テラーノベル
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曲パロ名乗っていいかわからないくらい〿逸脱してしまっている、それm�また一興
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第一話(【1】)を読んでいらっしゃらない方は先にそちらをご覧ください。全ての注意事項を載せております。
必ずご確認くださいませ。
特に↓
ご本人様には一切関係ございません。ご本人様および関係者様に迷惑をかける行為はおやめください。
この話(【3】)に関してはR要素を含みません。ただ不穏なだけなんだが何でせんしてぃぶついたん?え?ハグってダメなの?(困惑)
簡素な添付画像データがございますが、オリジナルのため無断転載等ではございません。
演者様(現話【3】)
myzm ki(💻💙) 「」
kgm hyt(🏢) 『』
###操觚者は「彼」の物語の記録を一部運用しています。「彼」の観測をしたくないという方はご注意ください。
本編中では伏せ字が定義されていません。
それでは、お楽しみくださいませ。
(💻💙視点継続)
『美味しかったぁ…ご馳走様でした』
「ご馳走様でした。…それで。俺にまた2434systemを守ってほしい、ってどういう風の吹き回しなの?」
『あぁ!そうでした、その説明ですね』
立ち上がった彼にそう聞くと、ハヤトさんはプラスチックの器を手際よくごみ袋に片付けながらスラスラと説明してくれた。
まとめると、どうやらsystemに対して変な介入やハッキングが続いているらしい。警察にも一応連絡はしているが、対応は難しいとのこと。
アップデートを重ね続けて、昔よりさらに重要度と機密度が高くなっているのもあり、万が一トラブルが起きたらこのバーチャルの世界にまで影響を及ぼしかねないんだとか。
『スタッフさんやライバーの方々も手を尽くしてはいるのですが…少し厳しくて。ただ、我々の職種的に下手に外部に依頼するわけにもいかない。そこでホワイトハッカーで元ライバーの黛さんに協力を依頼したいとなったわけです』「なるほど」
そういうことなら僕が適任と判断されるのも納得がいく。
『それに黛さんと関わってきた方みんな、どんな形でもいいからまた黛さんと仕事したいって言ってましたよ』
「俺と。…そう、なんだ。それはありがたいね」『はい。もちろんわたくしも。』「……」
柔らかな笑みと共にそう言う彼に言葉が詰まる。…再度言おう。この人のこういうところだ。ずるい。
『…それで』「うん」『返事はどうなりそうですか?』「…ん?え、今?」『そうですね、一応』
少し悪戯っぽい笑顔の彼に、突然選択を迫られてどもってしまう。
…どうすればいいだろうか。
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俺は、
◀︎
・いいよ。
・ごめん
・保留にする。
̶「̶…̶は̶?̶何̶こ̶れ̶、̶ど̶う̶뙄うꙓ〤フ?㦯め뭤ൠ᪖솜kの世界゛ᖞ理聦〳�*〈overwrite〉=Contents rejected:該当の発言は削除されました。詳細:
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「っ…」『…黛さん?大丈夫ですか、顔色が』
ハヤトさんの声にはっと我に返った。今はこれに対処している時間はない。というより、しても無駄が正しいだろうか。
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データの再送信に成功。以下の作業を実行してください:選択肢を選択。
俺は、
・いいよ。
・ごめん。
・保留にする。 ◀︎
/txt.
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「…いや、大丈夫。気にしないで、出不精あるあるだから。」『それはそれで心配なんですが』
軽く息を吸って、ゆっくりと吐く。そしていつも通り口を開いた。
「それで返事だけど、一旦保留にしてもいい?俺の仕事とか、施設のこともあるし」『ですよね。そう言うと思ってました』
ハヤトさんは大して驚かない様子で頷いた。
「いいんだ」『もちろん。無理強いは良くないですし、それに今日は黛さんの生存確認がメインでしたしね。』「なんか今俺失礼なこと言われた?」『ふふ、冗談ですよ。焦らずゆっくり決めてください』
こちらを気遣ってなのかそう言う彼に、僕は頷くしかなかった。
『まぁでも、わたくしはなんでもするつもりですよ、黛さんが帰ってきたいと思えるように』
「…えっ、何でも?」『はい、わたくしにできることなら』
「…そんなに逼迫した状況なの?」『そうとも言えますし、そうで無いとも言えますね』
どっちつかずの返事に首を傾げたが、そこを突っ込んでもややこしくなるだけだろう。とりあえず納得することにする。
「…じゃあ、やって欲しいことができたらお願いするね」『わかりました。では、黛さんのお仕事のお邪魔しても申し訳ないのでわたくしはそろそろお暇しようかと思います。たくさんお話しできて楽しかったです』
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「…!待って、」
咄嗟に僕は、そう言って窓から出ようとした彼の腕を掴んだ。
『…!?』
案の定、ハヤトさんはすごくびっくりしたような顔でこちらを見てくる。
『……え?どうしました?』
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・何でもない
