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……あぁ、終わるんだ。私(ウチ)の命。…
私の身体全てを大量の水が
飲み込んでいく。沈んでいく。
せめて、皆はんが悲しまないように…
せめて、もうこんなコロシアイなんて
起きないように……
皆はんが生きて幸せになれるように。
「歌恋様!」「水無宮!」
……あぁ、別れたくない。
もっと一緒にいたい。
…幸せになりたかった。
………死にたくない。死にたくないよ。
でも、そんな事言ったら見苦しいし…
私(ウチ)は……
望まぬ殺人を(彼女を殺して)
しまったのだから。
声はもう届かないだろう。
けれど。最期にこれだけは。
言っておこう。
「…生きて。笑って。
………幸せになって。」
そう言って私は微笑んだ。
皆はんが生きてくれることを信じて。
もうコロシアイなんて起きないように。
アイツに、モノクマに負けないように。
絶望なんて、しない様に。
身体はどんどん沈みゆく。
目を閉じると、意識が薄れていく。
何かが私の身体を蝕んでいる気がする。
私の命は終わるのだ。それなら…
それなら、肉食魚の餌になろうとも…
そして私の意識はそこで途切れた。