テラーノベル
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春の朝の心地よい光が自室のカーテンの隙間から差し込む。
その光に気付き俺は眠りから目覚め、ベットから身体を起こした。
今日もまたいつも通りの日常が始まる。
だが昨日はいつもの日常とは違っていた。
俺は1人暮らしをしていて家でも1人だし、学校でも友達がいないため常に1人ぼっちだ。1日中誰とも会話をしないというのが俺のデフォルトだった。
だが昨日はどうだろうか。俺が学校でスマホゲームをしていたら、いきなりクラスメイトの沢城紫季に話しかけられたのだ。
どうやら沢城くんも俺と同じスマホゲームが好きで話しかけてくれたのだ。
いきなり話しかけられてびっくりし、緊張が止まらなかったが、沢城くんの優しい眼と言葉に心が落ちつき、少しだけ会話をすることが出来た。
『また話しかけてもいい?』
昨日、沢城くんがかけてくれた言葉を思い出し心がぽっと暖かくなる。たとえ社交辞令の言葉だったとしても俺はとても嬉しかった。
昨日の事が嬉し過ぎて何度も沢城くんとの会話を頭の中でリピートしていたっけ。これはインキャあるあるかもしれないな。
俺は朝の身支度を済ませ、いつもより軽くなった心で学校へと向かった。
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