K視点
なんやかんやで懇親会が終わり解散の声で帰路に着く。正直、あそこから先記憶があまりない。どうしてあんな事を言ってしまったのだろう。この気持ちは冷めるまで隠し通すつもりだったのに。あの言葉を藍さんはどう捉えたのだろう。気持ち悪いと思われただろうか。ただの酔っぱらいの戯言と思われてるだろうか。色んな思考がぐるぐる駆け巡る。次に会った時どういう顔をすればいいだろう。
R視点
「じゃあ、僕にもチャンスあるって事ですか?」さっきの言葉が繰り返される。あの時点で甲斐はかなり飲んでいた。でも、帰り道を歩く後ろ姿を見てもそれほど酔っているわけではなさそうだった。どういうつもりだったんだろう。あの言葉もそうだが、それ以上に彼の表情が頭から離れなかった。プレーの時に見せるのとはまた違う、期待を含んだような色っぽい笑み。そして、それを独占したいと思っている自分が確かにいた。
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前回長かったのでここまでです!
コメント
1件
やばーい続きが楽しみすぎる