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私の最推し….それは、
四年い組天才トラパーこと綾部喜八郎くん!!
探し回ること数分…
「いた…!!」
目線の先にはご機嫌に穴を掘る最推しの姿が!!
「きゃー!喜八郎♥♥♥」私は大声をあげた。
最推しに会ってるんだもん、落ち着けるわけないよね?
「あぁもう可愛いっ♥♥♥
髪の毛ふわふわお肌ツルツルお人形さんみたいなお顔っ♥
そのくせ体つきがっしりしててしっかり男の子なのたまんな~い♥♥」
オタク特有の早口が飛び出る。
興奮して舐め回すように推しを眺めていると
「あのー、」
聞き覚えのある声に顔が強張った。
「うるさいんですけど静かにしてもらっていいですか?」
この声は間違いなく私の最推し綾部喜八郎。(CV:石田彰)
彼が全てを見透かしそうな瞳でこちらを覗いていた。
(き、聞こえてたの…!?)
「というかどなたですか?曲者??」
訝しげにこちらの様子を伺ってくる喜八郎。
「あ、えっと、曲者ではなくて!
なんでここにいるかというと!
えっと…なんでだろ…」
なんで私はここにいるんだっけ…
「分からないんですか?
まぁ見たところ曲者ではなさそうですし僕の穴掘りの邪魔をしないならいいですけど」
「ほんとっ!?」
こうして私と綾部喜八郎の共同生活が始まった。