いつものように三途様にスケジュールの確認。
『午後13時から14時まで××組と密輸の件についての取引があり、20時からはスクラップが行われる予定です。』
「おい、13日の死体処理の書類持ってるか?」
『はい。こちらです。』
「これ眼球はもう売ったか?」
『はい。その中でも加藤の眼球は高値で売れました。』
「なぁ、」
『はい。』
「てめぇ、後ろ向きながら喋んじゃねぇ。」
『それは不可能なことかと。』
「せめて体だけはこっち向け。」
『パワハラセクハラで訴えます。』
「反社にそんなの通用しねぇよ」
では、と立ち去ろうとした。
でもできなかった。なぜって?
彼がバックハグをしてきたからだ。
男性の中でも高身長の方なので、私が包み込まれる。
顔をみるだけでも昨日の事を思い出してしまい、冷製で居られなくなってしまうのに。
「覚えてんのか?昨日の事。」
耳にかかる吐息。なぜだか、緊張して声を出すのに時間が掛かった。
『私が酔いつぶれたことですよね。』
『その節はお世話になりました。ほんと感謝感謝。』
「…そーかよ。まっじで相手すんの大変だから俺だけにしろよ。」
『…ヤクキメてる貴方の相手するのも大変ですケドね。』
「うっせぇ」
コメント
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すっごい物語好みです~!🫶💓