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投稿おつです! 新作!今回も神作の予感です(*˘︶˘*).。*♡ sykに何があっだんだ…?!
優しいそよ風が吹く。
とても暖かい。
kn「…ここは…どこ…?」
果てしなく続く真っ白な空間。
遠い場所で誰かが手を振った。
「きんとき」
kn「…皆…!」
微笑んで手を振るなかむ。
なかむにもたれかかってあくびをするぶるーく。
もたれかかったぶるーくを
呆れた目で見るシャークん。
普段通りのすました顔で
本を片手に立つスマイル。
そんなスマイルの頬をつつくきりやん。
いつもと変わらない、幸せに溢れた仲間達。
足を踏み出す。
不思議と体はふわふわしている。
差し出された手と俺の手が触れ合う。
自然と頬が緩んだ。
…その瞬間。
…ズルッ
kn「…っえ」
後ろにぐいっと引っ張られる。
振り返ると1部黒に染まった地面から
無数の手が、俺の白衣を握っていた。
kn「なん、だよ…これ…笑」
起き上がろうとすると、
さらに強い力で引っ張られる。
kn「た、たすけて…っ」
手を伸ばす。
さっきまで笑っていたはずの仲間の目は、
冷たい視線に変わっていて。
頭がくらくらして、
息が出来なくて、
大人しく引っ張られるしか出来ない。
「嘘つき」
「出来損ない」
「役立たず」
とめどない暴言。
視界が滲む。
「どうして助けてくれなかったの」
頭に走る衝撃。
俺は意識を手放した。
ハッと目を覚ます。
肌を伝う汗。
荒い息。
夢だったのだと、一瞬で分かった。
nk「きんとき〜いる〜?」
ドアをノックする音。
皆、普通だ。
kn「…ふぅ…っ、」
息を整える。
少し錆びたカッターを引き出しに閉まって、
手で溢れた涙を拭う。
kn「…うん、いるよ〜」
明るい声、明るい笑顔。
大丈夫、ちゃんと出来てる。
ドアを開く音がした。
無意識の内に、
俺は白衣の袖をきつく握りしめた。