ある時誰かが言いました。みんな役割があるんだと。
足りないものを分かち合って、補い合って生きていると。
それなら私の空白は、誰かが埋めてくれるはずで、
聞こえますか、
その誰かさん…
誰かが誰かに言いました。
「君の役割はこうだ」って
「これは愛ゆえの言葉だ」と、
「皆そうやって生きてる」と、
喜ぶ顔が嬉しくって、必死に役を演じました。呼吸さえも忘れるほど
路地裏のゴミ置き場、雑に捨てられたランドセル、
笑うときすら周りを気にする癖はいつからだったっけ。
もしも願いがただ一つだけ、叶うならば終わらせたいんだ
この…ふざけた演劇を…
間違ったまま生きてきたんだ
今更首輪を外されたって一体どこへ向かえばいいの?
ただ本当の自分を欲した
その代償がこれですか神様、全部酷すぎるよ全部
もういいからさ、
早く…終わらせてよ……