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テラーノベル(Teller Novel)
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ようやく本日の1つ目の会議が終わり、次の会議までに1時間空いている。

先程の会議の前に同僚でとなりの席のドイツさんがエナドリを飲んでいるのを見かけて、無意識に刷り込まれたのか、脳がエナドリを欲していた。

せっかく時間もあるし作業をする前に買いに行こうと席を立つ。

うちの会社にはフロアごとにひとつずつ自販機がある。財布をスマホをもってそれほど遠くない自販機に向かう。

日本「あ…」

たどり着いた自販機でエナドリを探してたが、売り切れの文字が書いてあった。

やっぱり社会人だとカフェインが欲しくなるんだろうなと納得できる。

1度欲がでてしまうとなかなか押さえられたいため、ひとつ下のフロアまで向かうことにした。

日「はぁ、はぁ」

最近ずっと座ってパソコンとにらめっこしているか、会議に向かっているかだったので、1階分の階段を降りるだけでこの様だ。

?「日本?」

日「うぇっ!?」

日「台湾くん!」

台「珍しいねこっち来るの」

日「上の自販機にエナドリなくって」

台「またエナドリ?体壊すよ」

日「欲しくなったら逃れられないと言うか…」

台「気持ちはわかるけど…」

台「しょうがない!奢ってあげよう」

日「いやいや、申し訳ないし自分で買うよ」

台「大丈夫!」

台「もう少ししたら僕が養ってあげるから同じ財布だよ!」

日「へっ!?////」

台「半導体の売り上げとか、電子系はバリバリあげてってるから、もう日本と結婚して養ってあげられるかもなぁ」

日「ちょっと!?台湾くん!?」

台「日本、仕事辞めよっか!」

台「そしたらエナドリももういらないね!」

満足そうに微笑んだ台湾は日本の手を取り一目散に駆け出す。

日「ねえってば!」

日「ちょ、どこいくの?手離して!!」

台「決めたことはすぐやらないと!仕事辞めよ!」

日「そんなっ…」

台「だいじょーぶ!僕がいるから!」

そう言われ当日に退職させられた僕は、1週間の間に家を売り、引っ越しをして、仕事関係のものは没収され、台湾くんの家でのんきに夕飯何にするかを考えている。

徹夜をすることもなく、怒られることもなくなったため、大分気楽にしてしまっている。

申し訳ないから家事はしているが、そろそろ家事も許されなくなりそうだ。

すぱだりとはこういうことなんだろうなと、小さい島国でとんでもない売り上げを出し続け、僕の髪の毛から爪まで完璧にケアをし、家事までこなそうとする台湾くんを見てそう思った。

良く考えたら僕もすごいことをしてしまったな…と思った。


もっとイチャイチャさせたかった。

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