ちょっと開いちゃった…すいません…
青視点
『花束 前夜』
死表現、嘔吐、屑等の要素
「頼むから、…まろは生きてッ…、絶対にッ」
そう言い残し、ないこは自分の首を掻っ切った
俺は止めようと必死にもがくが体が言うことを聞かない
ないこはその白い首から、口から真っ赤な血を流して倒れこみ
ようやく近くに行けた時には喉に血が詰まった状態で何か呟き事切れた
最近ではようやく光が宿って居たはずの目はくすみ空虚を見つめていた
抱き締めたいのに、自分も後を追いたいのに限界までに伸ばした手は空を掴んだその瞬間に
視界が歪んだ
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「ッ…!!」
ベットから飛び起きる
冷汗を滝のように流した状態で乱れた呼吸をゆっくり整える
そして胸にあるロケットペンダントを取り出す
最後に撮った、壊れたスマホから唯一復元出来た写真
全部吹っ切れたような満面の笑み
それが俺には呪いに見える
絶対に、タヒなせないという呪い
実際、何度かないこの後を追おうをとした
それなのに、どれも奇跡的に助かってしまった
ないこはきっと俺をタヒなせてくれない
久しぶりに見たないこの最後の姿…その夢
2年前、あの日あの時ないこはタヒんだ
白昼夢でも見てる気分だった
だからこそどこかないこのタヒを受け入れられなかった
次に目を覚ましたらそっちが本当の世界で
そこではないこはずっと変わらず、元気で
クソ親も捕まって、平和に過ごす
そんな幻想を何度思い描いただろう
そして何度朝起きて絶望しただろう
ないこの葬式…と言っても簡易的なものだったが
そこに参列した
参列者がほとんど居なかった
棺桶の中は見れなかった、認めたくなかったからだ。
今じゃ後悔しているが…
火葬をして骨格が露わになった時
唐突にタヒを脳が理解した
記憶の中のあいつとは似ても似つかない姿で、どうやってもそれが受け入れられないはずなのに
あの夜のことも思い出して抑えられなくなって、その場を後にした
トイレの個室に籠もって居た時、
ないこの父親の声が聞こえた
あいつのせいで色々聞かれて大変
邪魔者が居なくなったのはいいが奴隷が居なくなったのは面倒
でも香典が貰えたのはラッキー
ないこにかけていた保険金も下りた
「ッ…ぅ゙、ぷッ」
そんなゲスい会話が聞こえてきて吐き気が込み上げて来た
「ぉ゙、え…はッ、うぇ゙ッ…」
今すぐにでもドアを開け放って殴りかかりたかったのにそのまま抑えられずにトイレに戻した
ある程度出し切った後個室から出た時には既にあいつは居らず、その後家を訪ねても既に行方をくらましていた
ただすることもなく生きた屍のように日々を過ごすだけになるのはごめんだった
だから、俺はないこの復讐の為に生きることにした
どうせタヒねないならこの体がタヒぬまでの間どうなろうがどうでもいい
あいつを見つけ出して、報いる
どんな手を使ってでも、それが法に触れようと関係ない
そのあと…、
そのあと、俺はどうしたらいい………、?
……いや、そんな事どうでもいい、
俺は、あいつを…殺さなくちゃいけないんだ
当初予定のストーリーはここまでです
いかがだったでしょうか
愛する人の為に呪いをかけ、死を選んだもの
死を受け止めきれず無念を晴らすことに人生を捧げたもの
人によっては不快感や苦手意識が出てくるものでしょうね
というわけで、救済措置取ろうか迷っています
書籍化された物語とは違いネット上で一個人が連載している小説ですから
いくらでも読者の皆様次第で結末は変えられます
ハッピーエンド、バットエンド、現状維持
貴方は何を望みますか
コメント
1件
青さんの辛さがめちゃくちゃ伝わってくる…胸が痛い、 ハピエンもバトエンも見たいけど現状維持めっちゃ見たいです!!!