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甘いものに目がない

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甘いものに目がない

1 - 甘いものに目がない

♥

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2024年03月05日

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knnk


高校時代


微🔞


krsm 要素有


ちょっと長い?



nk side_________



sm「おい、、なかむ、」


nk「なに、」


sm「これ甘すぎなんだけど???こんなに甘いの俺もう重くて食えない、、」


nk「美味しいじゃんこのケーキ」


目の前にあるでかいケーキは、食べきれたら全額無料になるでかケーキだ。


それを何故か分からないけど放課後にスマイルと一緒に食べている。


sm「甘すぎて舌痺れてきた」


相変わらず文句しか言わないな、面白いからいいけど


nk「このケーキ以上に甘い物ってあるのかな」


素朴な疑問が湧いてきた


sm「うーん、、ないと思う」


nk「じゃあさ、甘い恋とか苦い恋とか言うけど、甘い恋ってどういうことだと思う?」


sm「、、幸せでイチャイチャ、ラブラブとかじゃ無くて、全て上手くいく恋じゃない?」


スマイルの口からイチャイチャラブラブって出てくるの?


衝撃的だな


nk「全て上手く恋なんてあるの?」


sm「あるからそういう言葉があるんじゃないの」


俺は首を傾げる事しか出来なかった


分からなかった。成長していく過程で恋なんてした事無かった。


経験もだけど周りの恋愛事情も甘い恋を見た事がない。


nk「上手くいく恋は甘いのに好きな人と幸せは甘くない?」


sm「それは分からない。体験してみればいいじゃん」


nk「どうやってだよ」


スマイルは意外と突拍子のない提案をしてくることがしばしばある。


sm「恋してみなよ」


そう言われても簡単にできるもんじゃないってば


nk「えぇ、、」


sm「わかんないなら見て、感じて経験しかないだろ」


それもそうだけど、そもそも好きな人なんていない


スマイルはスプーンでケーキをまた1口食べる


sm「なかむ、目瞑って」


俺もスプーンでケーキを1口食べながら目を瞑る


sm「好きな人と言えば?」


、きんときは好きだな。あと、、___。


しばらく目を瞑って好きな人といって思い出す人をあげていった


sm「はい、目開けて」


nk「これで何がわかるんだ?」


sm「1番最初に出てきた人は誰だった?」


nk「きんとき」


友情としてだと思うけどな


好きに種類はあるからな


sm「じゃあ恋してみよう」


nk「は、、?」


まじでわからん、わかんない。どういう事。


sm「どこが好き?教えて」


nk「え、?どんな事を喋っても返してくれるところ、?」


スマイルはケーキの中に入っていただろうフルーツとクリームをすくい口にまた入れる


sm「他は?」


nk「いちいち仕草がかっこいいところ」


sm「他」


nk「そんなのキリないよ!」


sm「ほーん、ちゃんと好きじゃん」


nk「スマイル、好きにも種類があるって知ってるか?」


こいつが馬鹿ではないと知っている。


知っているとてこれは馬鹿としか言いようがなくないか、?


sm「分かってる」


分かってるもんか、、


nk「わかってる奴はもっと分かりが良い」


sm「でも何かしらの感情で好きなんだろ?」


スマイルは俺の目をじっと見つめてくる


目の奥まで見てくる。隠してることなんてないはずなのに、無性に焦りが湧いてくる。


人とは目を見て話したいタイプではあるが一方的に見られるのはなんか違う、、


nk「友情としての、好きの情だよ」


俺は嘘をついていないぞと言う目をしているはずだ、スマイルに圧をかけるように


でもスマイルは一向に目の色を変えない


でかいケーキをまた口に運ぶ


sm「じゃあさ、きんときが恋愛的な意味で好きって言って来たらどうする?」


nk「どうする、?」


sm「付き合う?それとも友達として過ごす?それとも気になり出しちゃう?」


すごい、、凄い喋るじゃん、寡黙キャラって何、??


nk「でもきんときは友達として好きだ」


sm「それ本当か?頭の中できんときは友達だって、そいう感情はないって押し殺してないか?」


こいつ全然食い下がらない


nk「、、?」


こいつが何を言いたいのか、言っているのか分からない。


sm「もうこの際だから言うけど、俺きりやんが好き」


ん?なんて?


nk「え?」


sm「きりやんの事好き」


nk「えええ!!」


俺は自分の耳も疑ったし、スマイルの声も疑った。


俺はびっくりしすぎて持っていたスプーンを皿の上に落とした。


力が抜けるとはこの事


俺は元々声が通り易いし大きい。


いつも以上に声を出してしまって店に響き渡ってしまった。


めっちゃ申し訳ない、、


sm「ちょ、うるさい」


nk「いやだって、スマイルがそんな事言うと思わないだろ」


スマイルはいつの間にか持ち替えていたフォークでケーキの上に乗っていたであろういちごをぶっ刺して口に運ぶ。


一口はいつも小さい


sm「隠してたんだから、当たり前だ」


俺はひとつまた疑問を抱いた


nk「スマイルは甘い恋してる?」


sm「そこそこ、でも甘酸っぱい恋も悪くない」


とニヤニヤ笑っていちごを口に運ぶ。


nk「スマイルのその顔初めて見たかも」


sm「どんな顔だよ」


nk「好きな人を思い浮かべてニヤついてる顔」


sm「、、そんなことねえ」


冗談ではなく本当に好きなんだろう。


恋愛として。


いち一般男性としてきりやんが好きなんだ。


sm「俺はいつからかきりやんを当たり前に友達で当たり前に隣にいるって思ってたんだ。ある日きりやんがクラスの女子に告白してる現場を偶然見て、すっごい嫌な気持ちになった。」


