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ヨラ@低浮上
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「さぁ、着きましたよ。」
車掌さんに顔を覗き込まれ数分後、紅葉豊かな山に着いた
「ここ…実家近くの山だ…」
列車はゆっくり進んでいる、じっくりと見ろということらしい
「とても素敵な景色ですね。よく行ってたんですか?」
「まぁ…友達なんていませんでしたし、田舎だったんで暇を潰せる場所がなかったんですよ、秋になるとこうやってじーっと見てました」
…秋?確か今って冬じゃね?なんで紅葉なんて一一
「?…どうしましたか?」
車掌さんは心配そうにこちらを見た、絵になるのが悔しい
「いえ、少しボッーとしてて…すみません…」
「体調が悪くないのであれば良かったです。思い出の一品…お出ししますね。」
車掌さんは車両を出て料理を取りに行った
だが、車掌さんはさっきから俺と一緒にいたはずだ…俺が寝ている間に?
(…考えすぎか)
数分して車掌さんは香ばしい料理と共に戻ってきた
「熱いうちにお召し上がりください。」
「…なるほど、これはたしかに思い出かも」
俺の思い出の一品、それは焼きそば
「父がよく作ってくれたのを覚えています」
俺は焼きそばを食べた、ソースの濃厚さ、麺の噛み心地、とても美味しい
車掌さんは俺の顔を見て、安堵の表情で微笑んだ
その後、俺達は紅葉を見ながら他愛もない話をした
そして、もうすぐ紅葉が終わるだろうというところで車掌さんは俺の目を見て一
「どうでしたか。走馬灯は」
「走馬…灯…?」
俺は頭が真っ白になった
コメント
1件
「走馬灯は」——その一言で、車掌さんの優しさが全部違って見えた瞬間、鳥肌が立ちました……。紅葉と焼きそばの温かい思い出を共有してたと思ったら、あれは死の予告だったんですね。記憶と現実のズレ(秋なのに紅葉…)も伏線だったんだなって、読み終わってから気づきました。くろぎつねさん、なんて怖くて美しい一話をありがとうございます。続きが気になりすぎます……🌙🥀