前回のあらすじ前回見て!!()
ヤタノ「そういえばお前は何かしらの宗教の信者なのか?」
わたメル「モクアミっていう神様の信者やってます。一応」
ヤタノ「…その神は何十年も前に姿が消えたと言われているが、まだ居たのだな。」
わたメル「え、なんでそんな噂立ってるんですか?」
ヤタノ「光の最高神と影の最高神。知ってるだろう?」
わたメル「知りません」
ヤタノ「…どこの国の者なんだお前は…」
少しため息をついてから、話し始める。
ヤタノ「光の最高神は表の舞台に出て下界で活動している。光の最高神を崇める宗教は存在していて、信者も多いようだ。今向かっている所は日夜と導きを司る神の宗教だ」
ヤタノ「光の最高神には、雨と守護を司る神、月時雨印旛沼。願いと感情を司る神、エグジスト・デザイア。愛と恋を司る神、エスメ・ラミア。それとさっきも言った日夜と導きを司る神、言和時鳥日夜だ。」
わたメル「(真面目な顔で愛と恋って言うのなんか面白いな)」
ヤタノ「影の最高神には、運命を司る神、スイホウ・ヴェイン。時を司る神、モクアミ・イニティウム。無を司る神、スムニ・エンプティ。それと最近新しく…アリス・ララミケイラという病を司る神も居るな。」
ヤタノ「アリス以外の奴らは同時期に何十年も前に消えた。スムニに関しては隠蔽されているが……」
わたメル「なんで突然消えたんですか?」
ヤタノ「知らん。」
わたメル「あっはい…」
うーん……てかモクアミ様イニティウムって苗字なんだ?いい名前ー♪♪…てか消えてたんだ????
突然ヤタノさんが立ち止まり周りを見渡す
ヤタノ「……どこだここ」
わたメル「え?嘘でしょ??迷ったの??」
ヤタノ「迷ったな。」
わたメル「嘘でしょ?????」
嘘でしょ?案内人みたいな立ち位置じゃないの??よく人を案内してる人っていう感じのミステリアスな人じゃないの!?
ヤタノさん案外天然キャラ……??
ヤタノ「…アイツを呼ぶか……」
ヤタノ「……すぅ…日夜ーーーーーッ!!」
嘘だろこの人光の最高神のお方呼び捨てしたぞ!!!?!!
『はぁっ、はい!!!!!!!!』
背後から男性の声が聞こえる。振り返ってみると金髪の髪で目を布か何かで隠してる人だった。ノルアさんの親族ですか?…いやマジで親族?似てますね。くせっ毛とか。
ヤタノ「日夜、こっちに来なさい」
日夜「はい!」
わたメル「(上下関係おかしいだろ)」
2人でコソコソ話をし始める。酷い酷い私も混ぜてよ♡
うわこっち睨まれたすんませんはいヤタノさんのこと大好きなんですね日夜様ごめんなさい
日夜「…なるほど」
日夜「す、少し練習を…」
ヤタノ「本番だ。練習なんてない。」
日夜「……貴方がそう仰るのであればっ…」
わたメル「コソコソ話終わりましたか」
日夜「誰も喋っていいと言ってないが??クソ人間」
わたメル「温度差温度差」
日夜「…チッ。それで、お前俺の宗教に行きたいんだとな?穢れた人間が行くことは嫌なのだが…」
日夜「…まぁ…………ヤタノ…サン…が…………行きたいらしいから…………」
日夜「とにかく着いてこいクソ人間とヤタノ!!」
わたメル「わたメルです」
日夜「お前にピッタリだな!変な名前で!」
わたメル「神様とて許せぬ!!!」
宗教につきました!ヤタノさん全くの真反対に進んでいました!天然キャラはこれだからおもしれぇ……
あへやべ思考読まれてるんだった日夜様許して!!
日夜「…これだから人間は愚かなのだ……気持ちの悪い生き物め。」
蔑まれたような目で睨まれる。いや……そういう目ロリしか受付けない。ショタでもないくせによぉ!ショタ神寄越さんかいワレェ!!
……んで、邪眼神が行きたがってた所はここ?
“…… チガウ”
えーと……じゃあ…無名教って所?
せっかく案内されたしちょっと見ていい?
