私は実は夢日記を書くのが日課です。
仕事が忙しすぎて睡眠が浅く、夢が見れることが多いんです。
夢日記は続けると夢と現実の区別がつかなくなるとか、精神療法になるとか、色々あるらしいですが、私はただ夢日記を書くのが楽しくてやってます。
しかし書くのは難しく、夢をすぐ忘れてしまう前に、できる限り簡潔にまとめないといけないのです。
なので神奈川達には知られたくないですね。
でも、最近やたら悪夢を見るんですよね。しかも実際に体験しているようにリアルなんです。夢の中で死ぬ痛み、苦しみを痛感しています。でも夢日記はやめません。いつか正夢になって死んでも可笑しくないのでね。
でも、ひとつだけ悪夢を見る理由の心当たりがあります。
ある日にしてはいけないのですが自殺法方を調べていたら、この薬が出てきたのです。
この薬の主作用は、抗鬱、気分の高揚、鬱自体の改善、など
そして副作用は、
私はこの薬にすごく惹かれたんです。
主作用が回復、副作用が死。これは自殺を考えてる人にとってはどっちに転がってもいいんです。更に私、悪夢に慣れてる方なんです!
神奈川達にも見せてみましょうか。
神奈川 「ん?メアノール錠?」
千葉 「鬱の回復だって!東京にめっちゃいいじゃん!!」
埼玉 「待って、副作用の死に至るほどの悪夢って何…?」
東京 「そこは大丈夫だと思います。私、悪夢に慣れてますから。」
埼玉 「さすが東京!」
神奈川 「これを買おうってことか?俺はもちろん賛成だ!」
千葉 「ボクも!」
埼玉 「うーん、、じゃあ私も賛成。」
周りからの反応も良い薬。これは即買い。
ぶっちゃけ本当に死ぬのだろうか。そう思いながら使用量をよく読まずに飲んでしまった。
まぁ、大丈夫でしょう。
と、思っていたのも束の間、悪夢とは想像以上だったのです。
〔な、なんですかこれ、、、身体が縛られ、って、、〕
〔アアアアアアア!!!!〕
縛られた身体に無数の歯車が襲いかかってきたり。
〔っ!?〕
抵抗する間もなく身体が何度も刻まれたり、引きちぎられたり。
〔うっ、、かな、がわっ!!大阪っ!!〕
私の大切な仲間達から見捨てられるような気がしたり。
〔ア、ワタシ、ワタシッテ?〕
ザシュ
もはや自分が何者か、さえも何もかもが分からなくなり、分からぬまま自分で自分を刺し殺したり。
これらすべてが、実際に体験してるかのようにリアルに襲ってきます。何度も夢の中で死に、その死に方も様々。それがリアルすぎて苦しくて堪らないのです。
ここまでくると、もはや主作用が夢での苦しい死で、その反動で現実では生きている
みたいに感じます。
東京 「ぅ、ぅ、あぁっ!!」
「はぁっ!夢ですね。日記書かないと、って、」
「夢日記を書いてたノートが…!」
どうやら毎朝泣きながら書いていたせいでぐしゃぐしゃになっちゃったみたいです。
東京 「これがなかったら私は、私は!」
「っと、早く神奈川たちに挨拶をして仕事に行かなくては…」
ですが抗鬱効果は実際凄まじく、すぐ元気になれます。
東京 「おはようございます」
埼玉 「おはよー」
神奈川 「抗鬱剤の効き目はどうだ?」
東京 「あ、えーっと、、はい!今とても元気ですよ」
千葉 「よかったー!」
東京 「元気ですよとは言いましたけど、今日はしんどい、、もう、あの悪夢から離れたい!!」
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大阪 「嘘やろ…?」
北海道 「東京が、、」
静岡 「自殺した…?」
神奈川 「抗鬱剤飲んで元気って言ってたのにな」
福岡 「そうだったのか」
群馬 「メアノールってやつ飲んでたんだよね」
富山 「メアノール?」
栃木 「なんか抗うつ効果が凄まじい薬らしいよ」
愛知 「へー!そんなの飲んでるのに自殺に走ったの?」
香川「今日たまたま飲み忘れちゃったとか?」
岡山 「あれほど真面目な東京さんがそんなことするか?」
千葉 「そうだとしてもあれ効果がめっちゃ長いらしいから飲み忘れてても平気だと思うな!」
埼玉 「やっぱり駄目だったのかしら…」
長野 「ん?」
宮城 「やっぱりってなんだ?」
埼玉 「東京が飲んでたメアノール錠、抗鬱剤なんだけど副作用が強い悪夢らしいの。それも市に至るくらい。」
「悪夢に慣れてるとは言ってたけど、メアノール錠による悪夢に耐えられなかったのかしらって」
兵庫 「そんな効果のある薬だったとは…」
大阪 「なんでそんなもん飲ませたんや!」
神奈川 「だって東京が推してきたんだもんよ!それに悪夢がどんなもんかも知らないのに断るにも断れねぇだろ!」
広島 「喧嘩しないで!!!」
沖縄 「東京、死んじゃって悲しいよ」
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