「うーん」
「どーすんだよ、これ」
見るからに頑丈そうな壁とドアに囲まれた地下室の中
自分達の声どころか足音でさえも反響してカツーン、カツーンと鳴り響く
「俺が飲まねぇと出れねぇんだろ」
「…えッ、もしかして、全部飲む気…?」
「当たり前だろ。俺が飲まねぇとお前も出れねぇんだぞ」
「…うん」
目の前にはおよそ50本程度のビンがズラリと並んでいる
「まずは1本、」
ビンを持ち上げると中のとろりとした液体がちゃぷちゃぷと音を立てる
ゴクッ
「甘ぁ、」
そう言って1本、2本と平らげている三途の顔はだんだんと火照ってきている様子
全部平らげた頃にはどうなってるか見てみたい気も……ないと言ったら嘘になるが、それよりも心配の気が勝つのは確か。
「ッはぁー、」
「無理しないでよ、春千夜」
「大丈夫だろ」
そう言ってヘラヘラしてる三途はこの媚薬の脅威を知らないのか、それとも単に今は平気なだけか……
──────────
甘く見てた
この媚薬は速効性。酒にも快楽にも弱い俺の体なんて5本程度でも、息を狂わせてしまって。
だんだんと呼吸が乱れて言ってる中、蘭が何度か声を掛けてくれたが、媚薬のせいでまともに顔を見ることさえ出来なかった
「だ、だいじょうぶ…?」
「ん、はぁッ」
肩で息をしながらも何とか目の前にあった媚薬を全て飲んだ
と同時に唯一の扉がガチャンと音を立てて開いた
「蘭、先行って」
「、え?!大丈夫なの?春千夜は、」
「俺もーちょっとここ居る、から、」
意識が朦朧として、自分がちゃんと喋れているかすら理解できないまま、蘭を扉の向こうへと急がす
「おねがい、ッ」
「分かったよ、先行くね」
もう喋ることすら出来なくなった俺は蘭の返事にコクコクと頷いて、蘭の姿が見えなくなった途端、その場に倒れ込んだ
正直いうともう限界だった
大量の媚薬のせいで俺の身体は指一本でも触れたら射精してしまいそうだ
そんな状態な以上、もちろん俺のアソコはフル勃起している
暑苦しいスーツなんかに閉じこめられて可哀想にと、ベルトを緩めてズボンを下ろそうと思ったが、身体中の痺れで上手く動かせないのが現実。
数分…体感では数十分程かけてやっとボクサーごとズボンをずり下げられた。
「ん、はぁ…ッ」
フル勃起してるブツをシュコシュコと扱くと一気に射精感が高まって、大量の先走りがどぷっと溢れ出た。
ちゅこちゅこッ
「んあ゙ぁ────ッ」
ぷしッ、
びゅッ、びゅ───ッ!