“ワカッタ”
日夜「何も触るなよ。俺の神秘的な場所を穢されるのは嫌なんだ。」
ヤタノ「潔癖症は変わっていないのですねー」
日夜「人間に触られるのは嫌いなんだ」
日夜「…ヤタノ…サン……ならいいけど…」
わたメル「ずるくね」
日夜「誰が喋っていいと許可した?」
わたメル「温度差……」
ヤタノ「…日夜」
日夜「…1分だけ喋っていい」
わたメル「1分だけ!?!」
わたメル「1分だけとかもったいないもう喋りまくろおうおうおーー晶さん愛してるーーヤタノさんは天然だあああモクアミ様ああああ」
日夜「…モクアミ??」
わたメル「ん??」
あ、そっか…日夜さんは光の最高神だから影の最高神くらい知ってる…のか?
日夜「お前みたいな人間がなぜモクアミなんか知ってる。」
わたメル「いや信者ですしおすし」
日夜「…どういう事だ?モクアミは何年も前にココロ様に処分された」
わたメル「…ん?」
日夜「正確に言えば封印とか暴走とか言ってたが…」
わたメル「……ん?」
ヤタノ「……どういう事だ?話してくれないか」
日夜「はい!!!」
日夜「あ、おーけ」
わたメル「今更上下関係隠せないですよ!」
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印旛沼「昨日雨すごかったね!」
エスメ「突然でしたよね…」
いつものように下界で他愛のない会話をしていた。
昨日の大雨が嘘かのように今日は天気がいい。
印旛沼「スイホウちゃんたち、雷に怖がってないかな」
エスメ「モクアミくんがいるからきっと大丈夫ですよ」
エグジスト「…心配だ…」
日夜「雷落ちて死んでるかもな!」
エグジスト「…その口二度と開けないようにするぞ」
そんないつもも突然壊れる
『みんな』
印旛沼「…ココロ様!」
ココロ「……お久しぶりだね…」
…元気がない。いつもはもっと明るかったと思うが…
ココロ「みんなにね、悲しいお知らせがあるんだ」
ココロ「…影の最高神たちがね、暴走しちゃって…それで、封印することにしたんだ」
エスメ「…え?」
沈黙が流れる。エスメが明らかに動揺している。…それも無理はないか
ココロ「私がもっと…早く彼らに気づいていれば…」
ココロ様が手で顔を覆い隠す。
俺たちは何も言葉に出来なかった。……つい先月まであんなに元気にしてたヤツらが…
印旛沼「……こ、ココロ様は…何も悪くないです!…この件は誰も悪くなかったんです、そう自分を思いつめないで……」
やっとの思いで出た言葉。ココロ様に寄り添って背中を摩る
……スイホウちゃん…
なにか不自然だ
…少し調べたいことが出来た。あの国に寄ってから、調べよう。
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日夜「…ってことが」
ヤタノ「……はぁ…」
わたメル「なに!?ココロ様なんでそんな嘘ついてるの!?」
日夜「分かったら苦労しねーよ…」
日夜「……」
ココロ様を疑うのは良くないが…このままではココロ様が嘘をついていたという事になる。
…印旛沼も少ししてから消えた。もしこの騒動がココロ様の仕業なら?
……アイツらに、伝えるか…。
ヤタノ「…わたメル、モクアミのところに案内してくれないか」
日夜「ま、俺も行きたいです!」
ヤタノ「あまり目立たないようにな」
わたメル「待ってその前に無名教に行きたい!」
日夜「ヤタノ様がモクアミのいる所行きたいって言ってるんだぞ!!そんなん後回しだ!!」
わたメル「ヒドーイ!!!!」
邪眼神ンンンンどーしよ!?!無名教のところ行くのが先!?モクアミ様のところ行くのが先!?私わかんないよ!!私よ分裂しろ!!
“… ムメイ …キョウ…”
行きたいよね行きたいよねうんわかるわかる分かるよ!?!てかなんで行きたいの!?
“…カエレル ヨカン スル…”
“… クロイ ソウサキ…… シャベル”
…くろわたとテレパシーしてみるの?まあいいけど…私これどっち行けばいいの!?
“ …アミモノ”
……モクアミって事?!おけ!ありがと!!邪眼神すきだよ!!
