8____ 想ひ。
学校を2人で抜け出してからも
ひょなへの悪質ないじめは続いた。
机に落書きされたとかゴミ箱に上履きが捨てられたとか
そんな優しいものじゃない。
上履きや椅子に敷き詰められた画鋲。
美術の時間に描いた絵には油性ペンで落書きをされ
体操着は泥だらけ。
大事に使っていた貰い物の筆箱を給食の残飯に入れられていたことだってある。
今思うと本当に小学生がやることなのかと疑うくらいの事だが
ひょなは僕に辛いことを隠し続けた。
僕が何を聞いても
【大丈夫】
の一言しか言わなかった。
ずっと守るって言ったのに
指切りもしたのに
僕はその約束を破ってしまった。
なんであの時しつこく聞かなかったんだろう
【大丈夫】の一言に隠された苦しみになぜ気づくことが出来なかったのだろうか―
🐻「もっと人に頼れよ馬鹿ッ、、」
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