テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
花弁の水滴が太陽光に反射して光る。
なんて綺麗なのだろうか。
あまりの綺麗さに俺はつい、恐る恐る手を伸ばしていた。
_____もしも…
🦈「らーーーーんくんっ!なーに考えてるの〜?」
こさめの声にハッと我に帰る。
🌸「んとね、水滴綺麗だなって。それだけ。」
そう、それだけ。それだけだから。
🦈「そうだね。この反射と花の色がいいよね〜。」
🌸「こさめの目も、ピアスもこんな風に綺麗だよ。」
ついポロリと漏れてしまう本音。
こさめは何故か目を見開きこちらを見たあと、遠くを見つめて黙り込んだ。
🦈「…らんくん、ほんといつも嬉しいこと言ってくれるよね。んふっ、ありがとう!!」
見なかったことにしよう。いや、俺の記憶の中だけで留めておくか。
あの水滴と同じ輝きを放つ宝石のようなものがこさめの目に溜まっていたことなんて。
🦈「もー、らんくんっ、そんな見ないでよ恥ずかしい。」
🌸「ん、ごめん。」
🦈「えへへ、いつもありがとね。」
🌸「こちらこそ。」
こさめは宝石をスっと拭う。
_____薄情者の俺だって、こさめ達には感謝してる。
🦈「なんでさ、らんくんについてきてもらったか、今言うよ。」
🌸「うん。」
俺の返事を確認すると、こさめはふっと息を吐いた。
🦈「…特に深い理由でもないんだけどさ、なんからんくん、教室に入る時少し辛そうだったから。」
俺は何も言わずにいる。
🦈「いつもそう。何か、怯えたような、絶望したような顔。こさの思い違いだったらごめんね。でも、もしそうなら、こさにできることはこれしかないかなって。」
🌸「…こさめってほんとに人を見るの上手いよなぁ…笑。優しいね。ありがとう。」
🦈「らんくんもだよぉ、、何かあったら頼ってねなんて、心に置いといてよね!」
こさめの目は、優しい。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!