日夜さんの転送まほうで優勝劣敗国に来ました!!今案内してます!
はい!終わってます!実は今セレネちゃんと話してます!嘘でーす!今案内してる途中です!
ヤタノ「こんな森に居るのか…」
日夜「趣味わりぃ…」
わたメル「いい森ですよ」
わたメル「あ!あれです!あの児童養護施設!」
ドンドンドドーン!!扉を叩いておりマースサザエでーす!
はい……っていう声が中から聞こえる。このロリボイスはセレネちゃんだぁっ!!!
セレネ「誰…わたメル!!?」
セレネ「今までどこに行ってたの!」
セレネ「あなたのことみんな探してたんだよ!?」
わたメル「ご、ごめんなさい…」
日夜「…モクアミは何処だ?」
セレネ「…わたメルの部屋で、おきゃくさんとはなしてる…わたメルと、姿がとってもにてたの。あなたたち誰?」
わたメル「…んえ?わちゃめる?」
セレネ「えっと、くろかった。」
わたメル「…くろわた!?!!!!」
誰よりも早くに中に入って廊下を歩く
くろわた、くろわただ!!くろわた!!!
…くろわた…!
勢いよく扉を開けて部屋の中に入る
わたメル「くろわた!!!」
くろわた「…わたメル…?」
止まらないで走って来たから息が上がっている。
はぁ…はぁ…と呼吸を整えてからくろわたにもう一度向き合う
わたメル「…くろわたぁッ!!」
くろわたに思いっきり抱きつく。
優しく抱き締め返してくれる。暖かい。とても…
わたメル「…くろわたぁ……」
わたメル「信者になっちゃった……」
くろわた「は???」
わたメル「モクアミ様の信者になっちゃったんだよーーー!!」
くろわた「なっ……は!?!年会費どのくらいなんだ!!??」
わたメル「わかんなあああああい!!」
モクアミ「いや金取らねぇから……」
菖蒲「モクアミさまは、やさしいですよー🎶」
わたメル「あ、そうなんですね。」
“……ソウサキ”
ん?どーしたの?
“スガタ ダス タイ”
…?!いいよ!?!いいけど姿見られたくないんじゃないの?!
“…アンシン アミモノ”
モクアミね。
首に下げていた星のついたネックレスを掌に置く。
星が黒く光って、眩しくて目をつぶる。それは周りも同じだ
光が収まったのを感じて目を開ける。邪眼神がそこには立っていた。……モクアミ様、身長何センチ?邪眼神よりは下だね
邪眼神「……」
モクアミ「あ、っあの日見た女!?!男!?どっちだお前!?!」
くろわた「邪眼神に性別はない。」
邪眼神「…クロイ、ソウサキ。」
邪眼神「イッタイ、イル。」
くろわた「ああ、説明し忘れていた……わたメル、お前を探してここまで来たやつがもうひとりいるんだ」
わたメル「え!!誰!!?」
くろわた「魔法も使えない悪魔だよ……」
わたメル「……アル!?!!」
魔法も使えない悪魔と言ったらアルしか思い浮かばない。なんであいつあんな無茶してんの!?いや私のためか!ありがとう!ごめんほんと!!
……私のために、みんながこんなに動いてくれて嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいだな……
日夜「おいクソアミ!!」
モクアミ「………あ?!!?!!!!!」
わたメル「やべ!忘れてた!!!」
日夜「貴様どーゆー事だ説明しろクソアミ!!!」
モクアミ「何をだよ……!?ていうか、何故ここがバレて…わたメル!お前まさか!」
わたメル「うえぇぇぇああああ(絶望)」
日夜「モクアミ!!」
モクアミの襟を掴んで殴り掛かる
日夜が拳を振り上げた瞬間、モクアミが目をつぶって守るような体制に入る
……
…
痛くない
そう思って目を開けた瞬間振り上げていた拳がモクアミの頬めがけて振り下ろされる
モクアミ「お前、いつも性悪だな!?!」
日夜「ちゃんと受け止めろよバカタレ!!」
日夜「…話せ!!お前、封印されたんじゃないのか!ココロ様の言っていたことは嘘なのか……!?お前のこと…お前らのことみんな心配してたんだぞ!!」
モクアミ「…こ、ココロ…様?……封印…??」
わたメル「……??」
明らかに動揺している。ココロ様という言葉を聞いたからか、封印という言葉を聞いたからかは分からない。けれど動揺しているのが周りにはっきり伝わった。
ヤタノ「日夜……!やりすぎだ!少し落ち着け!」
日夜「…ふー…ふぅー…」
くろわた「……どういう事なんだ…?何が起こっている、わたメル。」
わたメル「…話せば長くなるんだけど…」
この世界に来てから起きたことを偽りなしに全て話した。
研究所のことも、ココロ様のことも…偽り泣く全て話した。
さっきまで雰囲気が良かった空間も、不穏な空気になって行くのが感じる。
地面に座り込んで両手をつけて口を開く
モクアミ「……堕落…」
やっとモクアミ様の口から出た言葉。堕落。
堕落?何が?何かが堕落したの?