・まだ帰らないで ◀︎
・突き飛ばす
̶ま̶た̶?̶ \=以下の作業が求められます:選択肢の選択。
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「…、…今お願い1個思いついた。」『おぉ!何でしょう?』
「…まだ帰んないで。」
自分でもびっくりするくらい弱々しい声が出た。
でも、今はひたすらにハヤトさんと一緒にいるのが安心する…気がする。少なくとも、下手に一人でいるよりマシだ。
「今日は、別に仕事もないし、ハヤトさんも用事ないなら、もうちょっとだけいてほしい。…駄目かな」
そう言うと彼は驚きを通り越してポカンとした顔をした。が、すぐにいつもの笑顔を浮かべてこちらに向き直ってくる。
『もちろん大丈夫ですよ。黛さんからのお願いとあらば』「…ありがと。」
僕のわがままを受け入れてくれるのが嬉しくて、少しだけ口角が上がる。
『あ、今めっちゃ笑顔でしたよね?』「…気のせいじゃない?」『ww、それではお言葉に甘えて少しお邪魔させていただきます』「うん。」
腕を離すと彼は再び僕の部屋に入った。
(…。俺̶に̶、̶何̶を̶期̶待̶し̶て̶る̶の̶?̶)
─それからはただ二人でのんびりと過ごした。
僕の部屋の掃除をしたり、二人でテレビの前を陣取ってゲームをしたり、他愛もない話をしたり。
そんな穏やかすぎる時間はあっという間に過ぎていく。……最近こんな風にゆっくりしたのは久しぶりかもしれない。
気づけばもう夕方。西日がさしこみはじめている。
『それでは、今度こそお暇しようかと思います』
そう言う彼にしがみつく。片付け中に見つけた酒を飲んだせいか、今、唯一の拠り所からどうしても離れたくなかった。
「…もう?」『はい。…w、大丈夫ですよ。また来ますから。』
おかしいな。普段ならここまで面倒な酔っ払いにはならないはずなのだけど。調子に乗って呑み過ぎたかもしれない。
̶そ̶れ̶と̶、̶変̶な̶現̶象̶の̶せ̶い̶に̶し̶て̶し̶ま̶お̶う̶か̶。̶
『黛さん』困ったように笑いながら、ハヤトさんが背中をとんとんと優しく叩いてくれる。
その残酷なほどの優しさに、涙が出そうになるのを堪えた。
しばらくの沈黙の後、渋々手を離す。離したくない気持ちももちろんあるが、流石にこれ以上引き留めるのも気が引けた。
「配信、楽しみにしてる。それと…ほんとに、また来てよ」『もちろん。黛さんもお仕事頑張ってください』「…うん」
『それでは今度こそお邪魔しました。ではまた』「うん。おやすみ」『はい。おやすみなさい』
ひらひらと手を振る僕に微笑みかけてから、ハヤトさんはベランダからするすると降りていった。まるで重力などないと思えるほど、驚くほど軽やかに。後には少し、辛くて甘いような香りが残った。
…っていうか、今度から玄関から出入りするように言うの忘れてたな。そう思いつつも部屋に戻り、僕はふっと息を吐いた。
急激に静かになった室内。外から入り込んだぬるい風が髪の間を滑っていく。この部屋がこんなに広かったなんて、今まで知らなかった。
「…あ」
冷静になってくると、ナチュラルにハグしたという事実に気づく。しかもハヤトさんと。何やってんだ自分。
「うわぁぁ…顔あっつ、」
アルコールも相まって少し熱くなった頬を押さえつつベッドに倒れ込む。心臓が早鐘を打っていてうるさい。いや、ハヤトさんは酔っ払い(同性)としか思ってなさそうだけど、こっちはたまったもんじゃない…!
一回落ち着こうと目を閉じてみると、先ほどまでの彼とのやり取りが脳内で再生されていった。
悪くない時間だったと思う。いや、疎遠だったことも、避けたいという気持ちも、吹き飛んでしまったほどに楽しい時間だった。
̶…̶た̶だ̶。̶今̶日̶に̶な̶っ̶て̶突̶然̶始̶ま̶っ̶た̶異̶常̶な̶現̶象̶、̶と̶い̶う̶よ̶り̶も̶介̶入̶は̶何̶な̶の̶だ̶ろ̶う̶。̶
̶ラ̶イ̶バ̶ー̶の̶時̶に̶あ̶っ̶た̶あ̶の̶事̶件̶が̶ふ̶と̶脳̶裏̶に̶よ̶ぎ̶っ̶て̶、̶首̶を̶振̶っ̶た̶。̶
̶そ̶れ̶は̶も̶う̶終̶わ̶っ̶た̶話̶だ̶し̶、̶相̶違̶点̶が̶多̶す̶ぎ̶る̶。̶こ̶れ̶は̶僕̶自̶身̶の̶人̶生̶で̶あ̶っ̶て̶、̶物̶語̶で̶は̶な̶い̶と̶決̶ま̶っ̶た̶は̶ず̶。̶
̶バ̶グ̶へ̶の̶対̶処̶も̶出̶来̶て̶い̶な̶い̶と̶い̶う̶こ̶と̶は̶別̶物̶。̶
̶「̶今̶更̶、̶俺̶に̶何̶を̶さ̶せ̶た̶い̶の̶?̶」̶
̶「̶訊̶い̶て̶る̶ん̶だ̶け̶ど̶。̶答̶え̶て̶く̶れ̶な̶い̶と̶困̶る̶よ̶」̶
>指定されたデータソースの読み込みに成功。
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◀︎
・そんなことより。
・そんなことより。
・そんなことより。
/txt.
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…。
̶や̶め̶よ̶う̶。̶全̶然̶わ̶か̶ら̶な̶い̶。̶と̶い̶う̶か̶素̶面̶じ̶ゃ̶な̶い̶時̶に̶考̶え̶て̶も̶わ̶か̶る̶わ̶け̶が̶な̶い̶。̶
「…そんなことより。配信見る準備しよう、まだ時間あるから他の人のアーカイブでも見て待ってるか」
ちょうど作業もあるし、と呟く。ハヤトさんのに限らず、配信を見るのは好きだ。
そうして僕はYoutubeを開き、画面の向こうの彼らを追いかけ始めたのだった。
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コメント
2件
ワァ……ァ…… 最初の文字化け伏線だったのか… 不穏になってきた…