・ブルーロックの糸師凛✕潔世一のカップリングの小説です!苦手な人はブラウザバック!
・キャラの口調を原作通りに再現できていないため、キャラ崩壊があるかもしれません。
·······放物線を描くような綺麗なシュートの軌道
素人でも目を奪われてしまうようだった。あれはブルーロックに来てから初めての敗北。
蜂楽を奪われ、挙句の果てには俺をクズだのゴミだの言われた始末。最悪の第一人称なはずだった。
····なのにあの時感じた気持ちは何だったのだろうと、敗北を噛みしめながら、心の奥底で考えていた。
凛との再戦、蜂楽を取り返すための俺の最後のチャンス。最悪でも最高でも凛に勝つことは大前提。負けられない。
そう思い、俺は凛との再戦に望んだ。
·······俺は負けて這い上がる覚悟だった。なのにアイツは··俺を選んで
「お前は俺の一番近くで俺が世界一になるのを見届けろ。」
そう言い放った。何を言ってんだ。世界一になんのは俺だ。·····そう言いたかった。でも場面も場面。負け犬のくせにそんな大層なことを言えるような状況じゃなかった。言えない自分が一層ダサく、憎らしく思えた。
ライバルリーバトルが終わり、勝ち上がってきた5名は他の奴らが勝ち上がってくるまではトレーニングと勉強をやれと絵心に言われて言われるがままに生活をしていた。
「〜♪」
俺は飯を食い終わって一旦共同部屋に戻っている最中だった。蜂楽と蟻生、時光はまだ食ってるって言ってたからまだ練習できなさそうだしな。待ってる間とりあえずプレー映像見返すか!
そういや凛は一応飯に誘ったけど来なかったな。今何してんだろーな………。
共同部屋に着くと機械音が鳴り、ドアが開くと机に向かって凛が勉強を進めていた。
うわ……まだコイツ英語やってんのか…?スゲー集中力だな。やっぱ勉強してる凛は絵になるな…。凛はイヤホンをしていて俺に気づかないのかそっぽを向いて勉強をしていた。
どーせなら驚かせてやーろお。
「おー疲れ様。凛」
凛のつけていたイヤホンをそっと外して少し近い距離の耳元で言ってやると少し凛は珍しく一瞬だけ目を丸くしてその一瞬が終わると凛は俺の頭をガシッと掴み、俺を引き離す。
「痛い痛い痛い!!俺が悪かったって!!」
そう言うと凛は「チッ。邪魔すんじゃねぇよ……クソ潔」と吐き捨て小学生かよ…と思いつつ俺は部屋にある冷蔵庫からスポドリを取り出し、凛の頬に当てて
「あんま煮詰めすぎんなよ。ちょっとは休め」
そう言うと凛は苛立った不機嫌そうな顔を見せ、また俺の顔を掴む。またあの鈍い痛みが伝わってくると
「うるせぇ。お前にそこまで言われる筋合いなんてねぇ。年上ぶってんじゃねぇクズ」
と言われ少しメンタルにくると凛は言うこといい終わり満足したのかまた勉強を再開する。
「なぁ、おい。せっっっかく俺が持ってきたスポドリ飲まねぇのかよ」
「あ?そもそも頼んでねぇ。」
「……いいから飲めよ。やせ我慢してたっていいことねーよ。」
「…チッ」
そう舌打ちをして凛は立ち上がり、出入口のドアまで歩いていき、俺はすかさず声を掛ける。
「お、おい!どこ行くんだよ」
「飯」
それだけ言い残して凛は部屋から去っていった。俺は不貞腐れた表情を浮かべて自分のベットに腰を掛ける。
「………何だよ。人の気も知らずに……もうちょい愛想良く出来ないのかよ…」
俺は、1人部屋の中でグルグル渦巻いた気持ちに苛立ってしょうがなかった。
何故自分が、こんなにもあいつのために何かをしているのに相手はそれに見合った返しをしてはくれない。全部空回りだ。
…………必死になってる俺が馬鹿みたいじゃん……
閲覧ありがとうございました!ブルーロック2期が配信して再熱してしまいました、
左馬一小説も両立して書いてくつもりなので投稿は遅めかもしれませんが、、温かい目で見守ってほしいです、!
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