バァンッ(銃声)
太:あー、こりゃ死ぬね…
敦:は…ッ?太宰さん、何云って…ッ
太:自分のことは私が一番わかってる、もう直死ぬよ
敦:でもッ与謝野女医のところに行けば…ッ
太:敦君、今までありがとう。じゃあね…
敦:太宰さん…ッ
敦:どうしよう…ッ僕の所為で…ッ
太:…
光に刺激され、瞼を開ける。
_:……
???:…!、起きたか?
だ、れ。
ぉださく……?
からだ、動かない。
痛い……。
てんじょぅ__
_:は…?
_:__いっ
???:おい、起き上がるな。傷が痛むだろう?
織田作じゃない、誰なんだ?此奴は。
それに、私は…死んだ筈。
体中が痛い。
痣…?何故、消えたはずじゃ……ッ
???:お前、名前分かるか?
_:…だ__
私のものじゃない記憶が流れ込む。
思わず、頭を抱えた。
誰…虐待?
……あゝ、そういう事ね。
???:大丈夫か?
_:…ぷっ
???:おい、今笑ったな?
_:いや〜?おじちゃんも心配するんだな〜って
何となくだけど、此の人の声は織田作の声に似ている。
……からだも縮んでるし、転生ってことになるのかな。
こんなファンタジーなことって有るんだ。
_:え〜と、わ_僕の名前?
_:……:分からない
???:…年は
_:多分五歳
???:嘘つけ、五歳児はそんな流暢に喋らない
確かに、
中身が22歳だからしょうがないよね
_:嘘じゃないもん!!
???:はぁ…、五歳なら個性も発動しているか
???:個性は何だ?
_:こ、せい?
???:知らないのか?
個性_ヨコハマ以外の地域に見られる、人間に発言した超常的な能力。
此処はヨコハマでは無いのか。
其れに、異能が存在していない可能性もある。
もう…会えないのかな。
_:いや…知ってるよ。只、前世はヨコハマ市民だったから。
???:なら仕方…ん?
_:如何したの?
???今、前世って云ったか?
_:あー、うん
???:説明しろ
____前世のことを個人情報を省いて説明した。
仕事内容とか如何やって死んだかとか、色々。
只、名前と職場は云わなかった。
バレるのが面倒臭い
???:成る程な、そんな酷い奴が居るのか
_:異能力者を舐めないほうが身の為だよ
_:君たちより残酷な殺し方が出来るからね
私の言葉に息を呑むおじさん。
…そう云えば名前聞いてないな。
まぁいっか。
???:…これから如何するんだ?
_:え?引き取ってくれないの?
???:は?
_:てっきり引き取ってくれていたのかと思ったけど違うんだ
???:拾っただけだ
_:ふーん
なら、これから如何しようかなぁ
野宿は嫌だし、ヨコハマに行くのも今の私じゃ無理。
如何しよ…
ん〜、あの猟犬の女の子の異能使えればなぁ…
試してみる?厭、流石に……
_:異能力『魂の喘ぎ』
???:は…?
太:ありゃ、使えちゃったね
???:太宰治…?!
太:あ…
成長したら前世に似ちゃうんだ…不便だな
太:えーと、な、内緒に…
???:…だが
太:私の此れからの人生の為に!!お願い!!
???:…はぁ、分かった
???:此れでお前を野放しに出来なくなった、最悪だ
太:…え?家に居ても良いのかい?!
???あゝ、何かされるとめんどくさいからな
太:やった!
此れで野宿しなくて済む。
…私の此の“異能”、きっと君からの贈り物だろう?
_____異能力名『迷ヰ犬達』
前世に関わった大切な人達の異能、知っている人達の異能を使える。
コメント
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文マヨの名前だ〜!?☆