学式だけは、遅刻はしたくない。
全力で走って、校門に着いた。
そこにはクラス表があった。俺はどこかな?…B組ね。
間に合いますように…。
教室に着いたが、そこには…誰もいなかった…。もしかして、時間間違えたと思ったが、俺が入学して来た学校は……..
「学校とかクソだりー」
「それな。朝、まともに時間通りに来るやつなんて、この学校にいねぇだろ」
不良が沢山いる高校だ。言わば、偏差値が低い高校ってわけ。
「1人だけいるわ」
最悪、目付けられたかも…。
「真面目だけど、バカすぎて他の学校入れなかったんじゃね?」
「お前らは俺よりバカだろ!」って言ってあげてぇー。 でも、そんな勇気ない…。 権力差は、もうほぼ決まってるよ。俺の方が下。
もう、終わりだ…..と思ったら …
?「お前らの方がバカじゃねぇの?」
どこからか、声がする。後ろを見ると、多分… というか俺よりも背が高い、人がいた。
「は?なんだって?」
それを聞いた、不良が反応する。いや、両方とも不良だけどね。
?「お前らの方がバカだって、言ってるんだよ!」
俺より背が高い人が怒ると…
「そういえばこいつ、俺らのチームをたったの1人で、崩壊まで追い込んできたやつっすよ?」
「やべ、喧嘩また売ったら、命がねぇかもしれねぇ!」
そう言いながら、何も返してこなくなった。
?「…言い返せなかっただろ?俺はちゃんと言い返せたぜ?ふうはや(ボゾッ」
彼は何か、小声で言っていたが、何も聞こえなかった。
入学式が終わり、教室に戻ってきた。
….あ、さっき俺のことを助けてくれた人だ。
fu「えっと、さっきはありがとうございました」
?「全然いいよ。よくあるから、絡まれないように気をつけなよ?」
…..不良らしき人だと思うけど………、中身はきっと心優しい方なんだろうな…。
?「同じクラスなんだし、せっかくなら友達になって、仲良くなろうよ」
と、彼が声をかけてきた。
友達か…。ここの学校だと1人も、友達出来なさそうだし、1人もくらいなら…。
fu「いいよ。さっき助けてくれたお礼だと思って」
?「なんか、ツンデレみたいだな….。さっきみたいなことがあったら、助けてあげるから」
…..友達になったものの、こいつの名前わかんねぇ。俺は人と関わるために学校通いに来たわけじゃないし…。底辺でも高卒取った方がいいかな…って、感じで余ってたし、 この学校選んだんだが?
rm「あ、自己紹介してなかったね。俺は近藤竜斗(こんどうりと)」
…..近藤竜斗…。どこかで聞いたことがあるような….?
fu「…あ、俺は早瀬風。よろしく。えーと、なんて呼べばいい?」
rm「…覚えてないか、それとも俺の人違いかな…。なんでもいいよ。出来れば、昔みたいに「りも! 」って呼んでくれたら………嬉しいな」
fu「…んじゃ、りもこんで!」
きっと、良くないと思うけど…、昔の友達に同じ名前の人がいた。その子のあだ名使うね。
…でも、その子とはもう会えない気がするし….。いいよね?
rm「は?… ごめん、別に怒ってるわけじゃない…。ただ、… 昔のことを思い出しただけ…」
こいつも「りもこん」って呼ばれてたのか?…偶然だな。
rm「この後、何も授業ないし、一緒に帰ろうよ」
fu「先生の話とかは?」
rm「ここの学校考えてみて? まともに聞くやつなんて、誰もいないでしょ?」
fu「俺は聞くつもりだけど?」
rm「お前、ここの学校に合わないよ…。君は偏差値が低くてこの学校に………?」
fu「…偏差値とかじゃなくて、… その….」
声が出なくなった。なぜだろう。本当のことを言ったら、君は失望してしまうと思ったんだ。
rm「言いたくないなら、言わなくていい。誰にだって、秘密は1個、2個持ってるでしょ?」
不良っぽいのに、なぜ君は優しんだ?… 不良って悪いやつ以外にもいるんだね…。
rm「じゃあ、帰ろっか」
愛想もない会話をしていた。
…久々に、喘ぎ声以外の声出した気がする…。
会話をしていくうちに、りもこんは俺のことを「ふうはや」と呼ぶことにしたらしい。
なぜだろうか、… このあだ名どこかで付けられた気がする…。
fu「りも、こっちなんだね」
rm「うん。またね」
fu「また、明日」
….俺は家なんてない。ラブホで泊まって生活しているようなもんだ。
今日も犯されに、ラブホに向かう….
こんな俺が見られたら…。
パンパン…
「風くんの中気持ちいいねぇ♡」
fu「んッ…♡//あ… クッ… りがとうござ… います///」
「もっと、奥イけるよね?」
fu「はいッ…♡」
グポッ
fu「んッ…/// あッ… おく… きたァ♡… もっと..、はげしいく…♡…///」
「求めちゃうの可愛いね♡早くするね♡」
グポッグポッ…
fu「うッ//… あッ♡んッ…//… イき…そう♡」
「締め付けやばいわ♡一緒にイこっか?♡」
fu「イッ…..// イくん♡」
「イく…//」
fu「んッ♡…あッ…//… なかに… ちょおらい…?♡」
「あなたなんて、産まなきゃ良かった…」
「子供を育てるとか、やめときゃ良かったのに…」
「あいつ、才能に恵まれてるからって、調子に乗ってんじゃね?」
「うわー、調子のるなよ。そんなんで」
「生まれてきて、ごめんなさい。今から死んでくるね….」
ハッ…! はぁ… はぁ…。ゆ、夢か…。… 嫌な夢見たな…。
こんな時間か、出ないとな。
…才能に恵まれたって、生まれた環境が悪ければ、才能は何も役に立たない…。恨まれて、まるで、この世に生まれては行けない…そんな雰囲気にさせてしまう…。
….俺の性欲がどんどん、強くなってる気がする…。1回戦だけじゃ、収まらない。2回戦以上ヤっても、奥とか激しくしないと、気持ちよくないし…。
変な才能だな…。
学校に着くと…
rm「ふうはや! おはよう!」
りもが走って、近づいて声をかけてくる。
fu「相変わらず、元気だな」
こっちまで、元気になりそうだな。
rm「暗かったら、周りも暗くなるだろ?だったら、明るく振舞った方がいいでしょ?」
fu「そうだな」
…..昔だったら、俺も出来てたかもな…。
今、授業中。授業はほぼ、進まない。みんな聞く気持たない。まあ、俺もこんな学校だと分かってたし、何したって先生には怒られないから、自主勉強しとこ。…暇だし。
rm「ふうはや、なんで自主勉強してるの? 別によくね? 勉強しなくても」
fu「…成績が良かったら、もしかしたら授業料免除してくれるかもって…」
適当な嘘をつく。… 普通に授業料免除して欲しい…。
rm「そっか、ふうはやが勉強するなら、俺もする」
さっきまで、やる気無かったのになぜ、やろうとするんだ?
頭良くない気がするから、教えてやるか。
fu「分からないところあったら、教えて。出来る限り、教えてあげるから」
….人に頼まれてみたいな…。俺、少しでもいいから、誰かの役に立ちたいし…。
rm「ふう先生~」
fu「俺は先生じゃないよ」
rm「俺にとっては、ふうはやは先生だよ!」
俺がお前の先生…? 俺は何も役に立たない、出来損ないだぞ?
fu「根拠は?」
rm「…俺の事、覚えてないか…」
コメント
1件
えええストーリめっちゃ好きです!!