大量に摂取した媚薬のおかげもあって、快楽に素直になった身体も心も、一気に解放されびゅるびゅると……
ガチャ
「…!?」
「春ちゃ……、ン………」
「…ぁ、う、そ…蘭…?」
「…っあー、心配で戻って来ちゃったんだけど、やめといた方が良かった…かな、」
「っっ!?//」
蘭に見られて全身がぶわっと熱くなる。もともと熱かったけど
「ごめん、戻るね!!」
「は!?おい待て」
グイッ
「おまえ、この状態でおれのこと置いてくの、か、よ……?」
「ぇ、と、それは、どういう、」
「おれいま、めっちゃ蘭とセックスしたい気分…」
「ぁ、ぁ…はるちゃん」
無意識に誘っていることに気づかない三途の一言のおかげで、蘭の理性は粉々に砕かれた。
──────────
「んっん、あぁ、ぁ、ッ♡んはぁ゙〜〜〜〜ッッ♡♡」
「んッ、はるちゃ、締めすぎぃ、ッ…」
「ん、はぁ、ッ♡、らん、ちゅーして」
「んッ…ふ゛ちゅ、ぢゅぅ、〜〜ッ♡」
ちゅうちゅうって吸い付けば吸い付くほど舌が絡まって熱くなる。口の端からお互いの唾液がダラダラたれてきちゃって、ぽたぽたと床に落ちる。
「ん、ッんぢゅ、♡ぷぁ」
「ふ、ぅ゛はるちゃ、ん゛ふ゛」
離した唇をもう一度くっつける。
お互いの歯がぶつかることなんて気にせず、ただ、快感を求めてキスをする。
「ッ息、く゛るしぃ゛」
「ん゛ッん、〜〜〜ッ…♡♡」
呼吸さえ整わない。相手の気なんて知ったこっちゃない。自分の快感のためだけに腰を突き上げる。
いつもなら、恥ずかしい とか 嫌われないかな とかを考えてる脳みそも、今は停止中。いくら呼びかけたってうんともすんとも言わない。
「ッあ゛らん、すきッ……ぁ゛ッ」
「そんなの、今言うことじゃないでしょッ…………//」
「あ゛っ、あんッ♡ふァは、ッ〜〜〜〜〜ッ♡」
(あれ、おかしい。おれ、達したはずなのに、いつもみたいにちんこからせーし、出ねぇじゃん)
びくぅ゛ッッ♡
「ふ、く゛ぁ〜〜ッッ♡♡♡♡んぃ゛ァん゛ッ……………………♡」
「ぅ゛、ァはるちゃんメスイキしたぁ?かわい、笑」
余裕のなさそうな顔でふにゃりと笑う蘭。
「ッごめん、」
「ら、んッん゛ァぁぁあ゛っ!!!」
「俺はるちゃんのこと泣かせちゃうかも、」
「んっ、………ッ゛──────っ゛!!」
腰を突き上げると、肌同士がパンッパンッ とぶつかり合う。
行き過ぎた快楽にアンアンと喘いでいる三途の目には、粒の大きい涙が浮かんでいる。
「んッ゛ンっ、ふゥんッ、」
「はるちゃ、ッ……もっ、出そ……」
「んン…♡ナカ、出して。らんの、ッせぇし…」
いつもなら、必ず躊躇する。でももう、考えられる脳みそなんてないし、体が勝手に動いてた。
「んッ゛、ンあ゛ぁあ、〜〜〜〜ッ…おなか、ァン、熱ぃ…♡ひ、ぉ゛」
「ッ、あ。ごめんっ、」
「んッンっ、ぁ、やだ、らんの出てっちゃう…」
三途の行動にいといち欲情してしまう自分を殴りたい。
「はるちゃ、ッごめん今掻き出す」
「ぅ、やだやだ、らんのそのままがいい」
「ダメだって……お腹壊すよ」
「ぁ───────………」
「ちょっと春ちゃん、、え!?うそ寝てる……寝つき良……」
──────────
「て感じでさ、まじめッッッちゃデレデレで〜〜♡」
「……蘭、お前今日その話3回目」
九井に注意された。
「あの三途がそうなることはないでしょ…兄ちゃんまた夢か妄想と間違えてんじゃない?」
竜胆には信じて貰えなかった。
当の三途は、
「〜〜ッ/////」
真っ赤だった。
竜,九(あ。マジなんだ…)
[完]
お久しぶりです〜〜〜
サボっててすんません。
これからは張り切って投稿めっちゃすると思うんで、勘弁してくだせー
さよなら
あうそ。言い忘れました。
これ、リクエストなんです。遅くなって申し訳ない。
じゃね
コメント
8件
神かよ!!!!!
私の性癖を全て詰め込んだ神様のような作品でした、、もう可愛すぎたのでちょっとタヒんできます😇
まさに私の好みの作品でしょう🤤やっぱしおちゃんの作る小説は期待を上回るような良さだわ。ほんと最高。 普段のツンなちよも可愛いけどデレちよも可愛いよな、そしてなんとなくおどおどしている蘭ちゃんもなんか珍しくて可愛い。結論、全て可愛い。