後編
試合の途中、相手校との点差が結構広く全員が苦戦をしている
香澄)ありゃぁ…こりゃやばいね笑
武田)すごい呑気だね…勝てると思う?
武田先生がこちらを見てくる
香澄)どうですかね〜私も別に練習で本気を出してるわけじゃないからなぁ……
腕を組んで「うーん……」と、悩んでいると
黒尾)よっ!おじょーさん
香澄)んわぁ!?
またまた後ろから抱き着かれた
黒尾)んで?何悩んでんだ?
香澄)今の翔陽達が勝てるかどうか〜って話、私としては多分無理かな〜って思うんだよね
黒尾)わぁ〜容赦ない笑
黒尾が私の隣に座る
香澄)あら?研磨は?
聞いた時に隣からゲームの音がした
香澄)ありゃ、研磨いつの間にか居たの
研磨)さっき
香澄)え〜…しれっといつの間にか居なくなるからわかんないよ笑
研磨の頭を撫でると嬉しそうな顔をしてこてんと肩に頭を乗せてきた
香澄)んもぅ……
そーんなイチャイチャを見ていた西谷
西谷)…うぉぉぉぉぉ!!!!!!!
全員)ビクッ
突然西谷の大きな声が会場に響き…
西谷)香澄さん!絶対勝ってやりますから!見てて下さい!
と、こちらに向かって言葉を放った
香澄)あ、あらぁ…笑
皆さんがこちらを見てニヤァ…と、怖い笑顔を見せた
黒尾)ターゲットにされたね〜お疲れ〜
香澄)あなたのせいです!クロ!
黒尾)俺!?
胸ぐらを掴んでグラグラと揺さぶる
黒尾)おーおー…姐さん死んじまうぜ〜笑
香澄)うがー!!
荒ぶって黒尾の方を揺さぶっていたらポンポンと、肩を叩かれた
香澄)??
叩かれた方を見ると研磨がプリンを差し出した
香澄)えーっと?
研磨)食べたら?少しは落ち着くよ?
香澄)はぁぁぁ…研磨は本当にいい子!
研磨に抱きつくと黒尾が「おじょーさん!?」と、声を上げたが知らない
研磨)嫌だね〜そうだね〜クロがいけないもんね〜
香澄)そうだよね!クロが悪いもんね!
顔を上げるとうんうんと首を縦に振った
香澄)やったァー!!
黒尾)お、俺そろそろ泣いちゃうよー?
香澄)うるしゃいいじわりゅ!
むぅと頬を膨らましてぷいっと顔を背ける
試合終了後
全員)香澄さーん!
全員がものすごい勢いで駆け寄ってきた
香澄)あ、ちょ…待て待て待て待て待て!
とりあえず全員から全力で離れる
武田)あーあー……笑
香澄)す、スポドリ!飲み物飲んで!休憩!
逃げながらそう言うと「あ、確かに…」みたいな顔をした
香澄)ほら、タオルで拭いてください、あとは…終わったら甘いの食べましょうか笑
笑いながら言うと.*・゚(*º∀º*).゚・*.と、すごい明るい顔になった
日向)もしかして?
西谷)もしかして〜?
香澄)そうですよ、久しぶりのデートです
山口)やったー!!
全員がタオルを放り投げてこちらに抱き着いてきた
香澄)グェッ…
やば、勢いで変な声出た
月島)あーあー…香澄さん可哀想
香澄)そ、そうおもうならたすけて…く、くるしい……
日向)えぇ!?苦しいの!?
すぐに日向が離れてその後に西谷も離れた
治)え!?俺らは!?
香澄)どっから湧いたお前ら!?
侑)最初っからおったよな〜?おさむ〜
治)おったおった!
シレーっと私を抱き上げて膝に座らせる治
香澄)……(今すぐ救援求む…)
黒尾)あーあー、おじょーさん可愛いことになって
香澄)ただごつい人の膝に座っただけで可愛い判定って……治、侑……あんたら一体何をどうしたらそうなったの
2人)知るわけないやろ
もうね、この状況はね顔死んでるのよ、分かる?暑っ苦しいのよ
香澄)……とりあえず…みんな離れよっか、暑い
全員)う、うっす
帰宅途中
香澄)ん〜!疲れたぁ〜笑
のびーっと背伸びをしながら帰っていたら
??)香澄〜!
と、ひときわ大きな声で名前を呼ばれ後ろを振り向くと
香澄)ありゃ?北さんどうしたの?
そこにはなぜここにいるのですかと聞きたくなるレベルの北さんがいた
香澄)…何でいるんすか
北)宮兄弟がお前らの試合見るって言ってたから来た!
香澄)見てたんならあん時助けてくださいよ!酷い!
北)つい可愛くって放置しとった!
香澄)放置理由が可愛いってなんすか笑
北)えーやろ!
タッタッタッと、駆け足でこちらに寄ってきた
香澄)はぁー……宮兄弟からデートの話聞きましたね?
北)せいかーい♥
香澄)あの二人はァ……
ハァ…と、ため息を着いてそのままみんなが待っている集合場所に向かう
集合場所
香澄)やっほ〜
全員)!!香澄さん!
「お疲れ様〜」と、声を掛けながら抱きついてきた日向の頭を撫でる
香澄)さてさて?私はこの大量のワンコズをどうしろと…?
仲良くベラベラと喋っていたみんなが一気に周りに群がり出した
影山)誰が犬ですか!犬じゃないです!
香澄)甘えん坊=犬じゃないの?
日向)俺香澄さんに可愛がられるならなんでもいいっすよ!
影山)語弊があるぞボケ日向
日向)え?そうか?
近くにいいお店が無いかなーと思いながらスマホを触っていると
ちょんちょんと、肩をつつかれた
香澄)??なーにー?
後ろを振り向くと侑が「手繋ごうや!」と、キラキラの笑顔で手を出してきた
香澄)んぇ〜…笑仕方ないなぁ笑
差し出された手を握ると治も「俺も!俺も繋ぐ!」と、言って私が持っていたスマホを手に取って私の手を握った
香澄)んも〜……別に手を繋ぐのはいいけど…いいスイーツ店あるの?
少し顔をしかめると研磨が「3駅離れた場所にとっても美味しいスイーツ店あるよ」と、口を出した
香澄)3駅……か、まぁいっかぁ笑
少し時間を気にしたけど別に一人暮らしだしいっかァ…と、思考放棄
治)香澄、時間ええの?親とかになんか言われへん?
香澄)それは私のセリフ笑私は一人暮らしだからいいの笑
と、カバンからイヤリングを取り出して付ける
硝子)お!香澄さんのイヤリング可愛い!
香澄)秘密ね〜、まだ開けてないだけ褒めて欲しいよ笑
髪を解いてオフモードに入る
香澄)時間が平気そうならいいけど……全員行けんの?
全員)平気!/っす!/です!
声を揃えて返事をする為3駅離れたスイーツ店に行く
スイーツ店
香澄)ん〜♥んまい!
お皿に乗ったチョコケーキをパクッと一口食べて声を出す
黒尾)お、じょーさんの笑顔笑
香澄)!!バカ!///
スマホで写真を撮ろうとしたのを研磨がすい〜と、スマホを取り上げた
黒尾)研磨!?
研磨)クロのスマホに可愛い香澄の笑顔撮らせたくない
研磨が私にスマホを渡すため私はそれを受け取って鞄にしまう
黒尾)お嬢さんひどーい
香澄)知らなーい(˘^˘ )プイッ
顔を背けケーキを食べ続ける
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