nk「うん、?嫉妬なんじゃない?」


スマイル顔はいいけど性格にちょい難アリだからな


sm「最初はただの嫉妬でしかないと思ってたけど、モヤモヤしてて。四六時中きりやんのことばっかりで、好きだと気づいてしまったんだ。」


なんだこいつめっちゃ喋るじゃん


sm「まあ何が言いたいかと言うと、身近な人は気づきにくい。同性、友達と言うレッテルを貼るな」


nk「うん、、?」



と言われたのは高校入って半年が経った頃だっただろうか。


それからずっと考えてみたが答えは見つかっていなかった。


そうこうしてると月日が経っていた。


2月にはバレンタインと言われる俺非リアには無関係なイベントがあった


きんときはモテた、同じクラスで仲良くて一緒に喋ってたのに呼び出しを沢山喰らい女の子からチョコを貰って帰ってくる。


親友とも言える相手だからだろうか、嫉妬心が芽生える。


nk「なんでそんなにモテるの?」


きんときは俺に困った様な顔をし


kn「わかんないよ、俺普通なのにどこがいいんだろね?」


きっとそうやって謙虚な所


nk「格好良いからでしょ」


kn「格好良さならなかむの方が格好良いよ」


きっとそういう褒め上手な所


嗚呼、スマイル俺やっと気づいたかも


俺きんときの事好きみたい


でも苦そうで食べれそうにないや


nk「きんときは格好良いとかじゃないかも」


kn「どういうこと?」


nk「ん〜、言語化が難しい」


kn「珍しいね」


俺の目を見て笑う。ほんのり甘い。


nk「貰ったチョコ食べないの?」


kn「食べるけど食べきれないし、なかむ甘党じゃん?手伝って欲しい」


nk「そんな事していいのかな?皆きんときの為に一生懸命作ってくれたのに」


kn「俺の為に作って来てくれたって事は、なかむの為にも作ってくれたって事だよ」


nk「どういうこと?」


kn「ニコイチって言葉あるでしょ?俺たちはそれじゃん!」


きんときの笑顔はあまりにも眩しくて直射日光を浴びているようだった


直射日光はチョコはドロドロに溶かしてしまうだろう


俺の気持ちも溶かされて、落ちて行く。


nk「笑顔眩しすぎでしょ、」


kn「それはちょっと意味わからないwそれよりさ、なかむ」


nk「ん?」


kn「なかむからのチョコないの?」


nk「え、?どういう、、」


きんときは口角をあげて俺を見る


未だに意図は分からない


kn「俺なかむからチョコが欲しい。勿論本命のね?」


俺の鼻先をツンと触る


俺はきんときが貰ったチョコを食べていたが思わず落としてしまった


nk「へ、、本命、?」


kn「まだわかんない?」


nk「ちが、、理解が追いつかない」


kn「なんで?」


nk「俺の勘違いかもしれないから、」


あんなにも苦そうで食べようとも思えなかったのに溶けて食べたら甘いとかあるの?!


kn「言ってみ?」


nk「え?」


kn「好きって言ってみ?」


勘違いじゃないみたいだ


nk「俺、きんときが好き」


きんときの瞳孔が大きくなった様に見えた


kn「俺も好きだよ」


こんなにも上手く行くことなんてあるの?


俺は今好きだって気づいたし、、


nk「ずるいよ、、」


kn「んふふ、なかむ?」


nk「なに、?」


kn「はい、あーん」


nk「あー、ん」


くれた生チョコはほろ苦く、軽く舌が痺れる


kn「なかむこっちみて?」


nk「ンんっ!」


まだ生チョコ食べてるのにキスをしてくる


学校だし色々ダメだと判断し、きんときの胸板を押すが通用しない


きんときが俺の顎を少し下に下げるので俺の口が勝手に開いて、ゆっくりと舌が侵入してくる


生チョコは俺の舌ときんときの舌で溶かされていく。


ありえないほど甘い


頭が溶けて甘党な俺でもクラクラする。


口の中の生チョコが無くなると必然的にキスを辞める。


nk「、、あっま」


kn「よし、続きは家帰ってやろっか。」


nk「はぇ?」


俺はきんときに腕を引っ張られて夕日が沈む街を歩いていった。


きんときの家に着いた時に俺はスマイルに連絡を入れた。


nk「幸せってあんなにも甘いんだね」


スマイルからは「よかったな」とだけ返ってきた。


kn「誰と連絡してるの?まぁ誰でもいいけど。俺しか見れないようにしてあげるから」


きんときは器用にネクタイを外して近づいてくる。


これを拒まない俺は本当にきんときが好きなんだろう。


甘党な俺は甘い者にも目がない。

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