テラーノベル
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天気雨
🎹視点
雨が降った。
それはなんの前触れもなかった。
あなたの目から溢れ落ちる大粒の雨。
でも、あなたは笑った。
空は綺麗に晴れたままだった。
あなたは分かりやすい人だから。
かなしい時は豪雨みたいに泣いて、
おこった時は雷鳴みたいに叫んで、
うれしい時は夏の日差しみたいな笑顔を見せてくれる。
夕焼けみたいなやさしい笑顔は、僕にだけ見せてくれた。
でも、いまのあなたの笑顔は
台風が去ったあとの空みたい。
何事も無かったように空は晴れている。
でもそれは、誰かの泣き声と荒れた地を残していった。
あなたはずるい人だ。
「ひとりで抱え込まないで」
って、僕に言うくせに。
優しいあなたは、また溜め込んでしまう。
雨が止んだ。
あなたは笑って、大丈夫と言うけど
まだ、雨のにおいがする。
目元を赤く腫らしたあなたを、優しく抱きしめる。
一瞬、小さく声をあげて、嗚咽を漏らした。
また、雨が降り出す。
腕の中で、あなたは声を出して泣いた。
どうか、雨雲が晴れるまで
虹がかかって、雨のにおいと湿気が吹き飛ぶまで
あなたのそばにいさせて欲しい。
人に傘を貸して、自分は濡れて帰るようなあなたに、
傘を差してあげたい。
雨は、どうしても降ってしまうものだから。
でも、冷たい雨の中でひとりは、寂しいから。
崩れた天気は、誰かと共有したいものだから。
ひとつ傘を揺らして、僕が隣で。
今日の帰り道で天気雨が降って、綺麗だったので
虹も見れました。
コメント
1件
天気雨と虹でこんなに素晴らしい表現が詰まったものがかけるのほんとに尊敬です💖💖💕💕🥹 体感akpyが多くてpyakあんま見ないなぁと巡回してたところだったので供給に湧いてます🥳🥳