…ああ、いや違う…堕落したのは。
影の最高神の人達だ
ずっと違和感を感じていた。黒い片翼、黒く染まった髪の毛。神には合わない色だとずっと思っていた。まるで天使が堕天したような姿だと…けれど本当に堕落していたなんて…
モクアミ「…ココロ様、ココロ様は…う 嘘を…つ、ついて…」
震えたか細い声でなんとか喋ろうとしている
相手は神だと言うのに、何故かその姿がとても哀れに見えた。
菖蒲「…モクアミさま……」
モクアミに近づいて優しく抱きしめる
さっきまで荒かった呼吸が段々と正常に戻っていく
モクアミ「……ココロ様のひみつを知ってしまった俺たちは、堕落させられた」
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モクアミ「突然どうしたんだスイホウ。」
スイホウ「…あのね。ココロ様に頼まれた人物を探してたらとあることを知っちゃって……」
スムニ「とある事?なに、それ?」
スイホウ「…リクリエート・ホーネスト。過去に存在したと言われる忌々しい呪われた怪物。」
スイホウ「強力な力を持っていて、自分の力を制御出来ない幼い子だった為人を無差別に殺していた」
スムニ「…それと何が関係あるの?」
スイホウが喋る前から少し嫌な予感がした。
…案の定それは当たってしまった
スイホウ「…ココロ様はリクリエート・ホーネストの可能性があるの…」
モクアミ「…はぁ?」
スイホウ「モクアミの反応が正しいよ。あんなに高貴な人が忌々しい怪物だとは誰も信じない」
スイホウ「…だけれど、証拠があるの。確定的な証拠が」
スイホウ「その証拠を見れば異常にフォルスという人物に固執していたのも分かる。…これだよ」
何枚かの写真をスイホウに見せられる。
1枚目は12歳くらいの少年ふたりが並んでいる写真、2枚目は火事で館が燃えてる写真、3つ目はさっきの少年の一人が何かの場所に身を潜めてる写真。……4つ目は…
ココロ様と姿が似ている少女が少年に侵食されている写真
スイホウ「…この男の子の隣にいる子が…リクリエート・ホーネスト。その隣にいるのがココロ様が探してるフォルスって子じゃないのかな。」
スイホウ「…リクリエート・ホーネストの力は創造と創り直す能力。ココロ様の能力はみんな覚えてるでしょ?」
モクアミ「…創造と創り直す能力…」
スムニ「まって、まって!まだこじつけに見える!そ、そもそもどうしてこんな大昔の写真をあなたが持っているの?!」
スイホウ「…どんな歴史でも見れる凄い女の子の友達が少し前から居たの。」
スイホウ「白髪で赤いメッシュが混じったよそよそしい子がね。…その子が見せてくれたの。ココロ様が探している人物を見つける手伝いをしたいって…」
スイホウ「探りに探っていたらこれを見つけてしまったの。」
スイホウ「…それに、リクリエート・ホーネストがつけてるこの花。」
スイホウ「…ココロ様もつけてるでしょ。全くおなじのものを」
スイホウがそう一言言い放ったらスムニは何も言い返せなくなった。
…確かに、この少年がココロ様に似ている部分は何ヶ所かある。それでも…あの方が
スムニ「…ねえ」
スムニ「…それって、ココロ様が…」
スムニが何かを言ってる最中に背後に誰かが見えた。
その正体に気づいた時にはもう既に体が動いていた
モクアミ「ぅ”ああ”あ”あ”あ”!!」
言葉に出来ないほどの音が耳元で鳴り響く。引きちぎられた翼から血が滴る
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モクアミ「…すぐに意識は失った。気づけばこの施設で寝ていたんだ」
日夜「……嘘だろ。」
モクアミ「こんな場面で嘘はつかない!」
ヤタノ「…はぁ」
だからあの神はこの世に存在しては行けないのだ
あの日、あの時、誰もが温羅の行動を止めないで見ていたらこんな悲劇は生まれなかった
