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主要登場人物一覧
蔵島壱成(18)…2代目主人公ULTIMATE 第1実動部隊所属
長内貴也(51)…2代目ULTIMATE総監
赤木龍一(32)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(22)…ULTIMATE中央指令部副部長
菊池謙介(36)…ULTIMATE支援機動班班長
中島佑紀弥(18)…ULTIMATE第1実動部隊所属
武藤翔真(20)…ULTIMATE第1実動部隊所属
松浦風雅(18)…ULTIMATE第1実動部隊所属
越前龍馬(34)…ULTIMATE第1実動部隊長
片倉旬(45)…警衛隊西日本方面本部長
工藤哲也(44)…警衛局監察部管理官兼監察部外部捜査班管理官
IFウイルスによる暴徒化の連続多発事件を受け西日本方面本部にいたULTIMATE第1実動部隊は西日本から撤退し東日本への帰還を行った。
これを受けエルサイア制圧作戦へ1歩遠ざかる事になった。
するとこのULTIMATE第1実動部隊の撤退から数日後今度は西日本でのウイルスによる暴徒化事件が発生し始めた。
これを受けULTIMATEの最高指令官である総監の長内貴也は西日本にULTIMATEの選抜部隊を送った。この選抜部隊に選ばれた隊員らはいずれも実力、歴共にULTIMATE内で上位の者達だった。
しかし派遣してから数日後、選抜部隊との連絡が途絶えた。
これを受け長内は今度は連絡部隊としてULTIMATEの第2選抜部隊を派遣した。
その連絡部隊からの報告によると西日本全域で急激な感染拡大が行われており、恐らく、選抜部隊のメンバー達も感染したとの見解が含まれた報告が行われた。
この報告は政府にも行われ、政府は翌日、西日本全域を緊急事態指令都市とし、西日本全域を緊急封鎖した。
そして政府は、緊急封鎖区域にいる生存者に対して東日本地区への避難指示を出した。
そして同日に警察、消防、警衛に対して特別救出部隊の設置命令を出した。
警察、消防、警衛の3つから選ばれた者のみで結成された特別救出部隊は、
1ヶ月間の連携を取るための訓練を行い、
1ヶ月後の救出作戦に向けて備えた。
「なんで俺が選ばれんだよ。最悪だー。」メンバー発表が行われた夜、松浦が言った。
「精鋭部隊だぜ?選ばれるとか光栄すぎだろ。」中島が言うと松浦は訓練の日程表を見せた。
「過密すぎだろスケジュール。朝8時から夜の9時まで訓練だぜ?」
「でも救出訓練とか俺ら初めてじゃね?そもそも警衛の任務内容に救出なんてねーし」蔵島が言うと中島が頷いた。
「確かに。噂だけど今回のメンバー選考、警察からは機動隊、消防からはレスキュー隊からの選考だったらしい。つまり俺ら警衛官以外はいずれも救出訓練経験ありの人達ってことだ」
「まじかよ。最初から俺ら置いてけぼりじゃねーかよ」そう言うと松浦はソファーに寝転がった。
その頃長内は、工藤と警衛局近くのファミレスにいた。
「ご無沙汰してます。長内総監」
「お前、出世したんだな。監察部管理官って」
「えー笑まー。」
「お前もともと監察に興味あったっけ?」
「いえ、1ミリも興味は無かったですね」「じゃあ何で、監察に?」
「逃げたかったんです。IFウイルスが初めて発見された時、未知との戦いなど私には戦う気など生まれてこなかった。怖かった。だから前線から身を引こうと思い監察に行きました」
「そうか。」
「総監は怖くないのですか?ずっと前線で指揮をとられていて」
「怖い?そんなのは感じた事が無いな。誰かがこの未知との戦いをしないと、国全体が危機に晒される。俺には守りたい人がいる。家族だ。愛する人達を危険に晒してまで助かりたいとは俺は思わん。お前にもいるだろ?愛する人達、守りたい人達が。その為なら俺は死など恐れる気は無い。それに人はいずれ死ぬ。死ぬ時に俺は後悔などしたくない。あの時こうしてれば良かったと。その為でもある俺が前線にいるのは。監察に行ったお前をもう一度ULTIMATEに引き戻そうなど俺は考えてはいない。お前は俺達が戦っている間、警衛という組織を守る。それがお前の仕事だ。警衛という組織をそして組織の秩序を守ってくれ。それによって俺達、前線の人間は安心して戦う事ができる。」
そう言うと長内は工藤の肩を叩いた。
翌日警察、消防、警衛から集められた特別救出部隊メンバーは1ヶ月間の離島での連携を取った救出訓練を行った。