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りた ~伝説のちくわ~
「〜〜という感じなんだ、フランスさんはどう思う?」
「わーお、彼らって似た者同士だったんだね。余程厄介だね」
ソビエトが(推定だが)ナチスを好きなのはずっと前から分かっていた。私は長い間相談を受けていたのだ。
毎度のように見せられる彼の不甲斐なさには苛立ちさえ隠せないほどだったけど、相手もそれなら二倍もどかしい。
事の始まりは……いつだったかな。かなり前で覚えていないけど、会議終わりの時にとっても深刻だって顔でご飯に誘って来た時だったと思う。
「恋愛相談? キミがかい? うーん、明日は鉄の傘が必要だなぁ」
「真剣な話だし、槍は降らない」
彼が冗談を好まないタイプだってのは良〜く知っているのだけど、それでも疑心が勝る程度には想像できないコトだった。
とはいえもし嘘だとしても、場を凍りつかせるのが得意な彼には珍しく、まあまあ笑えるジョークだ。聞く程の価値は十分以上にあるだろう。
「まあまあ信じ難くはあるけども、恋の相談といえば私の領分だからね。何でも聞いていいよ!」
「はぁ……酷い反応だな、予想の範囲ではあるが」
細かいところを端折ると、どうやら敵国にいるヒトが好きらしい。
意味の分からない関係の相手でもおかしくないと思っていたのだが、そのヒトとの話を聞いても以外にも王道というか……恋愛小説とかで良く見るような感じだった。
「相手が気持ち隠すの得意だから、空回りしたかもわかんない、ってことだよね?」
「ああ。そういうことだ」
話を聞く限りでは拒否されているようでもなかったし、もっと踏み込んでみたらいいと思うのだけど……。
彼からしたら、それはものすごく難しいことなのだろう。現状維持なんて面白くないもの続けてないで、ワンチャンに賭けて当たって砕けちゃえばいいのにね。
「まあ、そこはもう少しだけ近付いてみればどう? 急接近は誰でも怖いけど、ちょっとずつなら相手の許容範囲も探りやすいでしょ」
「ふむ……何からすればいいかも分からないが、わかる範囲ではそうしてみよう」
「で、そんなことはどうでもいいからさ、なんで好きになったか教えてよ」
「どうでも良くはない……のだが。一応はアドバイスを貰った身であるし、少しだけなら教えてやろう」
「おお! 胸が高鳴るね!」
私からすれば、馴れ初めについて話すのを恥ずかしがる気持ちは分からないけれど、そういう人は沢山居るだろう。彼もその一人なんだし。
ソビエトは咳払いを一つ落とすと、覚悟を決めるように姿勢を正した。
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この話のタイトル命名権は絵チャで出会った人にあげたのですが、時間が合わず絵チャを開けていない為に会えていないので仮で投稿します。
コメント
1件
読み終えました〜!第17話、ソビエトの恋愛相談回だったんですね!フランスさんの「槍は降らない」って返し、ソビエトらしい真面目さとのギャップがすごく好きです😂 敵国にいる人を好きになるっていう設定がもう…胸がぎゅっとなる…。王道なのに重くならずに、温かい空気が流れてる感じがすごく良かったです!絵チャの方にもいつか会えるといいね〜、このユルさと真剣さのバランスがたまらないです🤍