あの時は創造主を失うのに恐れて、みんなが止めた。けれど間違った行為だった
ヤタノ「…あの時殺していれば……」
あんなやつ最初から存在していなければ
…彼らみたいな被害者も……
繧ュ繝峨Μも…
わたメル「…くろわた……邪眼神……」
邪眼神「…」
普通なら、関与してはならないオキテだ。他所のセカイに…
創造主がリカイのない自己満足なヤツでこのセカイの者はカワイソウだ。
力がなくなってへなへなになったモクアミ様を慰めていたりしていたらもう日は落ちていた。今日は月が見えるのが早いな…
窓から見える外の景色を眺める。…明日はアルを見つけないと。
ただそう思って今日のことを忘れるしか無かった
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辺りに蔓延する血の匂いと薬品の匂い。荒れ果てたなにかの会社のような、施設のような…なにかの建物が崩壊しかけているようだった。
041「…こんなものか。」
何人ものの研究員が暴れた実験体を止めようと攻撃を仕掛けるも、それは全て躱されてしまい傷を負わされてしまった
レイチェル「…どうしてこんなことを、したの。」
失望したような目で実験体を睨みつけるように見つめる。
404「あなた、有罪。」
ルピナス「…はぁっ?」
実験体がガベルを一振すれば研究員の体が2つに引き裂かれる。
壁も、床も、全てが荒れていて血が飛び散っている
ルピナス「…ひュー……ひュー……」
今にも耐えそうな虫の息で、地面を這いつくばる。下半身はさっきの衝撃で体が引き裂かれていた
グラン?「ごめんね……クレイ。」
クレイ「私の……私の弟の代わりをしてくれるって、言ったじゃない…」
クレイ「裏切り者……!!裏切り者ぉ!!!」
酷い声で泣き叫んで、弟の姿を模倣した実験体を殴り続ける。
“……邪魔”そう吐き捨てられ、研究員の襟首を掴まれて壁に投げ捨てられる
501「きゃはは!たのしいね!でも、パールおにぃちゃん!ねえ、武器持って大丈夫なの?周りをまた傷つけない??大丈夫なのー?」
人間の体では考えれない首の向き方をして、不気味な笑い声を発する。
その発言に悪気など一切なく、純粋な気持ちで研究員に聞く
パールドヴィ「…ヒヤリ…」
冷めた目付きで実験体を睨みつける
パールドヴィ「……貴様だけは……殺してやる…」
427「わたくしはあなたがたを傷つけたいわけではないのですよ〜。」
攻撃を仕掛けてくる研究員に対して、攻撃を躱すだけで一切殺しにかかる素振りは見せない。
まるでこの状況を楽しんでいるかのようにずっと笑みを浮かべていた
ツルギ「テメェっ、いい加減にしろよぉッ!!!」
427「怒りに任せて攻撃をしていたら勝てる戦いにも勝てませんよ〜」
ツルギの大剣を片手で受け止めて、ニコニコと笑いながらツルギにずっと話しかける
427「そういえば、嫌いなものは克服出来ましたか?」
427「…ほら、あなたの嫌いな生命体ですよ」
ツルギ「……うぶっ」
427「おやおや、大丈夫ですか?」
ツルギの背中を優しく摩ってあげる。それが更に恐怖を引きたてたようで嘔吐が止まらない。
屋根が半分削れて夜空を背景に羽で浮いている実験体を見上げる
キドリ「…貴様……貴様ら…!!」
キドリ「等々こんな事をしたな!!」
444「ははは、じっくり作戦を企てていて良かったよ。」
最高管理人を見下ろす
444「…私が彼らに命令をしている。彼らを止めたいのであればまず私をとめなくてはならないよ。」
キドリ「……なんど、何度迷惑をかければ気が済んだ…」
湧き出る怒りを必死に堪えて、何百年も前に鬼を統べていたという鬼神が使っていた金棒を力強く握る
キドリ「……もうお前は生かしてはおけはい。」
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グチャ、
そう気色の悪い音を立てて敵を刀で薙ぎ払う
