おっとりしている僕の彼女

放課後

教室に残っていた２人

司朝：ハァ〜…

桜：どうしたの？

司朝：いや、普通に疲れたな〜って

桜：疲れるよね〜…

桜：あ、ねぇ司朝

司朝：ん？

桜：これ見て元気出して？

すると、桜は立ち上がり…

桜：さくパワー！

と笑顔で司朝に向かって言った

司朝：…

司朝：え…？

桜：…////

照れる桜

司朝：今のがそう、なの…？

桜：…うん…////

司朝：可愛すぎて心臓止まるかと思った笑

桜：もう…！///

司朝：ごめんごめん笑

桜：ノーリアクションが１番困るっ！

司朝：笑笑

司朝：もっかいやってもらう事は…

桜：嫌よ！///

司朝：ダメか〜笑

桜：当たり前でしょっ…！///

司朝：もう…可愛いな〜笑

桜：ありがとっ！

司朝：じゃあ帰るか

桜：うんっ！

２人は手を繋いで教室を出る

桜：そういえば疲れは取れた？

司朝：うん！桜のおかげで今は元気だよ！

桜：良かった〜！

司朝：笑笑

無邪気に喜ぶ桜

桜：ねぇ、この後暇？

司朝：え？暇だよ？

桜：ちょっと行きたいところあるの

桜：一緒に来てくれない？

司朝：良いよ。行こうか

桜：よしっ！

そのまま２人は数分歩き出すと…

桜：ここ、覚えてる？

司朝：うん…。俺が桜を庇って事故に遭った時の周辺でしょ？

桜：そう…

司朝：来たかったの？

桜：私…あの日の事が忘れられなくてよく夢に出てくる事があったの…

桜：その夢を見るたびに不安で…ｸﾞｽｯ

桜は涙を流す

司朝：桜…

桜：ごめん…司朝だってトラウマ抱えてるかもしれないのに…こんなところまで…ｸﾞｽｯ

司朝：もう泣かなくて良いよ？

桜：えっ…？

司朝：桜はそれだけ俺の事を想ってくれてるんでしょ？

桜がコクリと頷く

司朝：確かにあの日は最悪だった…

司朝：でも、私のせいで事故に遭ったって時の桜は凄い自己嫌悪に陥ってた…

司朝：俺はそんな桜を見てられなかった

桜：司朝…

司朝：桜がトラウマを忘れるのにはまだ時間が掛かるかもだけどさ、俺と一緒にちょっとずつ乗り越えようよ

桜：うん…ありがとう…！

そう言って司朝に抱き付く桜

司朝：よしよし…

桜：うぅっ…ｸﾞｽｯ

桜：大好きだよ…司朝…

司朝：俺も大好きだよ

司朝のおかげでトラウマを少しずつ乗り越えられそうな桜でした