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『あのね、私明日引っ越すの。』
「え、は？どこに。」
『遠いってことは確か。』
「いや、急過ぎない。」
『今思い出した。』
「そんな大事なことを⁉︎」
『そう。で、これを渡しておこうと思って。』
「なにこれ？イヤリング？しかも片方だけ…。」
『イヤリングで合ってる。ここで問題。イヤリングのもう片方はどこでしょうか？』
「無くしたとか。」
『違う、不正解。正解は、私が持ってるでした。』
「なんだ。無くしたと思ったのに。」
『そんなに無くさないよ。でね、2人でこれ片方ずつ付けたら、絶対忘れないよね！』
「ふーん。」
『興味なさそうにしない。いいから、それ付けること、分かった？』
「はいはい。」
『はいは一回。』
「はーい。」
『じゃあ、またいつか！』
「また今度。」
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