コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
僕に居場所はないだって僕はいつも…
明るい朝は僕を照らしてはくれない。僕はいつも上にいないから…だからお日様も空も僕は見たことがない
「おはよう。」声が聞こえた僕のお母様の声「おはよう御座います。」また一つ声が聞こえた僕のお兄様の声「あら、まだ生きてたの。」お母様のこの声は僕に向けられたものだった「おはよう…御座います。」痛い何かが飛んでくるいつもの朝だ。「お前に喋る資格はないんだよ!!!」バチンッッッッッ!!お母様の持っているそれ大きな剣だった…
僕の名はアギト性はシェメル僕はある貴族の子供だった。でも、僕はその家で要らないものだった双子の兄がいたからだ。兄と僕は全然似ていなかった。だから余計に母や家の人々にとって僕は邪魔者でしかなかった…
いつも いつも いつも いつも いつも
ムチで打たれ剣で叩かれるそれが僕の日常…それが僕の人生……悲しかったけど認めるしかなかった。兄と共に母の体で生まれ兄よりも遅くに母の体から外に出た。ただ、それだけ、そう、それだけの話である。それだけで僕の人生は決まってしまったのだ…
家に知らない人が来た。その日はちょうど僕の12歳の誕生日だったその人は僕の居る部屋に来てこう言った「もうすぐで君を幸せにしてあげられるから。それまで生きて待っていてね。」誰だったのかはその後すぐにわかった母が怒り狂って叫んでいた名前
アバト・アゼラ厶・ヤエナ
僕よりも高い位の貴族だったそれから一年間何故かいつもよりも酷い目にあった。どうやら僕はアバト様の居る屋敷に嫁がされるらしい。ここから出られる…訳ではないと自分でも理解しているここはいつも扉に鍵がかかっていなかった。それでも僕が逃げようとしない理由は母にあった。ただただ怖かったのだ母が。あの人を見ていると背筋が冷える。手足が震える。毎日寒さで凍えているかのように体が小刻みに震えるのだ。怖くて怖くて仕方がなかった…だから例えここから出ようとも僕の心はずっとこの中に閉じ込められ続けるのだと…
今日は僕の13歳の誕生日ここの地域では13歳で成人となる。それが何を意味するか…
僕の目の前には見たことない綺麗なドレスがあった。煌びやかな花と宝石であしらってあった…ものだった。母がアバト様からいただいたドレスを破り捨てた僕がした事にして…それなのにアバト様は僕をほとんど責めなかった。真実を知らないのに…周りの侍女や執事、アバト様のお父上様は僕に嫌悪感を抱いているだろう。目の前のドレスが破り捨てられている状況で微動だにせずに無表情で見つめているのだから…今更自分のことを労ったりする気は毛頭ない毎日同じことを繰り返し受けていたのだから…アバト様はご自分の乗って来られた馬車から予備のドレスを取り出した僕はそれを着てただ従ってアバト様の隣で言われたことをやっていった。それをアバト様のお父上様は怪訝な顔で眺めていた去り際…母に殴られた。周りはそれを止めなかった。ただ1人アバト様だけは僕のそばに来てくださった。そして母を睨みつけた。母はなんでもないと言わんばかりの顔でこちらを見下している。僕はここ最近アバト様に少し会っていたから教育していただけていただから少しだけなら外のこともわかるアバト様の思う酷いこと…それ以上に僕の生活は異常を期していたようだ。その実感はたった今殴られたというのにそれでも分からない。虚空を見つめる僕。その僕を見つめ困惑しているアバト様。僕に常識はないだからいつも必要最低限のことしかして来なかった…動くことも食事も生きることも…
「おはよう。」「…ペコ。」
お辞儀だけして歩き出す肩を掴まれた
「…?」「あっ。えーと…挨拶は?」
「…?」
ここにきて早数日僕には家庭教師が付いた。あまりにも僕が何も知らなすぎたからだ。だから、今の状況もわかっていない「うーん…。」アバト様が悩んでいるその後ろからお父上様がいらした
「アバトとアギトおはよう。」
「おはよう御座います父上。」
「…ペコ。」
「…?アギト?」
「…?」
「…あ、父上。アギトは多分まだ恥ずかしいのでないでしょうか?」
「そうか…。早く慣れるといいな。」
「…コクン。」「…。」
ここれまでに発した言葉なし。この屋敷の人、否アバト様にすらここに来てからは1度も喋ったことはない。だからお父上様に言葉を発したことは、無い。家庭教師にも相槌が精一杯なのだから…食事も時間がかからないように、運動も人がいない時に、睡眠も、入浴も、何にしても人に迷惑のかからないようにしている。それはここに置いておいててもらえる恩と優しくしていただけていることでだからなるべく目立たず視界に入らず…
なんだかんだで1ヶ月たった「…アギトちょっといいかい?」「コクリ。」「ここでの暮らしはどうだい?楽しいかい?」「…。あ、の、生き、やすい。」「!」今日ここにきてやっと声か出た。自分でも驚いているのだろう。手汗が滲んでいる。次の瞬間アバト様が泣き出したアバト様のお父上様がいらしたアバト様が泣いている理由がわからないお父上様はアバト様に状況を聞き…一緒に泣き出した。初めて感じる困惑という感情……「よかったなぁ。」アバト様が泣きながら言ってきた「あり、がと、ご、ざま、す?」
辿々しく言った抱きつかれた…
Next, the following