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桃「………………治った…?」
昨日より全然辛くないし、軽い……
紫「スー……スー……」
桃「…………」
この人俺のそばにずっと居たのかな…
看病されたらすぐに治るんだ……
紫「んっ……あっ、桃くんおはよう」
桃「おはよ…ございます……」
紫「どう?体調は」
桃「……大丈夫です」
紫「そっか、良かった。でも今日も一応学校休みね。ぶり返しちゃうと駄目だからね」
桃「はい…」
治っても学校行けないんだ……
体調悪くても学校行ってたんだけどな……
紫「熱計ってみよっか」
桃「…………ピピッ」(体温計の音)
紫「36.1か、下がったね。良かった。でも次は少し体温低すぎかなぁ…低体温症なのかな?」
桃「てい……たい……?」
紫「夜とか朝に体温が低くて身体が冷たくなっちゃうんだよね」
桃「……」
確かに冷たい……かも……
紫「でもちゃんと食べてよく寝たら治る人もいるから、桃ちゃんはちゃんといっぱいご飯食べようね!」
桃「………………」
紫「そこは、はい、でしょ?クスッ」
桃「……は、はい…」
お腹空かないし…
食べたら殴られた時に吐いちゃうから食べないようにしてるんだけどな…
紫「うん!いい子!」ナデナデ
桃「……!」
また……暖かい…なんで?
紫「どうしたの?」
桃「……暖かい……です」
紫「暖かい?」
桃「いつもは……冷たいです……今は暖かい…です…」
紫「それは……心が?」
桃「……わからないです…でも……心臓ら辺が……なんか……ほわほわ?…します」
紫「それは嬉しいんじゃないかな?」
桃「うれ……しい?」
紫「うん!桃ちゃんは、撫でられるのが好きなんだね!」ナデナデ
桃「…!」
これが……嬉しい……
撫でられるのが……すき……
紫「嬉しい時は素直に嬉しいって言ってみて!言われた人はすごく嬉しいから!」
桃「言う…ですか…?」
紫「そ!俺はね、桃ちゃんが家族になってくれて嬉しいし、今日体調が良くなったのも嬉しいよ!あ!あと声を出してくれたこともね!」
桃「嬉しい………」
紫「うん!嬉しいよ!」
桃「………ニコッ」(口元が少し笑う)
紫「!!笑った!」
桃「え……?」
紫「今ね!桃ちゃん笑ったよ!」
桃「……俺……が」
笑う?
紫「少しにこってした!良かったぁ」ナデナデ
桃「………」
紫「みんなに話さないとね!下に行こっか!」
ーーーリビングーーー
赤「みんな学校行っちゃったよ」
紫「えー!そっかァ……赤くんは?」
赤「俺は午後から」
紫「そっか!あっ、ね!聞いてよ!」
赤「朝からテンション高くない?」
紫「そりゃ上がるよ!桃ちゃんが笑ったんだよ!あと嬉しいを覚えた!」
桃「………」
赤「まじぃ!!?いいなぁぁ、俺も見たかったんだけど!?」
紫「いいでしょ〜♪」
赤「桃ちゃん、ニコッ」
桃「………?」
紫「いやそれじゃ笑わんでしょ」
赤「えぇ〜」
桃「………」
そんなに見たいのかな……
紫「あ、あとね、なでなでが好きらしいよ」
赤「ナデナデ?頭撫でられるの好きなの?」
紫「うん、暖かくなるんだって」
赤「へぇ〜俺もこれから超なでよっ!」
紫「いやぁ、今日は良き一日になりそうだ!」
赤「あははっ!だねっ!」
桃「……………」
紫「あ、ご飯食べよっか?お粥にしとく?」
桃「……はい」
紫「いっぱい食べていいからね!」
赤「病み上がりにいっぱいはねぇだろ」
紫「えぇ、そうかな?」
赤「無理しなくていいからね」
桃「………コクン」
紫「桃ちゃんの笑顔可愛かったなぁ〜」
赤「兄ちゃんうるさい」
紫「もうほんっとに可愛かったんだよぉー」
赤「何十回それ言うんだよ!!」
紫「可愛いんだもん!」
赤「だもんじゃねぇーしwそろそろ行こっと」
紫「頑張ってね!」
赤「おん!」