『夜になると敵がすごいね…鶴雨、大丈夫?』
鶴雨「大丈夫だ。����こそ大丈夫か?」
『もちのろん!いやぁ、久しぶりにたのしい戦いしてるよ今…!』
数え切れない量の敵を前にしてこの状況をめいいっぱい楽しんいでいる
理性もなく攻撃を仕掛けてくる怪異や妖怪の頭を容赦なく潰す
『この量1人で対処してたの?!』
鶴雨「そうだ。」
『やばいね〜!後でお手合わせ願いたい!』
鶴雨「後があればなっ…!」
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かはっ、と血を吐き出す。
444「…彼らを止めるよう命令するよ……」
さっきまで見下ろしていた実験体が、今や最高管理人に見下ろされている
キドリ「……早くしろ」
444「……ああ、するよ。急かさないでおくれ。」
444「…それより、キドリくんは私がここから逃げるためにこんな謀反を起こしたと思っているのかな」
キドリ「は…?」
444「……そう考えているのなら違うね…私は彼らを逃がすためにやったのだよ」
444「騒ぎに応じて彼らを…115番と294番を逃がすためにね」
その言葉を聞いて444に突きつけていた棍棒を力なく落とす
チッ、と舌打ちしてから直ぐにこの場を去る
444「…ああ…今日は月がとても綺麗だ」
…それにしても、傷がすごいな。…少し苦しいかもね。死というのかな?
死を司っていたものが、死というものを味わう羽目になるとは
…彼らが自由になることが私の一番の望みだった。…それが叶うようで私はとても幸福だ。
……心残りなんてない…ないはず…ああ、1個あったな。
……041の返事をしていない
ゆっくりと瞼を閉じて、意識を手放そうとしたその瞬間。
444に誰かが話し掛ける。
『……タナトスくん。』
聞き馴染みのある声だ。やっとの思いで目を開けて、目の前にいる人物の姿を確認する
…それは既に死んでいたはずの繧ュ繝峨Μくんが目の前に立っていた。
タナトス「…繧ュ繝峨Μ……くん?」
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死人が目の前に現れるなんてありえない
きっとこれは私が生み出した幻覚だろう……なんて、誰が決めつけました!?本当に実態のあるお方かもだよ!?
444番の名前が発覚!タナトス様~♡
ココロが世界中を騙した嘘、それは私利私欲のため、自分の今の立ち位置を守るため
そんなんだからヤタノ様にあんな言われるんだよ…現在で文字数が8000越えしてるの恐ろし😂
アルに会う前にくろわたに会っちゃったね🥺
ざっとキャラ紹介こーなぁ
印旛沼(いんばぬま)♂ 年齢不明 種族龍神
一言で言えば代わり物
エスメ ︎︎ ♀ 年齢不明 種族神
一言で言えばロリのようなママのようなロリのような…
エグジスト ♂ 年齢不明 種族神
一言で言えば脳は腐敗しなかった天才様
日夜(にちや)♂ 年齢不明 種族神
一言で言えばネオン
No.404 ︎︎ ♀ 年齢不明 種族神(悪魔と呼ばれてる)
一言で言えば怠惰な裁判官
グラン ♂ 年齢20歳 種族人間
一言で言えば亡きもの
クレイ ︎︎ ♀ 年齢24歳 種族人間
一言で言えば弟大好きマン
No.501 ︎︎ ♀ 年齢不明 種族神(悪魔と呼ばれてる)
一言で言えば催眠術師
パールドヴィ ♂ 年齢29歳 種族人間
一言で言えば戦闘嫌いな戦闘狂
No.427 ♂ 年齢不明 種族神(悪魔と呼ばれてる)
一言で言えば悪意がないからタチが悪いやつ
☆今日の 豆知識☆
タナトスこと444番は焦らすのがとてもすき
それではまた👋
コメント
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モクアミさんアミモノって間違えられてんの可愛いww不意にもクソアミでツボったwこの後の展開が楽しみやー!